今回の取組みの背景
AlonAlonオーキッドガーデンでは、企業各社の障害者社員が自社で使用する胡蝶蘭鉢を毎月一定数栽培しています。しかし、企業によっては毎月栽培する鉢の数量と、贈答や販売で活用する胡蝶蘭のタイミングがあわずに余ってしまうケースが発生しています。雇用した障害者社員が丹精込めて栽培した胡蝶蘭が無駄になってしまうこのようなフラワーロスを削減するため、AlonAlonは有償サービスとして、余剰の胡蝶蘭鉢を必要な時に出荷できる権利に変えるオプションを提供してきましたが、企業によっては活用しきれずにプールする胡蝶蘭が積みあがってしまうという問題がありました。
AlonAlonのマンゴー栽培
AlonAlonオーキッドガーデンでは、胡蝶蘭に続く農福連携のモデルとして、産業用ロボットのシステムインテグレーター企業との共同研究で、スマートアグリによるマンゴーの栽培に取り組んでいます。
作物としてマンゴーを選んだ理由は、胡蝶蘭の流通が落ち着く7~8月の閑散期とマンゴーの収穫時期が重なるため、年間を通して仕事を用意することができるからです。また、マンゴーは贈答品としての価値が高く値崩れしないところなど、胡蝶蘭と重なる点も選んだ理由のひとつです。
マンゴーは暖かい地域での栽培が適しているのですが、私たちは苗を地植えではなく専用のポッドに定植させ、日本初の遠赤外線システムにより根や茎を最適な温度で管理することで千葉県で高品質なマンゴーを栽培することを実現しました。
出荷されるマンゴーは障がい者の特性を活かした丁寧な手作業が活用されており、就労継続支援B型事業所のメンバーが丹精込めて栽培・収穫したもので、また農薬を一切使用していないため、自然のままの豊かな風味と香りを楽しむことができ、品質の高さと安全性が保証されています。
新サービスの概要
今回、連携する企業各社がプールしている胡蝶蘭鉢を高品質なAlonAlonオーキッドガーデンで栽培したマンゴーと交換できるようにいたしました。これにより企業は余剰の胡蝶蘭を、贈答品としての需要が高まるお中元シーズンに合わせて、「農薬不使用の高品質なマンゴー」に交換してビジネスに活用することが可能になります。
農薬を一切使用していない、自然のままの豊かな風味と香りを楽しむことができる「マンゴー」は、健康志向の高い消費者や企業のCSR活動に最適で、胡蝶蘭とあわせて企業各社のビジネスに貢献していきます。
AlonAlonは、今後も様々な企業と連携しながら、障がい者の社会的自立を支援し、持続可能な社会の実現に向けた新たな取り組みを進めてまいります。皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
NPO法人AlonAlon
AlonAlonは農福連携の新しいビジネスモデルで、知的・精神障がいの方たちに、生きがい・働き甲斐のある安定した仕事を創ることを目指しています。お世話するのでなく、障がいのある人々がスキルを身につけて成長し、やりがいを感じて仕事ができ、最終的には親亡きあとも自立できる力をつけてもらうことを目標としています。
住所:〒299-4502千葉県いすみ市岬町中原3863-61TaitoStyle D-02
代表者:理事長 那部智史
担当:池田
TEL:0470-62-6215
問い合わせ先:p-info@alonalon.or.jp