株式会社ピーオーリアルエステート(本社:東京都品川区、代表取締役社長:小西尚子)が、2024年3月に竣工したポーラ青山ビルディングにおいて(一社)日本建築美術工芸協会が顕彰する「AACA賞」最優秀賞を受賞し、12月11日(水)に授賞式が執り行われました。
「AACA賞」は、建築、美術、工芸、ランドスケープなど様々な分野が融合することで、文化・芸術的な環境・景観を実現させた作品を表彰するものです。表彰対象は都市や地域のデザイン、建築、美術、工芸、絵画、デザインのほか素材やエネルギーの領域に至るまで広範囲に亘り、優れた歴史的景観を保存継承する作品も対象になります。
ポーラ青山ビルディングは、「Sensuous Kaleidoscope―訪れるたびに新しい発見と輝きに出会える。自分の世界が広がり人生が変わる」をコンセプトに、建築の設計初期段階からアーティストが参加し、建築とアート、ランドスケープが呼応し、互いに引き立て合う空間環境を実現したほか、東京都有形指定文化財(建造物)で日本の住宅建築史上最も重要な建築のひとつ「土浦亀城邸」を移築するなど、アートや文化、デザインが共存する新たな形のオフィスビルを企図して設計されました。
この度のAACA賞でポーラ青山ビルディングは、本物のアート作品、アーティストとのコラボレーションが建築と一体となり、アート作品そのものも美しく、建築の表現としてもアートとのコラボレーションの成果が十分に現れていたことが評価されました。
これからも青山の新たな文化発信拠点として、芸術や文化との接点を創出するとともに、地域社会およびコミュニティ形成の活性を促し、Well-beingの実現を目指してまいります。
■ 審査員コメント
青山通りに立つ建築とアートが結び付き、敷地内に同じく芸術的な価値を有する土浦亀城時程を復原・移築した《ポーラ青山ビルディング》は、館内の随所に配された先進的なアート作品が独特の存在感を放ち、まさにAACA賞の目指す美術工芸と建築が渾然一体となった素晴らしい建築です。
■ 青山ビルディング・概要
所在地: 港区青山2-5-17
建築主: ピーオーリアルエステート
デザイン総括:安田幸一
設計・監理:安田アトリエ+久米設計
構造設計: 金箱構造設計事務所、久米設計
設備設計:久米設計
ランドスケープ設計:ランドスケープ・プラス
アート監修:TAKプロパティ
アート:SHIMURAbros、大山エンリコイサム、板東優
施工:鹿島建設
建築概要:地上16階・地下2階・塔屋2階/建築面積1,090.76㎡/延床面積17,104.44㎡
■土浦亀城邸・概要
所在地:港区南青山2-5-13
原設計:土浦亀城・土浦信子(1935年 品川区上大崎)
復原・移築設計:安田アトリエ
歴史考証:東工大山﨑鯛介研究室 居住技術研究所
東工大安田幸一研究室(長沼徹,他)
実測調査・実測図面・模型制作:東工大安田幸一研究室
構造設計:金箱構造設計事務所
設備設計:ZO設計室
ランドスケープ設計:ランドスケープ・プラス
施工:鹿島建設
建築概要:地上2階・地下1階/建築面積66.39㎡/延床面積191.36㎡