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大衆演劇 × ノートルダム・ド・パリ × ミュージカル!?話題沸騰の公演が北区・北とぴあにて開幕

第1部 芝居 「春ノ咲ク花」

 大きな話題を呼んでいる新風プロジェクト × Oshale Japanの最新公演が、北とぴあ つつじホールで行われている。

第1部は「ノートルダム・ド・パリ」を下敷きにした「春ノ咲ク花」。

第2部の舞踊絵巻「The New Japanese Culture Show〜桜の森の満開の下〜」は坂口安吾の名作が原作。初日公演に行ってきた。

今回は上演前から劇団暁の花形・三咲愛羅がヒロインの椿に大抜擢されたこと、劇中で歌うことが注目されていた。

というのも大衆演劇は男社会で女優に光が当たることは珍しく、ミュージカル的な場面もめったにないからだ。結論から言えば、三咲愛羅、恐るべし!だった。

ボイストレーニングで身につけた歌声も魅力的だが、自分の生き方を貫き通し、誰が相手でも「一歩も引かぬ」と見返す強いまなざしに引き込まれた。愛らしい上にカッコいい。

これから三咲愛羅に憧れて大衆演劇界に入ってくる女の子が大勢出てくるのではないか。

ヒロイン・椿(エスメラルダ)を演じた三咲愛羅(劇団暁)

今回、芝居の演出を担当し、カジモド=外道丸を演じるのはその従兄弟である、劇団暁の三咲暁人座長。鬼の子と呼ばれる外見的にも特徴的な難役をどう演じるか、興味津々だったが、要所に歌舞伎風のきっぱりとつけ打ちを取り入れた、みごとな“暁人色”のカジモドに仕上げていた。

独特の殺陣の設計にも斬新な工夫があった。

外道丸(カジモド)を演じる三咲暁人(劇団暁)

今回の公演は実質、劇団暁、TEAM劇龍、章劇の3劇団の合同公演であり、そこに多ジャンルからたくさんの俳優たちが参加する。

40人以上の出演者をまとめながら「有名な原作をやるからには大衆演劇でやる意味が欲しい。僕たちじゃないとできないんだ、僕たちだからこそこうなったんだ、というノートルダムにしたい」と熱く語っていた三咲暁人だが、その難題は彼らの出自が解決したように思えた。

旅芸人の娘であるヒロインの椿は虐げられた暮しをしていながらも誰よりも誇り高く生きている。

芸事に命をかけ「辛いことがあっても1日の中で1回でも心から笑うことができればそれでいい」「同じように辛い思いをしている誰かに笑顔を上げたい」と優しく微笑む。

そのセリフは今も月替わりで全国を巡業公演する大衆演劇の役者たちの人生と重なり、客席を感動させていた。

そのことにいち早く気づいて台本に取り入れた脚本家の渡辺和徳の功績も大きい。

写真左から龍魔裟斗・澤村蓮・高野愛

さらに特筆すべきは、その脚本家が「歪んだ愛情の中でどんどんぐちゃぐちゃになっていく1番人間臭い役。

葛藤が深いからこそ書いていて面白い、すごく現代的なキャラクター」と惚れ込んだ人物、古郷忠臣を演じたTEAM劇龍の総座長、龍美麗。

180cm超える長身と端正な顔立ち、シェイクスピア役者のような風格。

立て板に水のごとく心情を吐露する場面には客席からため息とともに「巧すぎる龍美麗」という声が上がっていた。

古郷忠臣(フロロー)を演じる龍美麗(中央・TEAM劇龍)

 新風プロジェクト公演ではもうおなじみの高野愛はもちろんのこと、外部から出演の穴沢裕介、高橋諒、この2人の女形の芝居も素晴しく目を引いた。

がっちりと脇を固めた三咲春樹、澤村蓮、瀬川伸太郎、三咲大樹、14歳の長谷川樹莉亜の好演などなど、書き始めたらキリがない。

大衆演劇=なんとなく古くさいもの、と思っている人には、ぜひ今回の若い活気がみなぎる舞台を見てほしい。大衆演劇に対する偏見が変わるだろう。

HIPHOP、花魁ショー、フラダンスまで?!豪華絢爛「ノンバーバル」舞踊劇

第2部 舞踊絵巻 「The New Japanese Culture Show〜桜の森の満開の下〜」

 第2部の舞踊ショー舞踊絵巻「The New Japanese Culture Show〜桜の森の満開の下〜」はノンバーバル(言葉を使わない)舞踊ショー。

”日本の伝統文化を革新的にアレンジし国内・海外問わず日本文化を発信する”というプロジェクト

Oshale Japanの趣旨を打ち出しており、最初にあらすじの紹介があったあとは、ノンストップで目くるめく世界が展開する。

「桜の森の満開の下」というと山賊と謎めいた女の美しくもグロテスクな世界観、中でも

「首遊び」が有名だが、Oshale Japanは大人から子供まで楽しめるエンターテインメントが売り。

その場面を宴会に変えて、HIPHOP、花魁ショー、フラダンスまでさまざまなダンスを盛り込んだ、幻想的で華やかなショーにしていたのには驚いた。

コンテンポラリーダンサー・穴井豪

また、コンテンポラリーダンサーの穴井豪をはじめ、各分野のプロフェッショナルの競演もみごたえたっぷり。

初日はムードメーカーの澤村蓮の乱入&大活躍で、まるで千秋楽のような盛り上がりだったことも追記しておこう(笑)。

 初日は山賊・龍美麗 × 芸妓・三咲愛羅の組み合わせだったが、

三咲春樹(劇団暁 座長) × 龍魔裟斗(TEAM劇龍 副座長)の組み合わせによるキャストの日もあるWキャストという趣向も魅力的。

優美な春樹座長と大衆演劇界が誇るガールズクラッシュ女優、魔裟斗の組み合わせはかなり新鮮でこちらも見てみたい!と思わせる。

こういうことができるのもまた、大衆演劇の醍醐味といえるだろう。

中央は山賊を演じる龍美麗・芸妓を演じる三咲愛羅

最後になったが、1部2部ともに音楽を担当したSADAにも触れておきたい。

リアル丁髷のユニークな姿で、自らベーシストとして舞台にも立つSADAは幅広い音楽活動に従事し、最近は大衆演劇にも数々の名曲を提供している。

“さぁさ浮いた浮いたヤ―トヤトヤト”というフレーズでおなじみの「SAWAGI 2024」は江戸時代の端唄を現代ロックにアレンジした粋な楽曲で、第2部のメイン曲として使われ、日本人のDNAを刺激するのであろう、いつまでも耳に残る。

第1部のテーマ曲である「黄泉の底」も名曲。

音楽的な側面から今回の公演を見てみるのも楽しみのひとつだ。

楽曲はSpotify、iTunes、Apple musicなど各種音楽配信サービスでも好評配信中。

https://lit.link/chonmagerecords

最後は会場一体となって盛り上がりを見せた

 

 新風プロジェクトの北とぴあ公演も回を重ねてきて、劇場の使いこなし方、照明の当て方、舞台セットにいたるまで、どんどん進歩している。

今回も初日から千秋楽までの4回公演でどれだけ変わっていくのか。

大衆演劇のみならず、さまざまなジャンルの文化が融合し、今までにないチャレンジがバランスよく詰まった今回の特別公演。

ひとりでも多くの人に見ていただきたい。

そして「心に花を咲かせて」ほしい。

望月美寿(ライター)

写真・安斎しのぶ


【新風プロジェクト『極』× Oshale Japan】

第1部 お芝居

「 春ノ咲く花 」

第2部 舞踊絵巻

「 The New Japanese Culture Show 」

~ 桜の森の満開の下 ~

[日程]

2024年12月20日(金)~23日(月)

20日(金) 18:00 開演

21日(土) 13:00 開演

22日(日) 13:00 開演

23日(月) 13:00 開演

※開場は開演の45分前となります

[第2部 舞踊絵巻 キャストスケジュール]

山賊・龍美麗 × 芸妓・三咲愛羅:20日(金)・22日(日)

山賊・三咲春樹 × 芸妓・龍魔裟斗:21日(土)・23日(月)

[会場]

北とぴあ つつじホール

東京都北区王子1-11-1

[チケット]

¥5,500-(全席指定・税込)

◆ローチケ

https://l-tike.com/order/?gLcode=32014

※当日券のご案内につきましては、

公式Xをご確認ください。

新風プロジェクト X

——

アフターショー

[日程]

12月

21日(土)19:00開演

22日(日)19:00 開演

23日(月)19:00 開演

[会場]

篠原演芸場

東京都北区中十条2丁目17−6

※アフターショーは会場が異なります。ご注意ください。

[チケット]

¥1,500-(全席指定・税込)

◆ローチケ

https://l-tike.com/order/?gLcode=32014

※アフターショーのご参加には、同日の「北とぴあ公演」のチケットが購入枚数分必要となります。

主催 一般社団法人 日本文化大衆演劇協会

共済 公益財団法人 北区文化振興財団(舞台芸術創造支援事業)

後援 北区


公演ウェブサイト

https://shinpu-project-kiwami.jp/

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