インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:二宮宏文)は、ヤマケイ文庫『秘境釣行記』(今野保:著)を発刊いたしました。
服部文祥氏、賞賛!
古典的名作が手に取りやすくなったことを祝福したい。
「激しさと穏やかさが、さも当然といった風に共存する山の姿を垣間見て、私は心の殻がはがれて、それが剝き出しになるような戦慄(おののき)を感じていた。川の流ればかりではない。ここでは、魚も獣も人も、死と背中合わせに生きている。ちょっとした油断、そして恐らくは抗いようのない偶然が、それらの生を死へとすり替えてしまうのだ。」(本文より)
濃霧の中の山越え、沢を走る鉄砲水の恐怖、摑み取りできるほど大量のイワナ、一日で百匹を超すヤマベ釣り、暗闇にひそむヘビ・タカ・ヒグマ、目の前で宙を飛び滝壺に消えていった巨大イワナの勇姿――かつて北の奥地にあった圧倒的な自然を描き、「喰う・喰われる」の掟に従ってひしめきあう生命に心が震える。
『アラシ』『羆吼ゆる山』に続く好評シリーズの完結作。解説/服部文祥。
■内容
1 母なる川よ 染退川へ/無言の教え/行く人、来る人/自然の戦い/ふたたび東の川へ/鱒の群れ/大きなヤマベ/ペンケホカイ/大水/迷い人
2 奥地へ 悪夢/三叉へ/岩上の危機/濃霧の山越え
3 燃ゆる渓 他流試合/巨大魚/渓流に帰る/雨の徳富川/黄金川
解説 服部文祥
■著者略歴
今野保(こんの・たもつ)
1917年、北海道早来町生まれ。奥地での製炭業を経て、1937年から26年間炭鉱に勤務。その後、室蘭にて土木会社を設立。1984年に事故で右手を負傷するが、入院中に左手で文字を書く練習を行い、その後、執筆活動を始める。著書に『渓流の想い出』『染退川追憶』(以上、私家版)、『アラシ―奥地に生きた犬と人間の物語』『羆吼ゆる山』『秘境釣行記』がある。2000年、逝去。
■書誌データ
書名:ヤマケイ文庫『秘境釣行記』
著者:今野保
発売日:2025年2月18日
定価:1210円(本体1100円+税10%)
344ページ/文庫判/1色刷
https://www.yamakei.co.jp/products/2825050040.html
【山と溪谷社】 https://www.yamakei.co.jp/
1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心とした山岳・自然科学・アウトドア・ライフスタイル・健康関連の出版事業のほか、ネットメディア・サービスを展開しています。
さらに、登山やアウトドアをテーマに、企業や自治体と共に地域の活性化をめざすソリューション事業にも取り組んでいます。
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