バリューマネジメント株式会社(本社:東京都千代田区、代表:他力野 淳、以下、当社)は、当社が運営する分散型ホテル
「NIPPONIA HOTEL 伊賀上野 城下町」(以下、当ホテル)の客室棟NOMATSU棟が、第56回中部建築賞に入選したことをお知らせします。
当ホテルは、歴史的建造物を活用するブランド「VMG HOTELS & UNIQUE VENUES」が、「まちに忍ぶように泊まる伊賀ストロノミー」をコンセプトに、滞在を通して極上の歴史、文化体験を提供する分散型ホテルです。
■ 中部建築賞とは
中部圏域の地域社会の発展に寄与し、かつ「持続可能な社会」を目指すという時代の要請に対応し、地域と環境に根ざした優れた作品に対して、その功績を讃え、賞するものです。
https://www.tkbc.jp/arc_front.html
■ 「NIPPONIA HOTEL 伊賀上野 城下町」およびNOMATSU棟について
かつて城下町として栄え、交通の要衝としても重要な役割を果たしてきた伊賀上野地域。当ホテルは築約150年の登録有形文化財など、伊賀上野地域に残る複数の歴史的建造物を活用した分散型ホテルです。レストランや客室がまちに点在しているため、宿泊者はまちを回遊しながら、地域の歴史や文化に触れる、特別な滞在体験をお愉しみいただくことができます。これまで全5棟の歴史的建造物を建物の当初の意匠を残しつつ快適性を備えた上質な滞在空間に修復しています。
NOMATSU棟は、2024年3月から新たに客室棟としての利用を開始した、江戸時代末期に建築されたとみられる歴史的な邸宅です。松尾芭蕉の門人、広岡雪芝が暮らした「野松庵」は、この建物が建つ以前に同じ場所にあったと伝えられています。当時の伊賀の住居構成を受け継いでおり、建物には、松尾芭蕉の俳句にちなんだ「一本松」や「虫籠窓」、「仕舞多屋(しもたや)格子」など、伝統的で美しい建築の特徴が残されています。
宿泊棟は、伝統的な町家や商店が立ち並ぶ城下町の中心地「中町」に位置し、まちなみから当時の町人の息遣いを感じることができます。今なお残る伊賀の中心地の情緒を感じられる、特別な滞在体験を提供しています。
客室の中庭から見上げると、醸造上屋の屋根を支える長さ8mの丸太梁と、それによって内部に柱の無い大空間の迫力を感じることができます。
建具を開錠すると、客室の濡れ縁から続く渡り廊下で2つの客室の中庭がつながります。別々の客室で宿泊しながら、 中庭を共有することで一緒に時間を過ごすことができます。
■ 設計者コメント:一級建築士事務所きりん 武保 学 氏
この度、中部建築賞という歴史ある賞をいただき大変光栄に思います。この賞は企画やプロジェクトマネジメント・設計・施工・運営など、この建物の再生に関わられた全ての人を称え、その想いを共有し結実させられたことを評価したものです。皆さまに感謝申し上げます。 完成まで様々な困難がありましたが、その度に話し合い知恵を出し合える緊密な連携体制によって実現に至ることができました。また現場をすすめていく中で、作り手の皆さんが楽しんで関わられている姿が印象的でした。大工さん、左官屋さん、庭師さん、瓦屋さんなど多くの職人さんが仕事という領域を越えて気持ちを傾けていただけたことが、この施設のより一層の味わいにつながったと感じています。
■主に評価いただいたポイント
歴史ある建物の魅力を活かした改修を評価されました。今後、地域住民や滞在者とのますますの交流をご期待いただいています。
・母屋・土蔵・醸造上屋の3棟をそれぞれ独立した「離れ」として再構成し、宿泊施設としての機能性を向上させたこと
・客室ごとに異なる規模や階層を持たせ、庭を巧みに配置することで開放感を生み出していること
・濡れ縁の渡り廊下で客室をつなぎ、庭の風景を楽しむ「視点場」を増やす工夫。
・醸造上屋では、客室・中庭・外部庭を組み合わせ、床の高さを調整して多層的な空間を創出したこと
・木塀による視線のコントロールや、木材の積極活用による脱炭素への配慮
【建築概要】
・名称: NIPPONIA HOTEL伊賀上野城下町 NOMATSU棟
・所在地: 三重県伊賀市上野中町3030
・建築主: 株式会社NOTE 伊賀上野
・設計者: きりん
・施工者: 特定建設工事共同企業体 ドリームリフォーム株式会社
・延べ床面積: 291.69㎡
・階数: 平屋、地上2階建
・竣工: 2024年2月
NIPPONIA HOTEL 伊賀上野 城下町について
NIPPONIA HOTEL 伊賀上野 城下町は、伊賀上野のまち全体をホテルに見立て、築約150年の登録有形文化財など点在する歴史的建造物の当初の意匠を残しつつも、快適性を備えた上質な滞在空間に修復した、5棟14室の分散型ホテルです。
株式会社NOTE伊賀上野が開発し、バリューマネジメント株式会社が運営しています。
同じ三重の松坂牛と並ぶ肉質でありながら城外にほぼ出回らない幻の伊賀牛、全国米の食味ランキング最高位特Aの伊賀米、伊勢志摩サミットの乾杯酒にもなった世界レベルの伊賀酒など、地元生産者が丹精込めて育てた食材の持つ力を五感で愉しむ美食体験をお届けします。
また、より充実した旅をお愉しみいただけるよう、周辺の観光体験もご案内しています。
伊勢神宮観光はもちろん、伊賀流忍者博物館や専任俥夫による人力車でのまち巡りなど、まだ知られざる伊賀が誇る美食・歴史・文化との出会いをお届けするとともに、仕事や生活の環境が多く変わった今頃、身体と心の疲れを癒すひとときをお過ごしください。
<公式ホームページ> https://www.vmg-igaueno.com/
<ご予約ページ> https://go-vmg.reservation.jp/ja/hotels/vmg-igaueno/plans
【施設概要】
名称: NIPPONIA HOTEL伊賀上野城下町
所在地: 三重県 伊賀市 上野相生町 2842
(KANMURI棟)
客室構成: フロント棟と客室、全5棟 14室