フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、2025年1月9日(木)に『わかる、伝わる、人を動かすシンプル資料作成術』(仲川 顕太・著)を発売します。本書は、他者に理解・納得し、動いてもらうための「良い資料」の極意を解説した一冊です。
■資料を制する者はビジネスを制す
現在のビジネスでは、資料は重要な役割を果たします。たとえば、営業職であれば顧客への提案資料、企画職であれば社内の稟議資料、コンサルタントであればクライアントへの報告資料など、あらゆるシーンで活用されています。
他者の理解や納得を得て、効果的、効率的にビジネスを推進するためには、資料は必要不可欠なものとなっています。資料の良し悪しでビジネスの成果は決まる、「資料を制する者はビジネスを制す」といっても過言ではないでしょう。
本書では、他者に理解・納得し、動いてもらうための「良い資料」の極意を解説します。本書で解説する方法は、著者の仲川顕太さんが、数々の試行錯誤を繰り返した結果、会得し今ではグロービス経営大学院で「資料作りが苦手」と悩む多くの受講生を救い、成果を出させている実践的なメソッドです。
■いきなりスライドを作り始めてはいけません
「資料を作る」となったとき、多くの方がプレゼンテーションツールを立ち上げて、スライドを作り始めるのではないでしょうか。
しかし、その前にやるべきことがあります。「自分の何のために資料を作るのか?」を考えることです。そもそも自分が成し遂げたい目的があり、そのためには他者を説得し、動いてもらうする必要があるわけですが、そのためには何をどう伝えるかをしっかりと考える必要があります。ただやみくもにスライドを作っても、「人を動かす」資料を作るのは難しいでしょう。
まず、ゴールをしっかり設定しましょう。そのためには「背景→目的→ゴール」の流れとそれぞれの意味を知ることが必要です。
(1)背景:どんな背景があるのか?
(2)目的:その背景にどんな目的があるのか?
(3)ゴール:目指すべき状態は何か?
この3つを明確にした上で、資料を使って説得したい相手のタイプを分析し、今相手が考えていること、そして「相手が知りたいことは何か?」を考えます。つまり、「相手はこういうタイプで、今こう思っている」というスタート地点と、「自分は最終的に相手にこうなってほしい」というゴールが明確になります。
そうすることで、初めてどのような資料を作り、スタート地点とゴールのギャップを埋めるべきかが明確になるでしょう。面倒くさがって、このプロセスを省いてしまうと、相手に刺さる資料を作ることは不可能です。必ず、やるべきです。
■資料作成の3原則
ゴールが明確になったら、具体的に資料作成にとりかかることになります。仲川さんは、人にわかりやすく伝わり、動いてもらうための資料を作るためには、次の3つの原則を守るべしと言います。
○資料作成の3原則
(1)全体の構成はピラミッド構造にする
(2)メッセージ(ボディ)を研ぎ澄ます
(3)文字、図、色を徹底的に削ぎ落とす
それぞれについて簡単に説明しましょう。
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全体の構成はピラミッド構造にする
伝えたいメッセージを明確にし、設定したゴールに到達するための全体のロジックを考えること、次にそのロジックをメッセージに分解すること、そして最後にストーリーラインに落とし込むことです。
本書では、そのために必要なピラミッドストラクチャー(論理の構造)、「空→雨→傘」フレームワーク、ストーリーラインについて具体的なステップとともに解説します。
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メッセージ(ボディ)を研ぎ澄ます
ボディは、メッセージの説得力を高めるための情報が整理された部分を指します。「情報が整理されたもの」である以上、中身が充実しており、伝えたいことが一目で伝わるように表現されていることが重要です。
本書では、情報をどのように配置するかについて、さまざまなパターンで詳しく解説します。
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文字、図、色を徹底的に削ぎ落とす
多くの方が見た目が華やかで、美しいデザインの資料を作ろうとします。また、美しいスライド作りに関する情報がたくさんあります。しかし、それは資料作りの本質ではありません。
あくまで資料は、それを見た相手に、自分の主張を伝えて、理解・納得してもらうことが目的です。であれば、資料の構成要素は、なるべくシンプルにして、相手に必要な情報ができるだけダイレクトに伝わるようにするべきです。すると、文字、図、色は徹底的に少なくするとともに、位置や大きさのバランスや統一感にも注意するということになります。
本書では、そのためのシンプルな資料を作るコツを、実際のスライドサンプルとともに解説します。
いかがでしょう? (1)~(3)を徹底すれば、かなり完成度の高い資料を作れると思いませんか?
本書では、こうした「人を動かす」資料作りに必要な基本的な考えやテクニックをふんだんに盛り込んでいます。ここまで読まれて、資料作成能力を高め、ビジネスの成果をさらに上げたいとお考えになったビジネスパーソンの皆さまは必読です。
■本書の構成
第1章 資料は何のために作るのか?
第2章 資料を作るときには何を頭に入れるべき?
第3章 資料のゴールを設定する
第4章 メッセージの作り方
第5章 ボディの作り方 Part1
第6章 ボディの作り方 Part2
第7章 デザインの重要性
第8章 練習してみよう!
■著者プロフィール
仲川顕太(なかがわ けんた)
京都大学 医学部 人間健康科学科 卒業
グロービス経営大学院 教員
大学卒業後、現株式会社リクルートの住宅領域にて法人営業に携わったのち、グロービスに参画。
グロービス入社後は、法人企業の人材育成・組織開発の企画・設計・コンサルティングに従事。
MBA取得後はHRtech領域における新規事業の立ち上げを担い、現在は事業責任者として、事業戦略策定/プロダクト開発をリードするかたわら、デジタル部門の経営メンバーとして中長期戦略策定/組織開発に携わる。
また、グロービス経営大学院の創造系ファカルティに所属し、思考系/ベンチャー系プログラムの講師や、投資先の経営支援を行いながらスタートアップ経営に関する研究活動にも従事する。
■担当編集の一言コメント
本書とほかのプレゼン資料作りの本との違いは、「スライドを作り始める前にいかに時間と思考力・体力を使うか」に重点を置いていることです。たとえば、著者さんは「そもそも、本当に資料を作る必要があるのか?もしかしたら、口頭で説明すれば目的は達成されるのではないか?そうであれば資料を作る必要はない(時間と思考力・体力を温存できる)」ということから考えようと説いています。
また、「資料を作る」と決めても、すぐにパワーポイントを立ち上げてスライドを作り始めるのではなく、まずは紙とペンを使ってロジックを徹底的に練り上げることを進めます。実際にスライドを作り始める前の段階に注力することを推奨しています。
確かに、これは理にかなっていて、最初に進むべき方向と進み方をしっかり決めた地図を用意しないで、出発してしまっては目的にたどり着くのに時間がかかったり、あるいは、たどり着けない可能性すらあります。貴重な時間・体力をムダにしないためにも、必要なことです。
このように、ある意味で異端の資料作成本となりましたが、本書の解説をお読みいただければ、ビジネスで成果をあげる資料を必ず作れるようになります。資料作りにお悩みのビジネスパーソンの方はぜひご一読ください。
■書籍概要
書籍名 :わかる、伝わる、人を動かすシンプル資料作成術
著者 :仲川 顕太
ページ数: 288ページ
価格 : 2,530円(税込)
出版社 : フォレスト出版株式会社
発売日 : 2025年1月9日(※以降順次)
ISBN : 978-4-86680-295-4
【書籍詳細】
https://www.forestpub.co.jp/book_detail.cfm?ItemCode=B-2162
【Amazon】
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4866802952/forestpublish-22/
■会社概要
会社名 : フォレスト出版株式会社
所在地 : 〒162-0824
東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル7F
設立日 : 1996年4月1日
代表取締役: 太田 宏
業務内容 : 出版物の企画・制作および販売
URL : http://www.forestpub.co.jp