株式会社ポプラ社は、第11回ポプラ社新人賞受賞作品『つぎはぐ、さんかく』の文庫版を2025年2月5日(水)に発売いたします。
第11回ポプラ社新人賞で、選考員の満場一致で選ばれた『つぎはぐ、さんかく』。著者の菰野江名(こものえな)さんは、現役の裁判書記官でありながら本作で作家デビューとなりました。
物語の主人公は、小さな惣菜屋を営みながら自分たちだけで生活している3兄弟。本来一緒に過ごすことのなかった血のつながらない3人はなぜ「家族」として過ごしているのか 。傷つきながらも身を寄せ合いながら懸命に明日を紡いでいこうとする3人の姿に、温かな感動が押し寄せる作品です。
単行本刊行時は、TBSテレビ「王様のブランチ」をはじめ、毎日新聞やダ・ヴィンチWebなど多くのメディアでも紹介され、話題となりました。
【あらすじ】
惣菜と珈琲のお店「△」を営むヒロは、晴太、中学三年生の蒼と三人兄弟だけで暮らしている。ヒロが美味しい惣菜を作り、晴太がコーヒーを淹れ、蒼は元気に学校へ出かける。
しかしある日、蒼は中学卒業とともに家を出たいと言い始める。これまでの穏やかな日々を続けていきたいヒロは、激しく反発してしまうのだが、三人はそれぞれに複雑な事情を抱えていた――。
【著者プロフィール】
菰野江名(こもの・えな)
1993年生まれ。三重県出身、東京都在住。裁判所書記官として働きながら『つぎはぐ、さんかく』(応募時の「つぎはぐ△」を改題)で第11回ポプラ社小説新人賞を受賞し、デビュー。2作目となる小説『さいわい住むと人のいう』(ポプラ社)を2024年9月に刊行。
【ポプラ社デビューの作家陣からも応援コメントぞくぞく!】
ページをめくるたびに、炊きたてのご飯や湯気の立つお惣菜、ひきたてのコーヒーなど、
様々な香りが漂ってきて胸がいっぱいになりました。主人公のヒロが、自分の足で、手で、
自らの世界を広げていく。その姿に勇気をもらい、感動しました。晴太と蒼、それぞれの温もりが最高です。
小川糸
丁寧に作られるお惣菜と、穏やかに流れる時間。ちょっぴり疲れた心のほころびもそっと
継ぎ合わせてくれそうな物語です。
伊吹有喜
ヒロのいい意味での折り合いのつけ方がとてもよかったです。
タイトルの、つぎはぐ、もいいですね。口にしたくなる言葉です。
小野寺史宜
大切な友人の話に静かに耳を傾けるように読んでほしい本です。
寺地はるな
【書籍情報】
タイトル:『つぎはぐ、さんかく』
著者:菰野江名
定価:836円(税込)
発売:2025年2月5日
書誌ページ>>https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8101511.html
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