国立文楽劇場開場の翌年、昭和60年(1985)から続く『浪曲名人会』。関西浪曲界の第一線で活躍する浪曲師が顔を揃えます。大トリには昨年、浪曲界初の人間国宝となった京山幸枝若が登場。「浪曲語り」が国の重要無形文化財に指定されたこの機会に、ぜひご来場ください。
春野 恵子(はるの・けいこ)
幕開きは、ジャンルを越えたコラボレーションで活躍の場を広げる春野恵子です。江戸時代に起きた赤穂事件をもとにした赤穂義士伝の一席で、吉良邸討ち入りを翌日に控えた大高源吾が雪の両国橋で宝井其角と出会う『大高源吾笹売りの條(おおたかげんごささうりのじょう)』を披露します。
真山 一郎(まやま・いちろう)
オーケストラ伴奏に乗せて世相を映した感動的なドラマを語る「演歌浪曲」を先代から継承する真山一郎。映画や歌謡曲でも取り上げられた長谷川伸の戯曲が原作で、生き別れた母を探す渡世人の物語『瞼の母(まぶたのはは)』より『番場の忠太郎(ばんばのちゅうたろう)』を口演します。
天中軒 雲月(てんちゅうけん・うんげつ)
名古屋を拠点に活躍する天中軒雲月は、昨年四月に日本浪曲協会会長に就任し、東西浪曲界の発展に力を注ぎます。『男一匹天野屋利兵衛(おとこいっぴきあまのやりへえ)』は赤穂義士外伝の一席。拷問に耐えて義を貫いた大坂商人の矜持を描きます。
三原 佐知子(みはら・さちこ)
人情を切々と歌い上げる女流浪曲の第一人者三原佐知子が三年ぶりに登場します。魚売りの金(キム)小母さんは両親を亡くした少年を引き取って懸命に育てますが……。国も血縁も超えた母と子の絆が胸に迫る『異国の母(いこくのはは)』は、代表曲の一つです。
京山 幸枝若(きょうやま・こうしわか)
浪曲を堅苦しいイメージから脱却させたいと「わかりやすく」「面白く」をモットーに日々舞台を勤めます。浪曲親友協会会長として、浪曲界の発展と後継者の育成にも尽力してきましたが、昨年、「浪曲語り」として初の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。長講『尾張大八(おわりだいはち)』でケレン(笑いの芸)の真骨頂をご堪能ください。
国立文楽劇場開場40周年記念
国立文楽劇場第220回大衆芸能公演
浪曲名人会
2025年2月22日(土)
開演時間 午後1時開演 (午後4時20分終演予定)
料 金 4,200円(学生 2,900円)
予約開始 電話・インターネット/2025年1月18日(土) 10:00~ https://ticket.ntj.jac.go.jp/
窓口販売開始/2025年1月19日(日) 10:00~
HP
日本語 https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/bunraku/2024/202502rokyoku/
English https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/bunraku/2024/202502rokyoku/?lan=e
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