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“ あっ、だれかさんにそっくり!”──〈ぼくは王さま〉シリーズ最新刊 昨年亡くなった画家・和歌山静子が書き遺した絵で発売

“ あっ、だれかさんにそっくり!”

 ──この言葉と共に60年以上前に誕生した〈王さま〉の話は、独特の太線で描かれた王さまのキャラクターと共に長年子どもたちに愛され、親子3世代ものあいだ読み継がれてきました。

本書は、寺村輝夫が遺した幻のテキストの絵本化を目指しながら、2024年1月8日に急逝した

画家・和歌山静子の遺作でもあります。

*巻頭の「王さまたんけんたい〈絵童話版〉」の絵が2023年に描き下ろしたものです。

【内容】

わがままで子どもみたいな王さまが活躍するアンソロジー。

巻頭作品は、アフリカに魅せられ毎年のように訪れていた寺村輝夫が1977年に初めて書いた王さまのアフリカ冒険譚「王さまたんけんたい」。約45年後に和歌山静子が描き下ろした絵と共に蘇り、今回初めて単行本に入りました。ダチョウのヒナをだいてライオンの背に乗って出かけた王さまが、アフリカの人たちに崇められ、大活躍します。そのほかにも王さまらしいゆかいな童話5作品を収録。

【編集者より】

50年以上「王さまシリーズ」の絵を描いてきた和歌山静子さんは、次のようなメッセージを残していました。

“王さまシリーズは、何回読んでも元気がわいてくる本です。寺村輝夫さんは「無理してよい子にならなくてもいいんだよ」「みんな、元気な王さまになってほしい」と、子供たちに伝えたかったんだと思います。おとなもきっと、子どもに読み聞かせたら「うちの子も王さまと同じだな」と思うでしょう。”  (理論社創立75周年アンケートより)

そういう思いで亡くなる直前まで描いていた「王さまたんけんたい」の絵をこの本に収録しました。

【プロフィール】

1980年アフリカのケニアで

寺村輝夫(てらむらてるお)

1928〜2006。1956年「ぞうのたまごのたまごやき」を執筆。1961年『ぼくは王さま』により毎日出版文化賞受賞。1984年「独特のナンセンステールズで、子どもの文学の世界を広げた」功績を高く評価され巖谷小波文芸賞受賞。

撮影:黒澤義敦

和歌山静子(わかやましずこ)

 1940〜2024。武蔵野美術大学卒業。1963年頃寺村輝夫に見出され子どもの本の絵を描き始める。1967年の『王さまばんざい』以来〈王さま〉を描き続け、描き下ろしの単行本だけで60冊をかぞえる。

【商品概要】

『ぼくは王さま ともだちコレクション』

作:寺村輝夫

絵:和歌山静子

ISBN:9784652206690
定価:1540円(税込)

判型:A5判上製/160ページ

発売日:2025年1月4日(土)
発行所:株式会社理論社
理論社サイト:https://www.rironsha.com/book/20669

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