オンラインカウンセリング・コーチングの「cotree(コトリー)」を展開する株式会社cotree(本社:東京都港区、代表取締役:西岡 恵子、以下cotree)は、オンラインカウンセリングに関する「cotreeデータドネーション」の最終集計を行いました。
集計結果から、「カウンセリングの効果を高める条件は、隔週もしくは月1で継続し、目標設定をできること」であることなどが分かりました。
1.相談者の年代別、カウンセリングを受けた動機
相談者の年代別にカウンセリングを受けた動機の上位3つを見ると、以下のような順になりました。
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20代:最も多い動機が「漠然とした不安」 、2番目に「精神疾患」、3番目に同順で「対人関係」、「子育て」
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30代:「仕事」、「対人関係」、「漠然とした不安」
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40代:「対人関係」、「家族・夫婦関係」、「仕事」
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50代:「家族・夫婦関係」、「仕事」、「対人関係」
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60代以上:「仕事」、「対人関係」が同列、続いて「家族・夫婦関係」
以上から、全世代を通して「対人関係」に悩みカウンセリングを受ける人は多いですが、世代によって抱える悩みの傾向が異なることが分かりました。
2.カウンセリングの効果は、単発ではなく隔週もしくは月1回受けると高まる
カウンセリングは単発で受けるのではなく、継続した方が良く、隔週もしくは月1回受けると効果実感を得られやすいことがわかりました。
悩みを抱えると一度で解消したいと思いがちですが、カウンセリングをしてみて初めて出てくる悩みや継続することで生まれる気づきもあるため、一定の時間をかけて向き合うことが大切です。それを実現する仕組みや文化の醸成が求められます。
3. 良いカウンセリングの条件は、「目標設定」をすること
相談者のゴール・タスクの設定がされているとカウンセリングに対する良い印象の値が高いことが分かりました。
このことから「カウンセリングの目標設定ができていると、相談者の満足度が高い」と言えます。
カウンセリングに対する印象として、「具体的なアドバイスをもらえず話をするだけのカウンセリングは役に立たないのではないか?」という声が挙げられることがよくあります。
しかし、カウンセリングで何を行い、どのようなゴールに向かっていけると良いかを話し合うことで、相談者はカウンセリングに十分な意味を感じられる良いカウンセリングに繋がりやすいことが分かりました。
つまり「話をする」こと自体がカウンセリングの目的だった場合も、その目的が十分に共有されていれば良いカウンセリングになるとも言えます。
4.オンラインカウンセリングの発展のために、「マッチングの向上」「カウンセリングの認知向上」などが必要
「オンラインカウンセリングの体験をよりよいものにするには、今後何が必要だと思いますか。」という自由記述質問に対して、多くの意見が寄せられました。挙げられた意見を分類すると以下の通りです。
4-1.カウンセラーと相談者のマッチング向上
カウンセリングに対する不安について、「カウンセラーとの相性」が多く挙げられており、オンラインカウンセリングの発展のためにも、適切なマッチングをサポートする仕組みを求める声がありました。
<回答例>
「カウンセラーの得意分野やレビューを見られる仕組み」、「クライアント(相談者)の悩みに最適なカウンセラーを提案するシステム」、「カウンセラーのプロフィールや過去のクライアント評価を詳細に表示」、「初回セッションで相性確認ができる仕組み」…など
4-2.費用負担の軽減
カウンセリングにかかる費用に対する意見も多く挙げられました。費用負担の軽減だけでなく、費用対効果を上げるための仕組みづくりも求められています。
<回答例>
「継続しやすい料金体系(セット割や回数券の導入)」、「保険適用や公的サポートの拡充」、「(勤務している企業の)福利厚生制度でオンラインカウンセリングを利用可能にする」…など
4-3.サービスとしての使いやすさと柔軟性の向上
相談者が思い立った時に予約しやすいよう、実施時間の柔軟性や利便性に対する意見も挙げられました。
<回答例>
「セッション時間を30分、60分、90分など選べる仕組み」、「一定期間先まで予約可能なスケジュール設定」「携帯での長文送信の負担を軽減するシステム」、「オンライン環境が安定しており、スムーズにカウンセリングを実施できる仕組み」…など
4-4.カウンセリングの普及と認知向上
いまだ、カウンセリングやメンタルヘルスケアそのものに対する偏見を感じる相談者が多く、カウンセリングの普及・受け入れやすい環境作りに対しても要望が挙げられました。
<回答例>
「カウンセリングを「マッサージ」のように気軽に受けられるものにする」、「オンラインカウンセリングの効果や信頼性をメディアで広める」、「カウンセリングの内容や進行方法を事前に明確化する取り組み」…など
4-5.その他カウンセリング体験の質向上に繋がる工夫
その他、記録機能の充実やカウンセラーの技術向上など、カウンセリング体験の質向上に繋がる工夫を求める声も挙げられました。
<回答例>
「前回話した内容を覚えていられる仕組み」、「セッションログの保存と共有機能の導入」、「忍耐強く、問題を深く掘り下げるカウンセラーの存在」…など
これらの意見を踏まえ、今後もcotreeはカウンセリングの質向上に努めてまいります。
【cotreeデータドネーション 概要】
・対象期間:2024年7月16日〜2025年1月20日
・回答者数:245人
・調査方法:cotreeが実施したインターネットアンケート
今後もcotreeは、メンタルヘルスケアのインフラになり、やさしさでつながる社会をつくることを目指します。
cotreeのオンラインカウンセリングとは
日本最大級のオンラインカウンセリングサービス「cotree(コトリー)」
ビデオ・通話形式の「話すカウンセリング」、またはメッセージ形式の「書くカウンセリング」の2種類のオンラインカウンセリングをご利用いただけます。心理資格の中でも専門性の高い「臨床心理士」や「公認心理師」の保有者が150名以上登録し、国内最大級の登録数*を誇ります。審査を通過した方のみ登録しているため、安心してご相談いただけます。
※国内カウンセリングサービスの公開カウンセラー数を比較(2023年3月時点、自社調べ)
「話すカウンセリング」(ビデオ・通話カウンセリングサービス)
オンラインミーティングアプリ「Zoom」を利用してビデオ・通話形式で、厳正な審査に通過した臨床心理士やキャリアカウンセラーと悩みを抱える人をつなぐオンラインカウンセリングサービスです。通常費用は、1回45分 5,500円(税込)〜。カウンセラーとの対話を通じて、自分とじっくり向き合うことができます。時間や場所を問わず、すぐに話したいときでも対応可能なカウンセラーに相談できます。
「書くカウンセリング」(メッセージカウンセリングサービス)
あなた専属のパートナー(カウンセラー)に、1対1のメッセージ形式で相談できる「書く」カウンセリングです。期間中何通でもcotreeシステム内でメッセージを送ることができ、24時間以内にカウンセラーから返信が届きます。通常費用は、2週間 8,800円(税込)。自分の抱えている悩みや感情をゆっくりと自分のペースで言葉を選びながら伝えられるので、自分の中である程度整理しながらカウンセリングを進めていきたいという方や「話す」のが苦手という方におすすめです。