インテリア販売を行う株式会社アクタス(本社|東京都新宿区 代表取締役社長 村田 謙)は、2月22日(土)~4月20日(日)までアクタス・丸の内店(新丸ビル3F)にて、企画展『TECTA MIT MARUNOUCHI -バウハウスとテクタの名作家具展-』を開催いたします。
わずか14年間(1919~1933)という短い期間でありながら、現在の建築・工業デザインの礎を築き、いまもなお影響を与えるドイツの芸術学校<バウハウス>。
本企画展は、バウハウスに魅了され、そのデザイン思想を現代に受け継ぐ稀有なドイツのファニチャーブランド<TECTA>のプロダクトからバウハウスのデザインを学び、同ブランドが歩んできた軌跡を知るイベントとなります。
また、3月19日(水)から国立新美術館(東京都港区)で始まる『リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s』に出展ブースを設けるTECTA社の魅力を、同展より先駆けてお伝えする内容です。
*アクタスはドイツ・TECTA社の日本総代理店です
旧東ドイツの出身であるTECTA社の創業者<アクセル・ブロッホイザー>は、バウハウスのデザインに魅了され西ドイツに亡命し同社を1972年に設立します。そして、バウハウスとともに尊敬の念を抱き続け、師と崇めていたのがフランスの奇才デザイナー、ジャン・プルーヴェです。
プルーヴェが実現できなかったイージーチェアのたった一枚のスケッチを元に、ブロッホイザーが具現化したことから彼らの親交が深まります。以降、プルーヴェはバウハウスから誕生し、TECTAのシグニチャーのひとつであるカンチレバーチェア※1の構造強化へのアドバイス(後にチューブアプラティとして特許を取得)や、ベストセラーアイテム「M21」テーブルの不定形ラインの天板をデザイン。晩年までプルーヴェはTECTAにはなくてはならない存在となりました。
本企画展では、彼らの交流のきっかけとなったイージーチェアのプルーヴェ直筆スケッチと後に製品化した実物<D80>を展示。2022年に東京都現代美術館で開催された「ジャン・プルーヴェ展」にはなかった、TECTAとプルーヴェの交流を辿ることができる貴重な資料をお披露目いたします。
*いずれも非売品です
※1カンチレバーチェア 前脚だけでシート全体を支え、人の体を宙に浮かせるような「片持ち構造」の椅子
バウハウスから誕生した家具を最も多くコレクションし、現在も作り続けているTECTA。そして、そのデザイン思想を受け継いだ新たなプロダクトを発表し続けている、世界でも類を見ないブランドです。
本企画展では、TECTA社が作るヴァルター・グロピウス、ミース・ファン・デル・ローエ、マルセル・ブロイヤーといったバウハウスを代表するデザイナー陣の名作コレクション約10点を展示します。加えて、バウハウスのデザイン思想から着想を得て、現在に継承するTECTAのオリジナルコレクションも一堂に集結いたします。
<バウハウスとテクタの名作家具展で出会えるTECTAのマスターピースの一部をご紹介>
バウハウス初代校長を務めたヴァルター・グロピウスが自身の執務室用にデザインした片持ち構造のアームが特徴のアームチェアです。
DESIGN : Walter Gropius 1920
モダニズムを代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエがデザインしたカンティレバーチェアの傑作です。
DESIGN : Ludwig Mies van der Rohe 1927
マルセル・ブロイヤーが、画家ワシリー・カンディンスキーのためにデザインしたワシリーチェアに、折りたたみ機能を追加した進化モデルです。
DESIGN : Marcel Breuer 1927
マルセル・ブロイヤーが1928年にデザインしたカンティレバー構造の椅子。多くのカンティレバーチェアの中でも、アームからレッグへと弧を描きながら繋がっていく美しい曲線が特徴です。
DESIGN : Marcel Breuer 1928
ジャン・プルーヴェがTECTA社のためにデザインした天板を元に、彼の没後に土台部分を追加して発表したテーブル。天板の一辺は直線だが、残る三辺はそれぞれに異なる曲線を描く。この不定形なラインで座る人数を限定しない形状は、微妙な視線のズレでさまざまなシーンに対応し、心地よい距離感をもたらしてくれます。
DESIGN : TECTA 1990
イベント名 TECTA MIT MARUNOUCHI バウハウスとテクタの名作家具展
会期 2025年2月22日(土)~4月20日(日)
会場 アクタス・丸の内店
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 3F
11:00~21:00 *日・祝~20:00
入場 無料
イベント特設サイト https://www.actus-interior.com/news/tecta2025/
TECTAのマスコット<猫のカールヒェン>をモチーフにした>本企画展限定のイベントグッズもご用意
バウハウスは、1919年に建築家ヴァルター・グロピウスが中心となってドイツのワイマールに設立した美術と建築の総合教育機関〈バウハウス〉。彼が目指したのは、教師と生徒がデザインスタジオやワークショップで一緒に技術を追求すること、そして芸術を総合的にとらえることでした。絵画の学校、彫刻の学校、建築の学校を持つのではなく、すべての芸術を同じ屋根の下に置き、互いに影響し合えるようにしようと考えたのです。
1925年、ワイマール校は閉鎖を余儀なくされ、校舎をデッサウに移転しました。初期のバウハウスの教育方針を築いたワイマールでは、合理主義・機能主義的な考えと表現主義的な考えで、芸術に対する急進的なアプローチが定義されましたが、デッサウでは、今日私たちが知っている「形態は機能に従う」という、徹底した機能主義を方針とするバウハウス理念が完成しました。2025年は、その理念が誕生した100年という記念すべき年でもあります。
バウハウスは当時のナチス・ドイツの弾圧によって1933年に閉校となり、学校として存続したのはわずか14年間でしたが、ここから数多くの家具が生み出されました。そうした家具に並々ならぬ興味を抱いたのが、東ドイツ出身の〈TECTA〉の創業者、アクセル・ブロッホイザーでした。バウハウスに傾倒する彼は、当時の東ドイツ政府にとって危険な個人思想家と捉えられ、西ドイツに亡命をします。
1972年にドイツ中部にある街、ローウェンホルデにTECTAを設立し、バウハウスの家具製造の権利を譲り受けて、自身の工場で次々と復刻。現在は椅子、テーブル、ソファなど約20点のバウハウス公認コレクションを製造するとともに、バウハウスの機能的なデザイン思想を継承した数々のオリジナルプロダクトを発表し続ける、稀有なマニファクチャーとして、その魅力を世界中に広めています。
|会社概要|ACTUS<株式会社アクタス>
「豊かなくらしとはただ消費を繰り返すことではなく、作り手の顔が見える製品とできる限り長い時間を過ごすこと」創業メンバーが残したこの言葉を現在にも受け継ぎ、1969年の創業以来、欧州のモダンインテリアを日本のマーケットに広めてきました。
アクタスはライフスタイルストアという独自の立ち位置をとり、“丁寧なくらし”というテーマのもと、永く使い続けることのできる良質なデザインのヨーロッパの家具、オリジナル家具、インテリア小物、アパレル、グリーンの提供までライフスタイル全般をサポートします。また、環境負荷を最小限に抑えたサステナブルなサプライチェーンを運営し、独自のサーキュラーエコノミーの推進にも取り組んでいます。
会社名:株式会社アクタス
代表者:代表取締役社長 村田 謙
事業内容:オリジナル家具・雑貨の開発と小売、卸売、レストラン・カフェ、アパレル事業、公共施設、商業業施設等のインテリアデザイン・設計施工など
公式HP URL https://www.actus-interior.com/
公式オンラインショップ https://online.actus-interior.com
Instagram https://www.instagram.com/actus_press