ポメラートは、その革新的な「フリージェム」哲学を基に、宝石学の新たな旅の章「アート・オブ・ジェム」を発表しました。未来を見据えたこのアプローチは、色とりどりのジェムストーンとの独自の関係を定義する2つの重要な要素を讃えています。それは、「想いもよらない美しさを見出す芸術」と、「自然からの贈り物をエモーショナルな宝物へと変える技術」です。多様なカッティング技術において並外れた熟練の技を誇るポメラートは、各ストーンに特化したカットを 駆使し、内に秘めた本質的な美を引き出す卓越した技術を証明しています。
ジェムマスター ステファノ・コルテッチの先駆的アプローチに導かれ、メゾンは伝統的な宝石学に挑戦し、他では 見逃されがちな美しさを称賛しています。「ポメラートのために宝石を探し続けて25年、私は本当の美しさはしばしば他の人が『不完全』と見なすこともあることを実感しました」と語ります。「一つひとつのインクルージョンや色の繊細な違いが、時を超えたストーンの旅物語を描いています。私たちは、単に石の市場価値だけを見ているのではなく、 その奥にある魂やストーリーの可能性を見つけ出しているのです」
ポメラートが厳選したジェムストーンを芸術作品に変える技は、卓越した技術と感情が見事に組み合わされたものです。57のファセットからなる特許取得の「ヌード」カットから独自のカボションカットに至るまで、画期的な技術を駆使し古代の技法を新たな高みへと引き上げました。この滑らかで丸みを帯びたカットが、ストーンに優れた深みと個性を与え原石を着け心地の良い宝物へと変化させ、その本質で光を捉えます。メゾンの宝石学的技の中心において、一つひとつのストーンはその内なる美を引き起こし、身に着けた人との感情的なつながりを生み出しています。
特徴とコレクション
ポメラートのジェムストーンの真髄は、その独特なパーソナリティにあり、鮮やかさと個性を讃える徹底したプロセスを通じて選ばれます。パライバトルマリンのネオンブルーからプラシオライトの深緑まで、それぞれのストーンはその美しさだけでなく、感情や驚きを呼び起こす力を持つものが選ばれています。メゾンのコレクションは、この哲学を見事に体現しています。不規則な「ヌード」カットは、ジェムストーンの色と光の純粋な表現となり、「サッビア」の有機的なセッティングは全てのストーンがその自然な魅力を引き出すことを可能にします。1990年代には、「インクルージョン（自然の痕跡）」を持つストーンの選定を先駆けて行い、従来の視点を超えることに挑戦し、これらの特徴を本物である証として変革しました。この前衛的なアプローチは現在も続いており、ポメラートのハイジュエリーコレクションには、タンザナイトとマンダリンガーネットや、華やかなフクシアカラーのスピネルとイエローグリーンのペリドットが踊るように組み合わされるなど、前例のない色の対話を生み出しています。
感情の結びつき
カラージェムストーンは見た目の美しさを超え、その無限の色合いを通して深く感情的な言語で語ります。それぞれの色彩は異なる感情や記憶と共鳴します。たとえば、シトラスのようなレモンクォーツの輝きは地中海の太陽の光を捉え、透き通るアップルグリーンのクリソプレーズは春の自然の目覚めを思い起こさせます。この詩的な色彩のパレットは、私たちが「エモーショナル ジェム ライブラリー」と呼ぶものを形作っています。ここでは、各ストーンが自らの物語や意味を持っています。ローズクォーツは愛とバランスの感情を語り、アメシストは団結と強さを象徴します。これらジェムストーンの需要が高まり、一部はますます希少になっていく中で、その感情的価値は一層強まっています。女性がポメラートのカラージェムを選ぶとき、それは単にプレシャスストーンを選んでいるのではなく、自然が生み出す芸術の一部を自身の独自の物語や精神と共に受け入れ、包み込んでいるのです。
「カラージェムストーンの世界は、まるでアーティストのパレットのようにその可能性は無限です。ポメラートでは、伝統的な宝石学を超えた独自の色の哲学を構築してきました。私たちは思いもよらない組み合わせや、希少なカラーバリエーション、そして従来の基準に逆らうようなストーンを追求しています。ジェムストーンの最大の価値は、必ずしもその完璧さにあるわけではなく、その独自の個性にこそあるのです」と、コルテッチは続けます。
「アート・オブ・ジェム」―色と光のシンフォニー
「ヌード」ジェムストーン：光の解放
アイコニックな「ヌード」コレクションは、ポメラートのカラージェムストーンに対する革新的な考え方を形にしています。特許取得の「ヌード」カットは、57の不規則なファセットで、ジェムストーンの自然な輝きを解き放つアシンメトリーな構造を生み出します。スカイトパーズのクリスタルのようなブルーからロンドントパーズの深みある藍色、アメシストの豊かなパープル、そしてプラシオライトの緑豊かな輝きまで、すべての「ヌード」ジェムストーンは、その卓越した色彩と捉えられる光により選ばれます。メゾンの熟練したジェムカッターは、この独自のカットを通じて、各ストーンのユニークな個性を引き出します。意図的にデザインされた非対称なファセットが、予想外の光と影の戯れを生み出しています。その結果、ジェムストーンは「ありのまま」の状態でまるで浮かんでいるように存在し、技術の卓越性と創造的な大胆さが絶妙に融合することで、美しさが解き放たれます。
タンザナイト：自然が見せる黄昏の神秘
希少なジェムストーンの世界で、タンザナイトは自然が生み出した最も魅惑的な青の奇跡として際立っています。キリマンジャロ山麓でしか採掘されず、光の中で揺れるたびに深い青から紫への美しい色彩の変化を見せます。
ポメラートでは、タンザナイトの自然な美しさを革新的で独創的なバロックカットで表現しています。不規則な形状に職人技が加わることで、タンザナイトの神秘的な奥行きを引き出しつつ、その本質的な魅力を浮き彫りにしています。
アクアマリン：結晶化した地中海の夢
海水にちなんで名付けられたアクアマリンはベリルに属し、その結晶構造の中に海の深さを捉えています。ポメラートは、青と緑の完璧なバランスを示すものを厳選し、地中海の水を思わせる美しさを表しています。熟練したジェムカッターらが、カボションカットからクッションカットまで、アクアマリンの自然な輝きと強さを最大限に引き出し、その透明感を保ちながら、まるで光をその中心に閉じ込めているようです。
ルベライト：ラズベリーのような炎の中心
トルマリンの中でも最も貴重な種類の一つであるルベライトは、その鮮やかなラズベリーピンクの色彩が特徴で、カラージェムストーンの中でもその強い色合いは非常に珍しいものです。このクッションカットのルベライトは、ポメラートのカッティング技術に現代的センスを加え、不規則なファセットによって予想外の光のパターンを生み出し、ストーンの自然な輝きを引き立てています。今回、ルベライトは初めて「ヌード」ハイジュエリーコレクションに登場します。
インディゴライト：青のエレクトリックドリーム
この洗練されたトルマリンは、深いインディゴからエレクトリックブルーまで、魅力的な青の色調を幅広く見せています。ポメラートのカッティング技術は、各インディコライトを光の芸術作品に変え、計算された角度によりストーンカラーの濃度を最大化しながら、その魅力的な特性を保ちます。このエメラルドカットは一つ ひとつのクリスタルに合わせてカスタマイズされ、その独特の色彩を最もドラマティックに演出できるように仕上げられています。
トルマリン：自然の驚異
ポメラートの手にかかれば、トルマリンは色彩を探求するためのキャンバスとなります。メゾンにいきづく金細工の伝統を讃えるシグネチャーであるカボボションカットは、これらのストーンを滑らかでセンシュアルなドーム形状に仕上げ、朝露のように光を捉えます。この伝統的なカッティング技術が、ミラノの職人技によって何世代にもわたって磨かれ、ストーンの自然な美しさを讃えつつ、現代的なエッセンスを加えた、深みと動きのある作品を生み出しています。
マンダリンガーネット：夕焼けに宿る炎
マンダリンガーネットは、鮮やかなオレンジイエローから深紅にわたる色彩が特徴で、自然が生み出した最も稀な色彩のひとつを象徴しています。ポメラートのシグネチャーであるカボションカットは、このストーンの自然な輝きを引き立て、内部から光を放つような滑らかな表面を作り出します。本社カーサ・ポメラートの熟練した職人らが、各ドームを完璧に仕上げ、ボリュームと光の反射の理想的なバランスを実現します。これにより、視覚的に印象的でありながら、触れることで感覚的にも満足感を与える作品が生まれます。これらのセンシュアルな曲線は、私たちの職人技の象徴であり、各ストーンを小さな彫刻のように変え、光をその中心に捕え抱え込んでいるかのように仕上げています。
ダイヤモンド：秘められた魅力
ポメラートは、ホワイト、ブラック、ブラウンダイヤモンドに対しても、カラーダイヤモンドと同様に独自のアプローチを取っています。ローズカットやブリリアントカットのダイヤモンドは、伝統的なダイヤモンドカットの技術と現代的なデザインセンスが見事に融合したもので、宝石の価値を主張するのではなく、静かにその魅力を語りかけます。メゾンのシグネチャーである不規則なパヴェセッティングは、光と影を巧みに操り、有機的な質感を生み出すとともに、その構成においては触れることのできるランダムさがシームレスに表現されています。
モルガナイト：朝のほほ笑み
モルガナイトの柔らかなピンクは、繊細な美を讃えるポメラートの理念を象徴しています。メゾンのジェムカッターは、このベリルの一種の繊細な色合いを際立たせるために、バイアカットやペアカットなど、特別な技術を追求し開発しました。