菅公学生服株式会社 (本社:岡山市北区駅元町 以下:カンコー学生服)は、2014年度から岡山県立岡山南高等学校 服飾デザイン科(所在地:岡山市北区奥田 以下:岡山南高校)が主催する「産学連携実学体験プロジェクト(MPS)」の連携企業として、協同でキャリア教育を推進してきました。2024年度は、一般社団法人MASC(マスク)(岡山県倉敷市中央1丁目 以下:MASC)の依頼を受け、生徒たちが「未来の宇宙産業を担う新スタッフユニフォーム」の企画に挑戦しました。
この度、生徒たちが提案した8つの企画から選ばれたデザイン(1企画2パターン)のユニフォームのお披露目会を実施いたしました。これらのユニフォームは、2025年6月に開催されるパリ・エアショーといったMASCとして活動するイベント時など、さまざまなシーンで着用される予定です。今回の取り組みは、シーユーピー株式会社(本社:岡山市北区本町 以下:CUP)およびカンコーマナボネクト株式会社(本社:岡山市北区駅元町)も連携企業として参加いたしました。
カンコー学生服は今後も、子どもたちの夢と学びを応援し続けてまいります。
◆発表会概要
1.日時:2025年1月24日(金) 16:00~17:00
2.場所:岡山県立岡山南高等学校 南の森 岡山市北区奥田2丁目4-7 TEL(086)224‐2226
3.内容 :「未来の航空宇宙企業を担うスタッフの新ユニフォーム」企画発表会
・開会の挨拶
・MPSについて/2024年度の取り組み内容紹介
・企画プレゼン発表および新ユニフォームのお披露目
・関係者コメント
4.対象生徒: 服飾デザイン科2年生 38名
5.連携先:
・一般社団法人MASC(クライアント)
・シーユーピー株式会社(企業向けユニフォーム企画についてのサポート、制作)
・カンコーマナボネクト株式会社(教育プログラムのサポート)
・菅公学生服株式会社(プロジェクトの全体統括)
◆企画発表
1.企画名:ストレスフリーな宇宙
2.コンセプト:フォーマルな作業着
3.アイテム:作業着の上着 2型
4.特徴:
・MASCが取り組む航空宇宙産業から、リアルな宇宙をイメージする黒をメインカラーに、地球の緑や水をイメージさせるターコイズをサブカラーに採用。黒を基調とすることで汚れが目立ちにくく、フォーマルで落ち着きのある印象を与えるとともに、サブカラーのターコイズをアクセントにすることで明るいイメージに
・着用シーンに合わせてオープンカラーにもスタンドカラーにも変更できる2WAYカラー(襟)
・季節に関係なく着用できるよう、ファスナーで袖が取り外し可能な仕様
・胸ポケットにはペン指しを追加、腰ポケットはサイズを大きくするとともに、物を落としにくいようファスナー仕様
・マジックテープで取り外し可能なワッペン(胸・肩)。イベントに適したワッペンにも取り換えることが可能
・裾ストレートタイプとリブを使ったタイプの2タイプ
◆関係者コメント
【岡山県立岡山南高等学校 教頭 岩佐 奈津子先生】
いよいよ本日、新ユニフォームのお披露目となりました。
私事ではありますが、11年前に第1回のMPS活動のクラス担任を務めておりました。その活動が継続し、現在の生徒たちの学びへつながっていること、今回携わらせていただいたことに感動しております。
生徒たちの活動報告を見ていると、活動の中楽しいことだけではなく、「企業さまから厳しいご意見をいただき少しショックを受けた」といったことも書かれておりました。しかし、それを生かして「もっと成長していきたい」という思いが見えてきました。このように、企業さまとの直接的な関わりを通じて得た学びは、生徒たちにとって貴重な財産であると感じております。今後も皆さまの力をお借りして、より学びを充実していければと思っております。
【一般社団法人MASC 石橋 雄大さま】
今回、若手スタッフ向けの新ユニフォームを制作する企画として始まりましたが、プロジェクトが進む中でベテランスタッフからも好評で、追加注文が生じるほどの反響がありました。
今年2月の空飛ぶ車の実証実験や6月のパリでのエアショーといった国際的な場で、この制服を通じてわれわれの活動を魅力的にアピールできると確信しています。制服が第一印象を掴み、最新技術への関心を高めるきっかけとなればうれしく思いますし、この制服がMASCの象徴となり、未来への新たな一歩となると感じています。
最後に、プロジェクトに携わってくださった高校生の皆さま、カンコーの皆さま、CUPの皆さまに心より感謝申し上げます。
【岡山県立岡山南高等学校 服飾デザイン科 2年生 代表 桶田 陸人さん】
このMPS活動を通じて、服作りには多くの方々が関わり全力で取り組まれていることを実感しました。ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。当初、完成したユニフォームがパリ・エアショーで着用されるとうかがい大変驚きました。さらに、採用されたデザイン案が私たち8班のものだと発表され正直不安でしたが、どのようにすれば着用者にストレスなく、より印象に残る服装になるか試行錯誤を重ねました。出来上がったものは、私たちの想像を超える仕上がりで、実物を見た際の感動を今も覚えています。また、今回の活動では、役割分担を徹底し効率的に作業を進めることで、チームの協力の重要性を再確認しました。この経験を今後の活動や生活に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。
【CUP株式会社 部長 藤井 伸彦】
この度はプロジェクトにお招きいただきありがとうございます。私たちは普段企業さまのユニフォームを手掛けており、今回はアドバイザーとして参加しました。皆さんの発表を拝見し、何より感動したのは、すごく気持ちがこもっているという点でした。昨今、アパレル業界はデジタル化が進み、AIによるデザイン生成が進んでいます。でも皆さんの企画にはAIにはない思いがこもっていて、それがMASCさまにも伝わったのではないかと思います。皆さんの企画がMASCさまの要望を引き出し、私たちCUPもその実現に全力で取り組みました。今後は量産という新たな挑戦が控えていますが、また機会があればそのプロセスも学びとして共有できればと思います。本当にありがとうございました。
【菅公学生服株式会社 常務取締役 曽山 紀浩】
皆さん、本日はお疲れ様でした。
MPS活動も10年以上が経ち、私も第1回目から第4回目まで関わらせていただきました。今回久々に参加し、デザインを見た段階で大きな期待を感じました。実際の商品も非常にかっこよく、宇宙を感じさせるユニフォームに仕上がっており、私自身も着てみたいと感動を覚えました。MASCさまの要望と着用される方の満足を形にすることは大変だったと思いますが、皆さんにとって多くの学びがあったのではないでしょうか。航空宇宙産業の未来がますます発展すること、そしてパリ・エアショーで多くの方々から注目を集めていただくことを祈念し、ご挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました。