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【JIS改正】「JIS B 9714 機械類の安全性-予期しない起動の防止」を発行いたしました!

 一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)は、2024年12月25日に機械類の安全性の予期しない起動の防止に関する日本産業規格(以下、JISという。)を発行いたしました。

JIS B 9714:2024

機械類の安全性-予期しない起動の防止

Safety of machinery-Prevention of unexpected start-up

税込価格:4,840円 A4判 18頁

※規格類は価格が変更される場合がございます。ご了承ください。

 技術の進歩は日々めまぐるしく、製造現場においては、生産効率の向上、コスト削減などの効果を期待し、機械の自動化が進められています。一方で、機械の自動化は、機械の予期しない起動の可能性を高めることから、停止中の機械が突然起動して人に対してリスクを生じるおそれがあります。このような人に対するリスクを生じるおそれのある機械の起動を防止することを目的としたISO 14118(Safety of machinery-Prevention of unexpected start-up)が改訂されたことに伴い、対応するJIS B 9714を改正いたしました。

【今回の改正趣旨】

 JIS B 9714の対応国際規格であるISO 14118が約17年ぶりに改訂されました。これによって、ISO 14118は、ISO 12100[JIS B 9700(機械類の安全性-設計のための一般原則-リスクアセスメント及びリスク低減)]の要求事項と整合化が図られ、引用規格の見直し、用語の定義の一部変更、要求事項の理解を容易にするための修正といったように、機械類の予期しない起動から生じる機械の危険な動きを防止する規定が整理・改訂されました。

 これを受けて、対応国際規格との整合化を図り、日本における機械類の安全性を向上するために、JIS B 9714を改正いたしました。

【改正の期待効果】

 この改正によって、国際的に整合した最新の技術をJISに取り入れることで、自動化が進む機械類の運用におけるリスクを低減し、産業界における安全な環境の整備を一層促進することが期待できます。社会を支える機械技術がより安全で効果的に活用されるため、今回のJISの改正は、重要な意義をもちます。

【主な改正点】

 機械設計者や他の機械安全規格の作成者など、幅広い関係者が使いやすい規格となるように、より平易な表現への見直し、箇条の組換え・整理、箇条タイトルの変更、複雑な概念図の単純化などを行いました。

 また、用語及び定義においては、”予期しない起動、意図しない起動”の定義を見直し、”その起動が予期できない性質であるため、人に対するリスクを生じる起動”であることを示す定義に修正いたしました。

 加えて、旧規格で参考(附属書B)として記載されていた信号及び警告に関する要求を、本体の要求事項として規定いたしました。

予期しない起動を防止するための方策例のイメージ(ロックアウト)

関連規格のご紹介

JIS B 9700:2013(機械類の安全性-設計のための一般原則-リスクアセスメント及びリスク低減)

●日本規格協会(JSA)グループについて

1945年12月に、標準化および管理技術の開発、普及、啓発などを目的に設立された、一般財団法人日本規格協会を中核とするグループです。

 我が国の総合的標準化機関として、当グループでは、JIS、国際規格(ISO・IEC規格)、JSA規格の開発、JIS規格票の発行と販売、国際規格・海外規格の頒布、多彩なセミナーの提供、ISO 9001やISO 14001をはじめとする各種マネジメントシステムの審査登録、各種サービスに関する認証、マネジメントシステム審査員などの資格登録、品質管理検定(QC検定)といった多様な事業に取り組んでおります。

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