日本一のマンモス私大の「権力と闇」に光を当て、現在進行形のタブーに迫る
株式会社東洋経済新報社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:田北浩章)は、社会に斬り込む書籍を世に送り出してきた森功氏の最新作『魔窟 知られざる「日大帝国」興亡の歴史』を、2024年12月18日に発売します。
日本大学では、「アメフト部薬物事件」をはじめ、総事業費1000億円の医学部附属病院建て替えプロジェクトでの背任事件や、重量挙部・陸上部・スケート部の「被害額1億1500万円超」の金銭不祥事など、数年前から不祥事が絶えません。
本書では、日本一のマンモス私大「日本大学」の歴代トップが歩んできた日大の歴史を紐解きながら、転換期にある日本の私大問題を掘り下げます。
大学組織におけるガバナンスの欠如、そして旧態依然とした大学の隠ぺい体質が招いた事態とは
「はじめに」より
「違法な薬物が見つかったとか、そういうことはいっさいございません。なんとか学生を信じたい気持ちでいっぱいでございます」
この大学トップの頑なな全面否定が、迷走の始まりだった。晴れやかな理事長就任1周年会見からわずかひと月のちのことだ。林は部員の逮捕を受けた直後の8月8日、学長の酒井健夫や副学長の澤田康広を引き連れ、大学本部で緊急会見を開いた。執行部がそろって会見に臨んだ3首脳会見である。
それが文字どおりの「炎上会見」となってしまう。順風満帆の大学改革をアピールしてきた林たち日大執行部はここから狼狽え、収拾がつかなくなっていった。なぜこうなってしまったのか。
本書に登場する、日大の「タブー」
・田中英壽体制の地下水脈
・中興の祖「古田重二良」の呪縛
・アメフト部薬物事件
・入学志願数2万2000減
・重量挙部・陸上部・スケート部「被害額1億1500万円超」の金銭不祥事
・「1000億円建替えプロジェクト」医学部附属「板橋病院」の税務調査 など
【担当編集者より】
改革は進んでいるはず。
田中英壽理事長体制での一連の事件を経て、林真理子氏を理事長に迎えた新体制に対して、そう思っていました。しかしその実態は……アメフト部薬物事件、ならびに重量挙部・陸上部・スケート部における「被害額約1億1500万円超」もの金銭不祥事。あまつさえ、執行部の対応が二転三転するという、まさに「ガバナンス不全」のあり様でした。
いったい日本最大のマンモス私大で何が起こっているのでしょうか。いま話題の『地面師』著者でもある大宅賞作家が、累計120万人以上の卒業生を送り出した戦後の「日大」裏面史から、その原因を探り出します。
【目次】
第一章 期待の「林真理子体制」迷走の始まり
第二章 中興の祖「古田重二良」の罪
第三章 日大紛争が生んだ怪物
第四章 ワンマン理事長「田中英壽」の原点
第五章 地下水脈に通じた田中帝国の誕生
第六章 裏社会との腐れ縁
第七章 不祥事
第八章 流行作家理事長の誕生
第九章 ジレンマを抱えた改革
第十章 薬物事件の真相
終 章 パニックの果てに
【著者プロフィール】
森 功(モリ イサオ)ノンフィクション作家
1961年、福岡県生まれ。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、『週刊新潮』編集部などを経て、2003年に独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。2018年には『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』(文藝春秋)で「大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞」受賞。『同和と銀行 三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録』『ならずもの 井上雅博伝――ヤフーを作った男』『地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団』『国商 最後のフィクサー葛西敬之』(以上、講談社)、『総理の影 菅義偉の正体』(小学館)、『鬼才 伝説の編集人 齋藤十一』(幻冬舎)など著書多数。
【書籍概要】
『魔窟 知られざる「日大帝国」興亡の歴史』/ 森 功 著
定価:1,980円(税込)
発売日 : 2024年12月18日
ISBN : 978-4-492-22425-0
体裁 : 四六版/上製/358頁
発行元:株式会社東洋経済新報社
東洋経済ストアサイト:https://str.toyokeizai.net/books/9784492224250/
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