井原市観光協会は株式会社ビザビ（岡山県岡山市）、日本航空株式会社（東京都品川区）とともに、世界で活躍する一流シェフを地域に招請し、岡山県、広島県東部を中心とした備前・備中・備後エリアで活躍する地域のシェフを育成し、新たなガストロノミーツーリズムを創出する一連のイベントを開催いたします。本企画は株式会社ビザビと日本航空株式会社の共創事業「星降るレストラン」プロジェクトの一環であり、2021 年に岡山県井原市・美星町でスタートし、今年で 3 年目を迎えます。
本企画では、海外拠点で活動するミシュランシェフや、国内外で活躍するミシュランシェフを講師として招き、地域の腕利き料理人6名に対して、長期的なコーチングを通じてガストロノミーの手技手法を伝え、地域の食文化力を向上することを目的としています。料理人たちが共に学び、切磋琢磨することで、この地域ならではのガストロノミーを創出し、備前・備中・備後地域を肥沃なテロワールに育まれた滋味溢れる食材で彩られる「食彩のまち」とすることを目指します。
講師にはスペイン、フランスおよび国内で活躍のミシュランシェフを招請。ウェビナー版とリアル版の２つのシェフ塾を開催します。ウェビナー版ではスペイン・バスク地方の「Txispa」 オーナーシェフ「前田哲郎(*1)」氏からガストロノミーによる地域づくりを学び、第二弾では福岡のSola Factory Coオーナーシェフである「吉武広樹氏(*2)」から、リアルシェフ塾として、対面にて実践的な調理技法を中期的にコーチングを受けて学びます。(前田哲郎氏によるシェフ塾はオンラインにて12月2日に開催済)
一連のシェフ塾での学びを活かし、岡山県美星町にて2025年2月2日（日）に屋内外レストランイベント「星降るレストラン SUPERIOR」を開催。地域シェフにコーチングを実施してきた吉武広樹シェフも一人のシェフとして参加し、シェフ塾から選抜された6名のシェフとともに共同開発した特別なコース料理を当日振る舞います。お料理に合わせたこだわりのペアリングドリンクや、アーティストたちによる非日常空間の演出にもご期待ください。
星降るレストラン SUPERIOR概要
国内外で活躍する7名の腕利き料理人が集結。
岡⼭県・美星町の星降る夜にいだかれて、⼀夜限りのレストランが開店します。
星降るレストラン SUPERIOR 特設サイト
https://hoshifuru-restaurant.com/superior/
特別版となる今回は、標⾼400メートルの⾼原地帯にある星空保護区の象徴的な施設を巡る回遊型ダイニングの設え。オープニングは美星天文台に隣接する「中世夢が原 城主の館」にて、里山の黄昏を愛でるトワイライトパーティで皆様をお迎えします。しばしアペリティフを楽しんでいただいたのち、空が夕やみに染まる頃にメインダイニングとなる「星空ペンション コメット」へ。吉武広樹シェフと、地域の腕利き料理人たちがこの日のために考案した特別なコース料理をお召し上がりいただきます。お料理に合わせたこだわりのペアリングドリンクや、アーティストたちによる非日常空間の演出にもご期待ください。食後は再び天文台へ。天空が星空に装いを変え、薪火が灯る暖かな空間には、リクライニングチェアやソファなどを配し、温かいお飲み物と甘味をご用意。降り注ぐ星々とともに終焉を迎える、Starry Sky Partyをお楽しみください。
〇開催日：2025年2月2日（日）
〇集合時間／場所：16:45／美星天文台 開店 17:00
〇会場：3会場回遊型レストラン（中世夢が原 城主の館、星空ペンションコメット、美星天文台）
〇料金：食事＋ペアリングドリンク￥25,000（サービス料込み）
食事＋ペアリングドリンク＋宿泊￥33,000〜（サービス料込み）
〇予約：特設サイト｜https://hoshifuru-restaurant.com/superior/
瀬戸内ガストロノミー創出Navigator / Chef
シェフ塾ウェビナー版講師 前⽥ 哲郎（Txispaオーナーシェフ / スペイン・バスク）
1984年⽣まれ ⽯川県⾦沢市出⾝。2010年、スペイン在住の⽇本⼈料理⼈との出会いをきっかけにバスク地⽅の⼀つ星レストラン「アラメダ」で働くため渡⻄。2011年、客として訪れた薪焼きの名店「アサドール・エチェバリ」の料理に衝撃を受けて修業を直談判。スーシェフまで上り詰める。近年は「tetxubarri（テチュバリ）」という名で個⼈の活動も⾏い、2004年初に「Txipa（チスパ）を開店、その半年後にミシュラン一つ星を獲得。スペイン国内最短記録を樹立した。2024年にはBest Chef Awardsに選ばれ名実ともにスーパーシェフの仲間入りに。
参考URL：https://txispa.com/
シェフ塾リアル版講師｜吉武 広樹（Sola Factory Coオーナーシェフ/フランス・シンガポール・福岡）
1980年生まれ、佐賀県出身。東京の「ラ・ロシェル渋谷本店」、「ル・ピラート」でフランス料理を学ぶ。その後、パリ「アストランス」での修業を経て、2009年、シンガポールに「HIROKI88@infusion」を開店。2011年｜パリに「Sola」を開店後、1年3カ⽉で⼀つ星を獲得。2014年｜「REDU-35」グランプリを受賞。2018年、「Restaurant Sola」を開店。名物の⼀つが薪の直⽕で⽕⼊れする数々の薪料理。JALファースト/ビジネスクラス機内⾷向上プロジェクト「スカイオーベルジュBEDD」を監修など、国内外での実績が多数あるスーパーシェフ。
リアルシェフ塾講師「吉武 広樹」氏コメント
「福岡から世界へ食の楽しさを届ける」がミッションの私と同じく、今回ご一緒する６人の料理人たちも、それぞれの料理で地域と向き合っています。献身的とも言えるその姿勢は、“食を目的に地域に来てもらいたい”という想いから。彼らとは農業・漁業の在り方、食材、調理法などを極めてオープンに語らい、瀬戸内ならではのガストロノミーとは何かを話し合ってきました。今回私は個性ある料理人たちを繋げる役ですが、ひとりの料理人としても参加します。瀬戸内の海産物や山の幸など、地域の“美味しい”を知る料理人が船頭となり、＋１として私のエッセンスが加わる革新的シナジーに、どうぞご期待ください。
星降るレストラン SUPEROR 地域の料理人 -地域への想いをひと皿に。-
今回、備中・備後・備前から集う料理人たちは、地域食材を使うスペシャリストとして地域版ミシュランやビブグルマンに選ばれた腕利きの揃い。薪火、和食、フレンチ、イタリアンとそれぞれの調理分野を活かし、献身的・革新的な調理法で五感をくすぐるひと皿を紡ぎます。
地域のシェフからの一言
“全ては、食で地域を感じてもらうために”
地域の誇りとなるローカルガストロノミーの創出へ
「今回、岡山・広島のガストロノミーを牽引する腕利きの料理人たちが、吉武広樹氏のも
とに集い、それぞれが大切にしてきた価値観、素材と向き合うプロセス、技法を惜しみなく
共有することで、この地域ならではの新しいガストロノミーを考案しました。目指したの
は、食べるひと、育てるひと、調理するひと、サーブするひとみんなにとって、“誇り”とな
るひと皿です。地域の魅力を注いだ彩りゆたかな味わいを、そのストーリーとともに、お
楽しみください」（喜楽別亭 川上直哉）。
〇コース料理について
地域の6名の料理人と、吉武広樹シェフがコラボした全8品の特別メニューを提供。
アミューズ、冷前菜、温前菜、スープ、スペシャル、魚料理、肉料理、デザート
ペアリングドリンク
シェフの料理をより一層楽しんでいただくために、ペアリングドリンクにもこだわりました。今回は厳選した日本茶と菓子、そしてお酒を楽しむ茶酒房として人気を集める福岡「万（よろず）」から茶司德淵氏がおもてなし。氏が提供する独創的な日本茶と茶酒に加え、お酒が飲めない方にも德淵氏開発によるお茶を使った特製ノンアルコールカクテルをご用意します。加えてフランスで活躍した自然派ワインの醸造家・大岡氏のワインもご提供します。
茶司 德淵 卓（ 日本茶・茶酒 万 福岡県福岡市中央区赤坂）
德淵 卓。万 yorozu 茶司。1977年生まれ。2012年、福岡県福岡市中央区赤坂にて、「万 yorozu」を開業。厳選した日本茶と菓子、そしてお酒を楽しむ茶酒房として人気を集めています。日本茶を通して世界に日本の伝統文化を伝える活動にも携わり、さまざまな分野の人々とのコラボレーションも。2019年、世界のベストレストラン50や世界のベストバー50などを発表しているイギリスの50 Bestによる新カテゴリー「World Best 50 discovery」にも選出されました。
醸造家 大岡弘武（ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン 岡山県岡山市北区）
ボルドー大学醸造学DNO、ボルドーBTSAを経て2001年同資格取得。ギガル社でエルミタージュ地区栽培長、ドメーヌ・ティエリー・アルマンで栽培長を務め、フランスにおける日本人の個人ワイナリーのパイオニアとして『ニューヨーク・タイムズ』に取り上げられ、世界の一流レストランで大岡氏のワインが採用されるように。2016年、活動の場を岡山へ移し、ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン社を設立。訳書「大岡弘武のワインづくり 自然派ワインと風土と農業」は、2023年世界料理本大賞ニューワールドワイン部門にて１位に。今回ペアリングワインとして、大岡氏のワイナリーで丹精込めて作られた岡山名産「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の白、「小公子」の赤を特別提供します。
会場装飾
装飾家能勢聖紅（岡山県倉敷市在住）
1996年に装飾家としての活動をスタート。花や木々などの植物を用いた作品が承知的で、これまで1500を超える会場のアートディレクションを手掛けてきました。 G7サミットや上野美術館、二期倶楽部、日本橋三越本店、レクサスなどでのインスタレーションをはじめ、数々のアーティストやミュージシャン、伝統工芸作家とコラボレーションを重ねるなど、その活動の場は国内外多岐に渡ります。今回はメインダイニング、Twilight Party、Starry Sky Partyの３会場３シーンを彩り、ガストロノミー空間に華を添えます。
その他、本レストランで活用する地域資源
備前焼、井原デニム、備中和紙、備後絣
岡山県井原市美星町について
守り続けた、光害のない美しい夜空は
星空保護区の認定を経て、地域の誇りに
35年前に日本で初となる「光害防止条例」を制定した美星町。住民一体となって暗い夜空を保護することで、住んでいる人、訪れる人々が美しい星が見られる環境を守り続けてきました。その取り組みが認められ、2021年11月星空版の世界遺産と称される「星空保護区（コミュニティ部門）」に認定。保護区としては日本で3番目、「ダークスカイ・コミュニテ
ィ」としてはアジア初となる快挙です。これはつまり、その環境を守ってきた住民が称されたこと。美星の夜空は今や、住民の「誇り」となりました。
「星降るレストラン」とは？
「星降るレストラン」は、「星空」から新たな地域の魅力発信や活性化を目指す株式会社ビザビ（岡山県）の発案により星空ツーリズムプロジェクトとして2020年に岡山県井原市でスタート。その後、日本航空株式会社ベンチャーチーム・W-PITとの共創により全国に開催場所を拡大している一夜限りのレストランです。星がきれいに見える屋外環境で、季節の移ろい、時の流れを感じられる非日常空間を演出。地域の美味しいを熟知する腕利きのシェフたちが、シーズナブルな郷土の食材を用い、その土地でしか味わえない美食を提供します。
開催地：沖縄県小浜島、鹿児島県徳之島町、千葉県一宮町、岡山県美星町、北海道弟子屈町
星降るレストラン公式サイト
https://hoshifuru-restaurant.com/
星降るレストラン公式インスタグラム
https://www.instagram.com/hoshifuru_restaurant/?hl=ja
