小・中・高等学校向けの教科書を発行する光村図書出版株式会社(所在地:東京都品川区、代表取締役 社長:吉田直樹)は、書籍『今日も誰かの誕生日』(二宮敦人 作/中田いくみ 絵)を12月7日に発売いたしました。
『今日も誰かの誕生日』は、児童文学総合誌「飛ぶ教室」で連載した連作短編小説です。各回に主人公を据え、誕生日に起こる出来事や心の動きを丁寧に描いた、心揺さぶる短編集です。温かなストーリーの中に、二宮氏ならではの巧妙な仕掛けが光っているのも本書の魅力。誕生日の日の6つの物語をどうぞお楽しみください!
■内容紹介
🍰第1話「一日違いの誕生日」
1日だけ誕生日が違うことで1学年違いになってしまった、いとこ同士の女子高校生二人のお話。
🍰第2話「僕と家族の誕生日」
17歳の誕生日。自分が生まれたときの話を聞き、家族への思いをめぐらす男子高校生のお話。
🍰第3話「さんざんだった誕生日」
誕生日の日の朝、突然の腹痛におそわれた26歳の青年の、奇跡の出会いのお話。
🍰第4話「自分の、自分による、自分のための誕生日」
11歳になった少年が、自分のために開催した自分のための誕生日のお話。
🍰第5話「ごくふつうの、なんにもない誕生日」
バイト先の八百屋の「おっちゃん」を祝いたいのに祝わせてもらえない高校生のお話。
🍰第6話「毎日が誰かの誕生日」
ケーキ職人と、ケーキ屋になりたい小学4年の少女との誕生日ケーキにまつわるお話。
作者からの言葉
「誕生日」って何だろう、と考えた時に浮かんだのが、全ての人が全ての時全ての場所で祝福されるイメージでした。それが幻想だとしても、少なくともそう望んで「誕生日」は作られ、脈々と受け継がれてきたのではないか。だとしたらどんな「誕生日」からも確かな希望がほの見えるはずだと考え、この物語を作りました。―――― 二宮敦人
■作者・二宮敦人さんによる朗読動画 公開中!
第4話「自分の、自分による、自分のための誕生日」の冒頭を作者が読みます!
■著者プロフィール
作:二宮敦人(にのみや・あつと)
1985年東京都生まれ。作家。『!(ビックリマーク)』(アルファポリス)でデビュー。作品に『最後の秘境 東京藝大――天才たちのカオスな日常』『ぼくらは人間修行中――はんぶん人間、はんぶんおさる。』(以上、新潮社)、『世にも美しき数学者の日常』(幻冬舎)、「最後の医者は桜を見上げて君を想う」シリーズ、「郵便配達人花木瞳子」シリーズ(以上、TOブックス)、『サマーレスキュー 夏休みと円卓の騎士』(文藝春秋)などがある。
絵:中田いくみ(なかだ・いくみ)
画家、漫画家。漫画に『かもめのことはよく知らない』『つくも神ポンポン』(以上、KADOKAWA)、書籍装画に「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」シリーズ(新潮社)、絵本に『スープとあめだま』(岩崎書店)などがある。
<書籍概要>
タイトル:今日も誰かの誕生日
作 者:二宮敦人 作/中田いくみ 絵
定 価:1,540円(税込)
仕 様:四六判(188mm×128mm / 164ページ
発 行:光村図書出版
発 売 日:2024年12月7日
I S B N:978-4-8138-0668-4
U R L:https://www.mitsumura-tosho.co.jp/shoseki/tobunohon/book-th014
編集担当者より
連載に入る前、二宮敦人さんは、「誕生日を祝うこと」について、こうおっしゃいました。「『人生は生きるに値する』とか『あなたがいてくれて世界はよくなっている』とか、そういう発想から来ていると思う。それが毎日どこかで起きているのは、あらためて思うとすごい」。「誕生日」をテーマにしたお話の大事なところが見えた瞬間でした。二宮さんならではの絶妙な仕掛けが施されたこの物語を、中田いくみさんの素晴らしいカバー絵、扉絵とともにお楽しみください。(編集部・濵野)
<会社概要>
[商 号 ] 光村図書出版株式会社 Mitsumura Tosho Publishing Co., Ltd.
[代 表 者 ] 代表取締役社長 吉田直樹
[創 立 ] 1949(昭和24)年2月26日
[資 本 金 ] 3,000万円
[年 商 ] 82億1,553万円(2023年10月期)
[従 業 員 数 ] 230名(2024年4月現在)
[所在地/TEL] 東京都品川区上大崎 2-19-9 / 03-3493-2111(代表)
[U R L] https://www.mitsumura-tosho.co.jp/
[事 業 内 容 ] 小・中・高等学校用の検定教科書ならびに付帯する出版物の編集・発行
一般書籍・教育書等の編集・発行 学習用ソフトウェアの企画・制作