特定非営利活動法人映像産業振興機構(略称:VIPO[ヴィーポ]理事長:松谷孝征、東京都中央区)は、文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2024」において、今年度の製作実地研修で完成した短編映画4作品の「合評上映会」を2月27日(木)東京にて開催いたします。
若手映画作家の登竜門「ndjc」の修了生たちには、『ナミビアの砂漠』(24)で第77回カンヌ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞を女性監督として最年少受賞した山中瑶子監督などがおり、近年は国内のみならず世界から注目を集めています。
本年度も実力のある4名の監督が選出され、プロとしての第1歩を踏み出すべく、ワークショップや脚本指導、演出講義等での学びを得て、各制作プロダクションの もとプロのスタッフ・キャストと共に短編映画を完成させました。
各作品上映後に、監督・出演者の舞台挨拶を予定しております。日本映画の未来を担う若い才能が集うこの機会にぜひご取材のご検討を宜しくお願いいたします。ご取材いただけるメディアの方は下記、取材申込フォームよりご入力ください。
◆合評上映会・舞台挨拶 実施概要
【会 場】 丸の内TOEI①(東京都中央区銀座3-2-17)
【日 時】 2月27日(木) 開場:13:00/開演:13:30/終演:17:15(予定)
【スケジュール】
13:00 マスコミ受付開始 《各作品、上映後舞台挨拶》※先着順にてシアターへご入場
13:30 開会《概要説明(5分)/文化庁挨拶(5分)/4作品紹介(5分)》
13:45 『あて所に尋ねあたりません』上映(29分)
14:15 監督・出演者舞台挨拶(15分)※フォトセッション含む
14:30 『スリーピング・スワン』上映(30分)
15:00 監督・出演者舞台挨拶(15分)※フォトセッション含む
15:15 休憩(10分)
15:25 15:25 『いちばん星は遠く輝く』上映(30分)
15:55 15:55 監督・出演者舞台挨拶(15分)※フォトセッション含む
16:10 16:10 『あわいの魔物たち』上映(30分)
16:39 16:40 監督・出演者舞台挨拶(15分)※フォトセッション含む
16:55 4監督と西ヶ谷SV登壇・総評(15分)※フォトセッション含む
17:10 VIPO 松谷理事長挨拶(5分)
17:15 閉会
◆監督および作品紹介(上映順)
●監督:たかはしそうた(TAKAHASHI Sota)
●作品:『あて所に尋ねあたりません』
ここからよそへ、よそからここへ
派遣労働者として仕分け倉庫で働く三石瑞穂はある日、同じ職場で働く島木雄史が離職することを知り、思いを伝えるための手紙を書くことに。しかし自身の不器用さ故になかなか渡せない。ようやく渡して帰る途中、忘れ物に気づき、また倉庫に戻ることに…。
○作家推薦:PFF
○制作プロダクション:松竹ブロードキャスティング
○出演:神田鯉花/樋之津琳太郎/山崎陽平/やす(ずん)/中島ひろ子
1991年神奈川県生まれ。
東京造形大学映画専攻領域卒業後、5年程イベント制作会社社員として働きながら映画の自主制作を続ける。その後、東京芸術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域に進学。2022年度修了。2023年4月『上飯田の話』を劇場公開。大学院修了制作『移動する記憶装置展』がPFFアワード2023にて観客賞受賞。2025年は懸垂をがんばる。
●監督:佐藤そのみ(SATO Sonomi)
●作品:『スリーピング・スワン』
私のからだを取り戻すために
大学を中退後、アルバイトを続けるソウマ(24)は、ある朝、路上で怯えた女子中学生を目撃する。そそくさと立ち去る男性を、果敢に追いかけ取り押さえるマリナ(24)。数日後、ソウマは“自分を変えたい”と訪れたトレーニングジムで、マリナと再会する。
○作家推薦:日本大学 芸術学部 映画学科
○制作プロダクション:ザフール
○出演:諏訪珠理/白本彩奈/松浦りょう/岩瀬 亮/中井友望
1996年 宮城県生まれ。
日本大学芸術学部映画学科卒業。2019年の休学中に、故郷の石巻市大川地区で、東日本大震災での経験を基にした劇映画『春をかさねて』を住民らと共に制作。卒業制作のドキュメンタリー映画『あなたの瞳に話せたら』は、東京ドキュメンタリー映画祭2020短編部門準グランプリ・観客賞を受賞。卒業後、テレビ番組制作会社や映画配給会社に勤務。2024年、上記の2作品が劇場公開される。
●監督:武田かりん(TAKEDA Karin)
●作品:『いちばん星は遠く輝く』
大好きな恋人は、大好きな元恋人になった。
恋の寿命はハムスターの寿命と同じ2~3年らしい。別れた恋人を忘れることができないアコ。ペットのハムスターが死んで悲しみに暮れるユウコ。しかしユウコは後日あっさりと新しいハムスターを飼い始める。それを見てアコも新しい恋を始めようとするのだが…
○作家推薦:SKIPシティ国際Dシネマ映画祭
○制作プロダクション:アルタミラピクチャーズ
○出演:石川瑠華/瀬戸真莉奈/川口大輝/武次 玲/辻本耕志
1997年生まれ。
2023年に初の長編映画『ブルーを笑えるその日まで』がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023国内コンペティション長編部門や第24回TAMA NEW WAVEコンペティション部門へノミネート。その後劇場公開され、約3000人を動員した。2024年からはSTARDUST DIRECTORSに所属し、テレビドラマMBS「マイストロベリーフィルム」(2024)、tvk「アイメイド・マーメイド」(2024)などを監督している。
●監督:守田悠人(MORITA Yuto)
●作品:『あわいの魔物たち』
飽くなき潜伏活動
とある週末。佳奈子はパートナーの倫太郎と愛犬サビを連れて、空き家となった実家へ帰省する。部屋の片付けがひと段落した所で、近所の山へ出かける二人。山中では、ふいに別行動を取ることになり、自然の中で各々の時間を過ごす。再び合流して家に戻った二人を待ち受けていたのは、サビの不在という思わぬ事態だった。
○作家推薦:PFF
○制作プロダクション:Lamp.
○出演:中村映里子/遊屋慎太郎/外海多伽子/安藤馳隼/銀牙
1997年愛知県生まれ。
日本映画大学脚本コース卒業。第28回新人シナリオコンクールにて『幸福なLINE』が佳作一位受賞。在学時に初監督作品として自主制作した映画『頭痛が痛い』がPFFアワード2020で審査員特別賞を受賞。再編集を経て2022年に劇場公開された。現在は重度訪問介護に従事。
日本映画の未来を担う若手作家たちをこの機会にぜひご取材くださいますようお願い申し上げます。
ndjc(New Directions in Japanese Cinema):若手映画作家育成プロジェクト www.vipo-ndjc.jp
優れた若手映画作家を公募し、本格的な映像製作技術と作家性を磨くために必要な知識や技術を継承するためのワークショップや製作実地研修を実施すると同時に、作品発表の場を提供することで、次代を担う長編映画監督の発掘と育成を目指しています。
公式X:@ndjc_project
【お問い合わせ先】
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
ndjc事務局
e-mail:ndjc@vipo.or.jp