◾️オーディオビジュアル、メディアパフォーマンスの次世代を担う芹澤 碧、中田 拓馬、半田 壮玄、吉田 慧悟、綿貫 岳海 5組の作品発表を開催!
ライゾマティクスが企画・運営する若手クリエイターを支援・育成するプログラム「Flying Tokyo 2024」(経済産業省 令和5年度「デジタル等クリエイター人材創出事業費(アート・ファッション人材創出支援)」)は、7ケ月間のレクチャーとメンタリングを終え、オーディオビジュアル、メディアパフォーマンスの若手クリエイターの成果発表を1月24日(金)・25日(土)の2日間にわたって、都内2箇所で開催いたします。
本成果発表では、日常とは異なる水の姿から、現実の中の非日常と遭遇するオーディオビジュアル作品を発表する<芹澤 碧>、画像を解析して音に変換することで、映像から音楽までを1人で奏でるオーディオビジュアル・パフォーマンスを展開する<中田 拓馬>、身体パフォーマーと超指向性スピーカーを用いた、即興的オーディオビジュアルパフォーマンスを行う<半田 壮玄>、人のリアルタイム脳波データに基づき、AIの表現が「人間にとっての心地良さ」から逸脱していく過程で生まれる表現の在り方を実験的に問う<吉田 慧悟>、16台のロボットハンドがスマホ操作とSNS交流を繰り返し、その虚無性をモーター音と共に視覚化を狙う<綿貫 岳海>といった多様なアプローチを試みる5組の新作を公開します。
オーディオビジュアルおよびメディアパフォーマンスの分野で次代を担う5組の若手アーティストの作品をどうぞご覧ください。
今回、5名のクリエイターによる作品が完成しました。既存の表現手法を参考にしながら、各々の視点で新しいアプローチを試みています。半年間のプロジェクト期間中、メンターや外部クリエイターとの対話を通じて制作を進めてきました。それぞれの成果をご覧いただければと思います。
ーーライゾマティクス主宰 真鍋大度
アート分野におけるテクノロジーの活用は、アートそれ自体の制作・表現の幅を広げてきたことのみならず、新たな用途の発見に資する等、テクノロジーの社会実装に貢献してきたと言われており、これを振興することは経済産業的意義があると考えています。本事業では、こうしたアートに取り組む若手クリエイターを育成し、経済社会に接続されていくようなエコシステムの構築を目指して支援を実施しております。是非作品をご覧いただき、クリエイターとの協業の機会をご検討いただけると幸いです。
ーー経済産業省文化創造産業課
Flying Tokyo 2024成果発表展示
会期:2025年1月24日(金)・25日(土)
会場:
1月24日(金)
<A会場>fil(恵比寿) 15:00〜20:00
※クローズドスペースになるため入場は申込制。お申込方法は下記ウェブサイトリンクをご覧ください
<B会場>Circus Tokyo 16:00〜20:00(渋谷)東京都渋谷区渋谷3丁目26−6 第5叶ビル 1F/B1F
1月25日(土)fil(恵比寿) 12:00〜19:00
※1月25日は1会場のみの開催になります。あらかじめご了承ください。
入場料:無料
詳細・来場申込はウェブサイト https://flyingtokyo.com
プロフィール/発表作品
芹澤 碧 Aoi Serizawa
PROFILE
ビジュアルアーティスト、メディアアーティスト。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)在籍中。
映像メディアを軸にし、動きや現象に焦点を当てた作品制作を行う。近年では、現実らしさやバーチャルらしさといった切り口から、物質や現象に対するイメージの認知を問う作品を制作している。これまでビデオインスタレーション、VR、オーディオビジュアルパフォーマンスといった形態で作品を発表している。https://www.instagram.com/yamuyamu_cya/
WORK
「co-exist」
日常とは異なる水の姿から、現実の中の非日常と遭遇するオーディオビジュアル作品。
本作品は水滴を使用し、水滴の持つ現象や性質を用いながらも、日常とは異なる動的な水滴の姿を見出します。視覚と聴覚の二つの側面から、日常の中の非日常的な物質がそこにあること、同じ空間や時間を共有し鑑賞者と水滴が共存している体験を試みます。
中田 拓馬 Takuma Nakata
PROFILE
メディアアーティスト、映像作家。生後まもなくブラジルに渡り、以来南半球を転々と育つ。映像をフィジカルな体験に落とし込むため、プログラミングを用いたリアルタイム映像や、センサーや機械学習を用いたインスタレーションの制作を行う。2020年7月、テクニカルディレクターが中心に集まる技術者集団「BASSDRUM」に参画。Adobe Creative Residency 2019 Alumni。
https://www.instagram.com/takuma.nakata/
WORK
「auve」
画像を解析して音に変換することで、映像から音楽までを1人で奏でるオーディオビジュアル・パフォーマンス。
半田 壮玄 Sogen Handa
PROFILE
メディアアーティスト、オーディオ・ビジュアルパフォーマー。コンピュータを主なメディウムとしたメディアアート/サウンドアートの制作、オーディオビジュアルパフォーマンスなどを行う。作品やパフォーマンスという形に昇華し、それらを鑑賞/観察する行為を通して、機械と人間の関係性について、人間とは何かという根源的な哲学を思考する。慶應義塾大学総合政策学部在学中。
https://www.instagram.com/sogenhanda/
WORK
「kinetic dimention」
身体パフォーマーと超指向性スピーカーを用いた、即興的オーディオビジュアルパフォーマンス。有機的な身体パフォーマーとそれに合わせて動的に動く音響構造を用いることで、より即興的なオーディオビジュアルパフォーマンスを行う。
吉田 慧悟 Keigo Yoshida
PROFILE
慶應義塾大学環境情報学部在学。藤井進也研究室所属。音楽を神経科学、計算機科学から探究し、得た知見をオーディオビジュアルやインスタレーション、楽曲に応用している。筑波国際会議2023でのパフォーマンスや音楽神経科学国際会議VIIIでの研究成果の発表を行う。DJ / VJ としても活動する。
https://www.instagram.com/keigoyoshida_/
WORK
「liberated frequencies」
「liberated frequencies」では、被験者の脳波を参照し、心地よさが検知されたタイミングでAIが生成音をパラメトリックに変容させる。これにより、人間にとって「心地よい」音からあえて逸脱し、未知なるサウンドの可能性を探求する表現が展開される。また、このプロセスを通して、聴取体験のさらなる拡張を図る。
綿貫 岳海 Takemi Watanuki
PROFILE
1993年京都府生まれ。情報科学芸術大学院大学IAMAS2018卒。2024年映像作家100人として選出される。
蠢く物や人工生命をモチーフに作品制作を手掛ける傍ら、VJと映像作家としても活動。
2022年には欧州でのEMAPアーティストレジデンスに参加。
共同作品「かぞくっち」が2024年 Ars Electronica Honorary Mentions 受賞。
WORK
「Tap of Emptiness」
16台のロボットハンドが実際にスマートフォンをタップしてテキスト入力、スワイプをして、現実のSNS「Bluesky」上で対話を繰り返す。現代の虚無的コミュニケーションをモチーフに、その虚無性をモーター音と共に視覚化を狙う。
Flying Tokyo 2024
メンター
真鍋 大度(アーティスト)
高橋 裕行(キュレーター)
2bit(プログラマー)
永松 歩(アーティスト)
竹川 潤一(クリエイティブディレクター)
MIKIKO(演出振付家)
Biin Shen(アーティスト/ キュレーター)
レクチャー&ワークショップ講師
堀井 哲史(ヴィジュアルアーティスト)
花井 裕也(ソフトウェアエンジニア)
城 一裕(サウンドアーティスト)
MIKIKO(演出振付家)
真鍋 大度(アーティスト)
NONOTAK(アーティスト)
小川 絵美子(キュレーター/アーティスト)
Biin Shen(アーティスト/ キュレーター)
404.zero(アーティスト)
Kyle McDonald(アーティスト)
Daniel Kent(クリエイティブプロデューサー)
Zachary Lieberman(アーティスト)
スーパーバイザー
阿部 一直(プロデューサー/キュレーター)