「がんアライアワード」とは、「がんアライ部(*)」主催のがんを治療しながら働く人を応援する団体を表彰するものです。2018年から開始され、今年で7回目の開催となります。
当社は、全従業員対象へがんに関するeラーニング研修や女性従業員には女性特有のがんに関する動画研修の実施、「女性の健康検定」を従業員が受験することをサポートし、検定料を会社が全額負担するなど、当社ならではの取り組みを継続的に進めていることが評価され、優れた取り組みを行っている企業の一つとして「ゴールド」を5年連続で受賞することができました。
(*)「がんアライ部」は、治療しながら働くがん罹患者が、いきいきと働くことができる職場や社会を実現するための民間プロジェクトです。
https://www.gan-ally-bu.com/activitycontent
【当社の主な取り組み】
【1】働く人を支える制度・体制
● 基本方針の表明
・ファンケルグループ「健康経営宣言」
従業員の健康が経営の基盤であるという認識のもと、従業員がいきいきと笑顔で働けるよう従業員の健康づくりに積極的に取り組み、2017年8月に健康経営宣言を制定、2018年3月に健康支援室を設立。
・健康経営宣言
スローガン「私たちが美しく健やかであること それが何よりの証明です」のもとに、<健康理念><会社の健康指針><従業員に求める行動姿勢>を策定。
● 各種制度
・傷病・病気休職制度
・半日単位の有給休暇取得
・その他の休暇制度…本人対象以外に子の看護休暇・家族の介護休暇制度
・時差出勤制度、フレックス勤務制度、在宅勤務制度
・サテライトオフィス勤務制度
・短時間勤務制度、短日勤務制度…がんをはじめとした身体的な病気を抱える従業員が、本人の希望する時間や日数でフレキシブルに勤務できる「アソシエイト正社員」を導入しており、正社員としての雇用を維持しながら、治療と仕事の両立を実現している。また、パートや契約社員といった雇用区分を選択する従業員に対しては、治療に合わせた柔軟な勤務時間、日数の変更を行っている。
・リハビリ出勤制度…療養から復職する際、復職プログラムを最長6カ月実施し、健康支援室の産業医、保健師が部署と連携してサポートを実施。時短からスタートできるプログラムを整備している。
・カムバックに関する制度…ファンケルカムバック制度という、退職者とネットワークを構築し、特別な応募ルートで選考を進めることができる制度を整備している。復職時は原則退職時の給与から復帰することが可能。
● 支援体制
・従業員相談窓口の設置
・保健師・産業医などの医療職の支援…療養から復職する際、復職プログラムを最長6カ月実施し、健康支援室の産業医、保健師が部署と連携してサポートを実施。必要な配慮などを専門的立場で助言することで、部署の対応、本人の両立を支援している。
・両立支援プランの策定・実行…がん療養者に対しては、社内外で利用できるサポートや、休職や復職、両立のイメージができるようまとめた「がん治療と就労の両立支援ハンドブック」を作成し、全従業員へ周知し、いつでも閲覧ができるようイントラネット、健康管理システムに掲載を実施した。治療する従業員だけでなく、上司も内容を知ることで、健康支援室と職場が協力した両立支援プラン策定・実行に役立てている。
・その他の支援体制…社内・社外のキャリアカウンセラーに相談できる制度がある。
【2】働く人を支える風土・環境
● 啓発、研修
・がんに関する研修…医師によるがん検診セミナーをオンラインで開催。
・上長・管理職向けの両立支援に関する研修…管理職研修の中で治療と仕事の両立支援に関して、理解が広まるような内容を組み込み発信している。
・がんに関するe-ラーニングコンテンツの提供…2024年度は全従業員対象のがんに関するe-ラーニング研修の実施と、女性に対しては女性特有のがんに関する動画研修を実施し、全員が視聴を完了した。
・その他啓発、研修…ピンクリボン月間に合わせて、2023年度は本社ビルで、2024年は総合研究所、飯島ビル、横浜工場で自己触診方法の説明、乳がんモデル体験(しこりを実際に探してみる)を実施。
・「女性の健康検定」を従業員が受験することをサポートし、検定料を会社が全額負担。「年代別女性の健康と働き方」テキストを配布し、ワークライフバランスとヘルスケアの大切さについての学びを深めている。