株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しています。今回は「2024年の流行グルメ」についてご紹介いたします。20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施した結果をレポートします。
■「おにぎり」が1位
TV・SNSなどで話題のもの以外にインバウンド影響も
「今年流行ったと思うグルメ」を聞いたところ1位は「おにぎり」。「SNSでよくみる」「専門店が増えた」「手軽」などさまざまな理由で選ばれました。「アサイー」「オートミール」「タンフル」など、いずれもTVやSNS、YouTube等で話題になったものが上位を多く占める結果に。また1位の「おにぎり」のほか、「インバウン丼」「海鮮丼」などインバウンド需要で注目されているメニューもランクインしました。
「2024年流行グルメ」は、TVやSNSなどの影響で話題になったものが多いですが、なかでも1位の「おにぎり」をはじめ、7位「インバウン丼」、10位「海鮮丼」といった、海外からの訪日客の間でもSNSなどで発信され話題になっているグルメがランクインしたことに注目しました。特に1位の「おにぎり」は、「今年を象徴すると思うグルメキーワード」(次ページ)でも「おにぎり専門店」が2位に入るなど注目されていますが、SNS映えやヘルシーなイメージで海外でも話題を集めています。また7位「インバウン丼」、10位「海鮮丼」も、高価格帯で注目を集めたほか、具材たっぷりの海鮮丼がSNSで拡散され人気となりました。グルメキーワードのランキングでも4位に「インバウンド価格」がランクインしています。海外からの発信・拡散によって人気・話題のグルメとなるのは、今年の流行グルメの象徴ともいえそうです。
(n=1,035/複数回答)
※「あてはまるものはない」はランキングから除く
※提示した選択肢:バクラヴァ(層状の生地にピスタチオなどのナッツを挟みシロップ漬けにした中央アジアのお菓子)、ドーナツ、カンノーリ(カンノーロとも:筒状に揚げた生地にリコッタチーズのクリームを詰めたイタリアのお菓子)、米線(ミーシェン)、ニューヨークロール(シュプリームクロワッサンとも:クロワッサン生地を短い円柱型に焼いたニューヨーク発祥の甘いパン)、シュヌレ(シュー生地をカヌレ型で焼いたスイーツ)、アジフライ、シカゴピザ(ピザの耳部分が高く器状になっており、中に大量のミートソースやチーズが入っている)、グルメバーガー、バインミー(バゲットの中に肉類となますなどを詰めたベトナム風サンドイッチ)、オートミール、アサイー(美容に良いスーパーフードと言われ、たくさんのフルーツと一緒にアサイーボウルとして提供されることが多い)、クラフト〇〇(クラフトビール、クラフトコーラなど)、トリュフ(フレーバーやオイルなどを含む)、タンフル(噛むとぱりぱりと音を立てる、韓国のフルーツ飴)、クルンジ(クロワッサン生地をプレス機でつぶしてカリカリに焼いたもの)、とじないかつ丼、海鮮丼、鶏焼肉(焼肉スタイルだが鶏肉専門のお店)、牛骨ラーメン、ボルケーノパスタ(鍋にパスタとソース、大量のチーズを入れてオーブンで焼く料理)、おかゆ、おにぎり、豚汁、ジビエ、シュクメルリ(鶏モモ肉をホワイトソースで煮込んだジョージア料理)、エッグタルト(タルト・パイ生地の器にカスタードを入れて焼いたお菓子)、ルンダン(牛肉・鶏肉などを複数のスパイスとココナッツミルクで煮込んだインドネシア料理)、ベジタリアンバーガー、インバウン丼(訪日観光客向けの価格設定がされた海鮮丼)、スリランカカレー・ミールス、キューバサンド(細長いバゲットのようなパンにローストポークチーズ、ピクルスなどを挟んでプレスで焼きあげた料理)、ナチュールワイン、その他【自由回答】、あてはまるものはない
■『ホットペッパーグルメ外食総研』研究員からの解説
インバウンド需要を象徴するグルメに注目
「2024年流行グルメ」は、TVやSNSなどの影響で話題になったものが多いですが、なかでも1位の「おにぎり」をはじめ、7位「インバウン丼」、10位「海鮮丼」といった、海外からの訪日客の間でもSNSなどで発信され話題になっているグルメがランクインしたことに注目しました。特に1位の「おにぎり」は、「今年を象徴すると思うグルメキーワード」(次ページ)でも「おにぎり専門店」が2位に入るなど注目されていますが、SNS映えやヘルシーなイメージで海外でも話題を集めています。また7位「インバウン丼」、10位「海鮮丼」も、高価格帯で注目を集めたほか、具材たっぷりの海鮮丼がSNSで拡散され人気となりました。グルメキーワードのランキングでも4位に「インバウンド価格」がランクインしています。海外からの発信・拡散によって人気・話題のグルメとなるのは、今年の流行グルメの象徴ともいえそうです。
『ホットペッパーグルメ外食総研』研究員 田中 直樹
■社会情勢や世相をあらわすものが上位に「お米」に関するものが3つランクイン
「今年を象徴すると思うグルメキーワードは?」という質問では、1位「米不足・かさ増しご飯」16.6%、2位「おにぎり専門店」12.9%、3位「外食値上げ」11.8%が上位を占めました。また1位「米不足・かさ増しご飯」、2位「おにぎり専門店」をはじめ、9位「ライスペーパー」5.3%と「お米」に関係するものが3つランクインしました。また直接的ではありませんが10位に「グルテンフリー」5.0%がランクインするなど、「お米」に注目が集まったようです。
(n=1,035/複数回答)
※「あてはまるものはない」はランキングから除く
※提示した選択肢:プラントベースフード・代替肉、グルテンフリー、豆ヌードル、おにぎり専門店、ノンアル飲料、微アル飲料、ライスペーパー、米粉フード、ヴィーガンフード、フードトラック、ペアリング(料理に合わせてお酒を楽しむこと)、
パン飲み(パンをおつまみにしてお酒を飲むこと)、中華バー、インバウンド価格、ダイナミックプライシング・一物多価(店舗の立地や時間帯などで価格が変わること)、会員制焼肉、〆のスイーツ・深夜スイーツ、セルフオーダー(スマホで注文)、
中華パン、韓国パン、路上飲み、米不足・かさ増しご飯、未利用魚、コースの開始時間が決まっている店(好きな時間に予約できず、お客が全員同じ時間にコースをスタートする)、外食値上げ、コラボメニュー、レトロ喫茶、その他【自由回答】、あてはまるものはない
■『ホットペッパーグルメ外食総研』トレンド座談会とは
シーズンごとに“今”はやりの外食トレンドを発表する、リクルートの外食のプロフェッショナル集団による座談会。アンケート調査や、レストランの現場から“生の声”を聞き、「外食のリアル」を語ります。メンバーは、飲食トレンドの数値化・可視化を行う『ホットペッパーグルメ外食総研』の研究員をはじめ、女子トレンド、高級店トレンドなど、さまざまな分野のスペシャリストで構成されます。
【アンケート調査概要】
■調査期間:2024年11月1日(金)~2024年11月2日(土)
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査対象:全国20代~60代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
■有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
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