愛知県の豊橋市こども未来館ここにこで2025年2月8日(土)から、企画展「メタルクリーチャー2025」が始まりました。5年前に開催されて好評だった企画展がさらにパワーアップ。鉄や針金などの金属素材でできた生き物「メタルクリーチャー」たちが暮らす銀河系を巡る宇宙旅行をお楽しみください。
針金と鉄の造形作家2人による企画展
2月24日(月)まで行うこの企画展は、三重県出身の針金造形作家・橋寛憲さんと地元・豊橋出身の鉄の造形作家・マノミホさんという金属のプロフェッショナル2人の作品約180点を展示。企画展示室に架空の銀河系の世界を創造しました。
■作家プロフィール
針金造形作家:橋寛憲
1997年、愛知県立芸術大学デザイン科卒業。在学時から針金による作品制作を始め、卒業後に造形作家として活動、現在に至る。作品のモチーフは主に生物。昆虫やカエル、小鳥などが得意。作品サイズは数cm~3mと幅広く制作する。ちょっと変わった形の生き物が好き。鳥羽水族館に3mの作品「泳ぐ魚(タマカイ)」設置。長久手市文化の家に作品を展示。三重県鈴鹿市出身、名古屋市在住。1974年生まれ。
鉄の造形作家:マノミホ
浜松市在住の鉄の造形作家。「鉄」を素材に、子供心を感じる“夢”や“ロマン”のある物をモチーフにしたアート作品を創造する。実際に乗れたり、中に入れたりするほどの大きなものから、ユーモラスで可愛らしい小物まで、幅広く制作している。
4つの惑星と1つの宇宙ステーションで暮らすメタルクリーチャーたちの世界
会場入り口で出迎えるのは、重厚感がありながら今にも羽ばたき出しそうな鉄の「Flora」。「翠星 ジェダイト」は、昆虫と植物の星で、3cmほどの繊細な昆虫たちは、よく観察すると1本の針金を一筆書きのように折り曲げて作られています。
中央の宇宙ステーションに配置されているのは、宇宙人になりきれる金属製の顔はめパネルや中に入ってまるで宇宙空間のような万華鏡の世界が体感できるマノミホさんの作品。また、橋さんによる小さなカエルたちは、騒がしく話す言葉も針金で描かれており、日々の暮らしぶりも垣間見ることができます。
陸上生物や古代生物の世界「褐星 アンバー」「碧星 アクアマリン」では、針金でできた精巧で軽やかな2・3mのウミイグアナやガラパゴスペンギンが天井を悠々と泳いでいます。空を飛ぶ生き物による「皓星 オパール」に暮らすのは、鉄製の力強いドラゴンやユーモアたっぷりの架空生物。錆びた鉄の独特の風合いが感じられる作品も並んでいます。
また、有料エリアの「まち空間」では金属の特性を体験しながら学べるコーナーが設けられています。
企画者であるここにこの本多俊文さんは「重厚感のあるマノミホさんの鉄作品と繊細で自然の姿を流線形に美しく捉えている橋さんの針金作品、2人の作家の対比が面白い。ものづくりに興味がある子どもたちに、同じ金属でも特性の違いがあることを知ってもらう機会になれば」と話しています。
【企画展「メタルクリーチャー2025」の概要】
■日時:2025年2月8日(土)~2月24日(月・振) 9:30~17:00
■場所:こども未来館 企画展示室
■観覧料:無料
企画展「メタルクリーチャー2025」はこちらをご覧ください