クラシック音楽を香り化するフレグランスメゾン「La Nuit parfum(ラニュイ パルファン)」が音楽家・渋谷慶一郎氏の楽曲「for maria(フォー・マリア)」を題材とした香水を発表します。12月19日、渋谷氏が紀尾井ホールで開催するコンサートにて先行発売。当日は空間を香りで満たし、音楽と香りが混然一体となった総合芸術と言える演奏会となります。
for maria オードパルファン 30mL
『for maria』は渋谷氏の亡き妻であり、レーベルの共同設立者であったmaria氏が逝去した際に作曲した楽曲を表題曲とした初のアルバム。それまで実験的な電子音楽を中心に活動していた渋谷氏が一転し、初のピアノソロアルバムとして発表しました。パートナーと死別するという経験と同時に、西洋音楽のバックグラウンドを持つ渋谷のピアノとの再会は音楽家としての転機にもなったと言います。この楽曲と背景をもとに、アーティスト和泉侃氏が調香しました。
香りの構成は、
トップ:サイプレス
ミドル:アルモワーズ、バイオレット、オークモス
ラスト:タバコ、アンブレット、パチュリ、サンダルウッド
ボタニカルな深いグリーンから始まり、徐々にローストしていくラスト。芽吹き、種子を生み、最後は枯れ果てる植物=生命のサイクル。生と死で揺らぐ感情に対し、その自然の摂理を客観視している、そんな相反する感覚を表現した香りです。
12月19日、渋谷慶一郎コンサートにて先行発売。香りで空間演出するワーグナー、スクリャービンを超える総合芸術の演奏会
「for maria オードパルファン」は12月19日(木)、紀尾井ホールにて開催される2年ぶりの渋谷慶一郎ピアノコンサート「Keiichiro Shibuya Playing Piano―Living Room」にて先行発売されます。
コンサートは縦横無尽の演奏活動を見せる気鋭の若手ヴァイオリニスト・石上真由子氏がゲスト出演。ステージデザインは、プリツカー賞を受賞している国際的な建築家・妹島和世氏が担当。ステージには、エリック・サティが掲げたコンセプト「家具の音楽」から想を得た“Living Room”というタイトルのように、妹島氏製作の家具や所有するミース・ファン・デル・ローエ、ル・コルビュジエらの家具が配置された寛いだ舞台となります。
サティが家具の音楽で「舞台と客席の境界を無くす」ことに挑戦し、そして果たせなかった試みに対し、渋谷氏はステージをリビングルームとすることで2つの境界をまたぐ演奏会を発案しました。音楽史的に見ても意欲的な試みです。
ホールには、「for maria」の香りが漂います。演奏、舞台美術、香りがそろい、聴覚、視覚、嗅覚に訴えるコンサートとなります。音楽劇の歴史において、リヒャルト・ワーグナーは音楽とテキスト、劇の融合を実践し大傑作のオペラを生み出しました。アレクサンドル・スクリャービンは音楽、舞踏、詩、そして芳香を組み合わせた『神秘劇』を構想していました。渋谷氏はアンドロイドオペラなど音楽劇を進化させています。12月19日のコンサートも渋谷氏、石上氏の演奏、妹島氏のデザイン、ラニュイ パルファン/和泉侃氏による香りで、偉大な先達の試みをアップデートする総合芸術の一夜となります。
「for maria オードパルファン」は紀尾井ホールで先行発売後、順次オフィシャルEC、全国の取扱店にて販売いたします。
【公演概要】
Keiichiro Shibuya Playing Piano―Living Room
日時:2024年12月19日(木)開場18:20、開演19:00
会場:紀尾井ホール(〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町6-5)
チケット:チケットぴあにて販売(https://t.pia.jp)
前売料金:S席 11,000円※売り切れ、A席7,700円、B席 5,500円、C 席 3,300円※売り切れ
チケット販売URL:https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2434213
Pコード:280713、興行コード:2434213
・クレジット
ピアノ:渋谷慶一郎
ヴァイオリン:石上真由子
ステージデザイン:妹島和世
フレグランス:La Nuit parfum
セントデザイン:和泉侃
・プログラム
for maria – 渋谷慶一郎
Midnight Swan – 渋谷慶一郎
Scary Beauty – 渋谷慶一郎
Painful – 渋谷慶一郎
Gnossiennes – Erik Satie
Fratres – Arvo Pärt
Spiegel im Spiegel – Arvo Pärt
Furniture Renku – 高橋悠治
他