■JAみっかび「三ヶ日みかん(みっかびみかん)」とは?
三ヶ日みかん(みっかびみかん)は、静岡県浜松市北部の三ヶ日町で栽培される、特に甘みと風味が特徴的なみかんです。三ヶ日町の温暖な気候と豊かな自然環境が、みかんの栽培に理想的な条件を提供しており、その品質の高さは国内外で高く評価されています。
特に、注目すべきはその「甘さ」。日本でもトップクラスの日照量を誇り、この太陽の日差しが、みかんを甘くしてくれます。甘さである糖は、葉の「光合成」の働きで作られ、日照量が多いほど糖度が向上します。こうした、豊富な日照量の恩恵を最大限活かすため、町内では日当たりの良い南側斜面にみかん園が広がっています。
■今が旬!三ヶ日みかんの「青島みかん」とは?
みかんは、収穫時期によって極早生(ごくわせ)、早生(わせ)、普通に区分されます。三ヶ日みかんの代表的な品種としては、極早生種の「日南早生」「ゆら早生」、早生種の「宮川早生」「興津早生」、そして三ヶ日みかんの産地である三ヶ日町では普通種の「青島温州」という品種を選んで主に栽培しています。
青島みかんは「青島温州」という品種の名前で、大玉で糖度が高く、しっかりとした甘みコクが感じられるみかんです。日照量が多い、水はけがよいなどの、三ヶ日の自然環境の中で丁寧に育てることで、青島みかんはその特性を十分に発揮し、高品質な果実となります。
青島の形はやや扁平(平べったい)で、11月~12月上旬に収穫される「早生」と比べると一回り大きめのサイズです。樹上に置かれる期間も長く、葉が光合成で働いて作る甘さが収穫直前まで果実の味を上げてくれます。また、青島みかんは収穫後すぐに食べても美味しいですが、しばらく寝かせて熟成させるのが特徴です。熟成の過程で酸味のカドが取れて味も濃縮されます。長いものでは4月上旬まで貯蔵しますが、時期による味の変化を楽しめるのも青島みかんの魅力の一つです。
■収穫は1つ1つ大切に、人の手で。
青島ミカンの収穫は11月下旬から本格化します。
農業の現場でも機械による効率化は進んでいますが、樹からハサミでみかんを切り離す収穫作業だけは今でも手作業で行われているんです。例えば、1本の樹には約600~700個のみかんが実っています。整備された園地では、1人あたり1日500kgを収穫できると言われています。そして収穫にはタイムリミットがあり、遅くなると「霜害」「鳥害」また果実の過熟により商品価値がなくなってしまいます。12月中下旬、遅くとも年内までには終えようと、生産者が頑張って収穫を行っています。
■生鮮食品としては日本初「Wの機能性表示食品」として販売されています!
三ヶ日みかんには、「GABA」と「β-クリプトキサンチン」が含まれており、2015年に「機能性表示食品」として届出されました。(届出番号:A79)生鮮食品としては日本で初めて届出をし、また、「GABA」と「β-クリプトキサンチン」のW表記も生鮮食品で初となります。
「GABA」には血圧が高めな方の血圧を下げる機能が、「β-クリプトキサンチン」には骨代謝の働きを助けることにより、骨の健康に役立つことが報告されています。
■2021年には「AI選果場」をオープン
2021年にJAみっかびは、本格的な人工知能(AI)でみかんを選別する「柑橘選果場」を新しくオープンしました。通称「AI選果場」。JAみっかびがこのような施設を建設した背景には、消費者の方々に確かな品質のみかんをお届けしたいという想い、生産者の労働環境を改善したいという想いがありました。柑橘(かんきつ)選果場としては、1時間の処理能力は66.9トンにも上り、日本三大ミカン産地の1つ、三ヶ日みかんの出荷を支えます。
■お買い求めの目印は「ミカちゃんマーク」!
令和6年産の三ヶ日みかんも11月上旬から順次出荷が開始しており、12月の今はちょうど「青島」が最盛期を迎え、みかんの出荷は来年4月まで続きます。太陽の光をいっぱい浴びて育った三ヶ日みかん。今年も美味しく育ちました。お正月や冬といえば「みかん」!年末年始にご家族やお友達とぜひ「ミカちゃんマークの三ヶ日みかん」をお召し上がりください。
お買い求めはお近くのスーパーなどで販売中!
三ヶ日みかんの公式キャラクターの「ミカちゃんマーク」が目印です!
【配信者情報】
三ヶ日町農業協同組合
〒431-1497
静岡県浜松市浜名区三ヶ日町三ヶ日885番地
【本件に関するメディア・報道関係者からのお問合せ先】
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担当:柑橘販売課 坂口(さかぐち)・河西(かわにし)