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「アスファルトの道路があんなにグニャグニャに揺れるものかと」小松左京次男・小松実盛氏がゲスト出演 阪神・淡路大震災の体験と父との思い出を語る

小松左京氏(左)と幼少期の実盛氏(右)

 12月6日(金)、文化放送『長野智子アップデート』(毎週月〜金曜日 15時30分~17時00分)にSF作家・小松左京氏の次男であり、小松左京ライブラリ代表の小松実盛氏がゲスト出演しました。

                      

 昨年は、関東大震災から100年の節目であり、同時に小松左京氏原作の小説『日本沈没』の発表と、映画『日本沈没』の公開から50年の節目でもありました(『日本沈没』は第2関東大震災がテーマ)。

 SF界の巨人として知られる小松左京氏ですが、自身が『日本沈没』で描いた高速道路が倒壊するシーンが、阪神大震災で現実のものとなったことをきっかけに綿密な取材を行い、新聞で連載を重ね、『大震災95』として書籍化されています。来年は、阪神大震災から30年。「小松左京と阪神・淡路大震災」「小松左京と日本沈没」というテーマを中心に、小松実盛氏にお話をうかがいました。

 

 番組で、阪神・淡路大震災に関する自身の体験を問われた実盛氏は、「実はその日、阪神高速の上にいたんです。早朝、仕事で神戸の元町から大阪に向かう途中で。アスファルトの道路があんなにグニャグニャに揺れるものかと。道路灯がゆっくりゆっくり揺らめくのが、いまだに目に浮かびます」とコメント。高架橋が倒壊した地点からは離れていたのかという問いには、「倒れた地点からは少し大阪寄りの場所を走っていたようです。あと10分ずれていたら引っかかっていたかもしれません。もう通り過ぎていたので、道路が横倒しになっているというのはずいぶん後になって知りました」と語りました。

 父である小松左京氏が執筆した『大震災95』については、「連載中に出来上がった原稿をいきなり持ってきて、『読め』と。生原稿を読めと言われたのは生まれて初めてのことで。震災が起こったときの描写を、いろいろな情報をもとに再現している回の原稿だったんですが、まるで私自身がその場にいるような感じになるというか。神戸がたった10秒の間に別の街と化してしまう状況が、目の前で広がるように書かれていて。読み終わった後、感想を尋ねるような感じで、『よく書けているだろう』という言い方をしていたので、すごく力を入れて書いたんだなと」と父との思い出を振り返りました。

 

 今後文化放送では、阪神大震災から30年となる来年の1月17日に、文化放送制作で『大震災95』を題材とした特別番組を放送予定です。また、昨年末から今年年頭にかけて放送した「小松左京クロニクル」(4回シリーズ)の中から、民間放送連盟賞・優秀を受賞した『日本沈没を探す旅』を、近日Podcastで配信予定です。

 

※12月6日(金)放送『長野智子アップデート』小松実盛氏が出演の内容は、放送当日以降7日間聴くことができます。

https://radiko.jp/share/?sid=QRR&t=20241206160510

【番組概要】

■番組名:『長野智子アップデート』

■放送日時:毎週月~金曜日 午後3時30分~5時00分 生放送

■パーソナリティ:長野智子

■番組パートナー:[月]鈴木純子(文化放送アナウンサー)

         [火~金]鈴木敏夫(文化放送解説委員)

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