世界文化社は、書籍『教養としてのジャズ』(村井康司・監修) を12月19日 (木) に発売します。
「10曲」をテーマにジャズの歴史を紐解き、楽器にフォーカスしてジャズを聴き、音楽ジャンルを越境するジャズを知る。【コラム】語りたくなるジャズ教養でジャズ界隈にも詳しくなる──。本書は、一生かけて楽しめる、奥が深く豊饒なジャズの世界へ読者を誘います。二次元コード付き。「聴きながら読む」ジャズ体験も楽しめます。
♦時代を代表する1曲からの「つながるチャート」は必見! 10曲で知るジャズ〜歴史と音楽
本書第1章では、1920年代から10年ごとに、その時代の代表曲「1曲」から「つながるチャート」を掲載。ビジュアル図解で、変化し躍動するジャズの歴史をひと目で把握できます。「ジャケット年表」「ジャズ・スタイル・マトリックス」、そして帝王マイルス・デイヴィスを通してみたジャズ史観をも提示します。
♦楽器で聴くジャズ〜表現と名演
第2章では、楽器別にジャズの歴史をさらに深掘り。トランペット、ピアノ、クラリネット、サックス、ギター、ベース、オルガン、ヴォーカルからビッグバンドなど、それぞれの楽器特有の奏法や表現に注目し、名演、名盤でジャスの歴史を解説します。
♦すべての音楽はジャズとつながる~越境と共鳴
歌謡曲・J-ポップ、ロック、R&B、ポップス、フォーク、ブラジル音楽、ラテン音楽、そしてクラシック。第3章では、さまざまな音楽ジャンルとジャズの融通無碍な関係を紐解きます。広くて深いジャズの面白さを再認識できます。
♦監修者プロフィール 村井康司
むらい こうじ●音楽評論家、編集者。1958年、北海道函館市生まれ。
大学時代はジャズ・ビッグバンドでギターと編曲を担当。1987年からジャズを中心に執筆・ラジオ出演・講演などを行なっている。著書に『あなたの聴き方を変えるジャズ史』、『ページをめくるとジャズが聞こえる 村井康司《ジャズと文学》の評論集』、『100年のジャズを聴く』(後藤雅洋、柳樂光隆との共著)、『JAZZ 100の扉』、『現代ジャズのレッスン 1959年から考える』ほか。
尚美学園大学音楽表現学科講師(ジャズ史)。
♦CONTENTS 本書もくじ
まえがき この素晴らしきジャズの世界へようこそ 村井康司
第1章●10曲つながりで知るジャズ 〜歴史と音楽
イントロダクション 10曲から始めるジャズ100年の旅 村井康司
1920年代 ウエスト・エンド・ブルース /ルイ・アームストロング
1930年代 スウィングしなけりゃ意味ないね/デューク・エリントン・オーケストラ
1940年代 ドナ・リー/チャーリー・パーカー
1950年代 セント・トーマス/ソニー・ロリンズ
・・・・
2000年代① アフロ・ブルー/ロバート・グラスパー・エクスペリメント
2000年代➁ ソース/ヌバイア・ガルシア
「つながるチャート」から見るジャズと世界の歴史
もうひとつのまとめ ジャズ・スタイル・マトリックス
マイルス・デイヴィスの「個人史」はジャズの「社会史」—もうひとつのジャズ史観 原田和典
第2章●楽器で聴くジャズ 〜表現と名演
イントロダクション 楽器がジャズという音楽をつくる 村井康司
ジャズ誕生時の花形 トランペット/クラシック楽器がジャズを演るまで ピアノ①/多彩な表現でシーンをリードする楽器へ ピアノ➁/ニューオリンズ・ジャズの主役 クラリネット/ジャズを変えたパーカーの〝武器〟 アルト・サックス/楽器の〝声〟で幅広い表現を獲得 テナー・サックス/遅咲きの革命家たち ギター/裏方も主役も張れる多彩な表現力 ベース/クラシックなら5人分?の特殊楽器 ドラムス/教会から熱狂音楽発生装置へ オルガン ほか
第3章●すべての音楽はジャズとつながる 〜越境と共鳴
イントロダクション すべての音楽の中にジャズがある 村井康司
歌謡曲/J-POPの中のジャズ ジャズは日本歌謡の〝通奏低音〟 岡本郁生
ロックの中のジャズ ロックが奏でるジャズのスピリット 佐藤英輔
R&B/ソウルの中のジャズ アフリカン・アメリカン歌謡とジャズの交差点 原田和典
ブラジル音楽の中のジャズ 手を取り合って発展したブラジルとジャズ 浅川宏樹 ほか
クラシックとジャズのギヴ&テイク 藤本史昭
【コラム】語りたくなるジャズ教養
文学の中のジャズ 〜響き合う音楽と物語 土佐有明
ジャケットで聴くジャズ 〜視覚のイントロダクション 池上信次
ジャズと映像の共演 〜その始まりと現在 山下泰司
♦刊行概要
『教養としてのジャズ』
時代と境界を超える「音楽 (ジャズ)」のすべて
■発売日:2024年12月19日 (木)
■定価:1,870円(税込)
■監修者:村井康司
■仕様:A5判/192ページ
■発行:株式会社世界文化社