東京創元社が小説投稿サイト「カクヨム」との共催で実施した小説コンテスト「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」(応募期間:2023年7月1日~8月31日)の大賞受賞作二作を同時刊行いたします。
雨井湖音(あまい・こおと)『僕たちの青春はちょっとだけ特別』は、高等支援学校(高等部単独の特別支援学校)を舞台にした連作短編集です。新しい環境、新しい友人たちとの学校生活のなかで巻き起こる小さな事件を通して、二度とない青春のきらめきと主人公の青崎架月(あおさき・かづき)たちの成長が繊細な筆致で描かれます。
谷夏読(たに・なっとう)『この恋だけは推理(わか)らない』は、彼女がいたことがないのに「恋愛の神様」と呼ばれている高校生男子、岩永朝司(いわなが・ちょうじ)が語り手です。ある日彼のもとに、もう一人の語り手で同じ二年生の女子生徒、小井塚咲那(こいづか・さな)がやってきます。彼女は恋愛相談をしにきたのではなく、小説を書くためにコイバナを求めてやってきたのでした。ふたりは「神様」とその助手として、恋にまつわる様々な謎を解決していきます。
『僕たちの青春はちょっとだけ特別』と『この恋だけは推理らない』は12月11日同時発売です。どうぞご注目ください!
■書誌情報
僕たちの青春はちょっとだけ特別
判型:四六判仮フランス装
ページ数:268ページ
ISBN:978-4-488-02918-0
Cコード:C0093
定価:1800円(税込)
写真:mew
装幀:岡本歌織(next door design)
内容紹介:
中学時代、クラスのお客様扱いでぼんやりと過ごしてきた青崎架月。15歳の春、この明星高等支援学校に進学したことで、そんな日常にちょっとした変化が。先輩が巻き込まれたゴミ散乱事件、ロッカーの中身移動事件、生徒失踪事件を同級生や先輩の手を借りながら解決していく。高等支援学校を舞台に、初めてできた友人たちとの対等な付き合いに戸惑う架月の青春と、彼が出合った謎を描く連作集。
「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」大賞受賞作。
雨井湖音(あまい・こおと)
1996年宮城県生まれ。宮城県在住。宮城教育大卒。現在、高等支援学校の職員として働く傍ら、ミステリ小説の執筆を行う。本作『僕たちの青春はちょっとだけ特別』を「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」に投じ、大賞を受賞する。
この恋だけは推理らない
判型:四六判仮フランス装
ページ数:298ページ
ISBN:978-4-488-02917-3
Cコード:C0093
定価:1800円(税込)
装画:うた坊
装幀:長﨑綾(next door design)
内容紹介:
上城北高校2年2組、窓際一番後ろの席には『恋愛の神様』がいる。「彼女いない歴=年齢」なのに『恋愛の神様』として様々な恋愛相談を受ける、岩永朝司、17歳。放課後やってきた2年3組の小井塚咲那は、「私に小説のネタになりそうなコイバナを教えてください!」と真剣な眼差しで頼みこんできた。恋愛小説家だというのに恋を知らない咲那は、コイバナと交換に『神様』の助手となり、恋愛相談を2人で解決していくのだが……。爽やかな余韻も美しい「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」大賞受賞作。
谷夏読(たに・なっとう)
1984年新潟県生まれ。東京都在住。会社員として働きながら、執筆活動を続けている。本作『この恋だけは推理(わか)らない』を「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」に投じ、大賞を受賞する。
※応募期間は終了いたしました
株式会社東京創元社
所在地 :〒162-0814 東京都新宿区新小川町1-5
代表取締役:渋谷健太郎
URL :https://www.tsogen.co.jp/np/index.html