量子技術は、通信、センシング、コンピューティングなど多方面で革新をもたらす技術として注目されており、本書はその中でも特に「光」を活用した量子技術に焦点を当て、最新の研究成果と社会実装の動向を紹介する。
量子コンピューターの高速化技術、量子暗号通信の実用化、超高精度の原子時計、さらには生体センシングへの応用など、産業・医療・情報通信分野での可能性を幅広く探る。
本書を通じて、光・量子技術の最新動向を幅広く学ぶことができるため、量子技術に関心のある研究者・技術者はもちろん、新たな産業応用の可能性を探る企業の方々にも必携の一冊である。
体裁:A4変形 約200頁
定価:3,850円(本体3,500円+税)
オプトロニクス社編集部/編
刊行:2025年2月26日
▼目次
◆第1章 量子技術と社会実装‐光技術への期待
総論
量子技術の社会実装に向けた政府戦略および産官学の取り組み
高速光量子コンピュータ実現のためのキーテクノロジー
量子暗号通信技術の社会実装動向と将来展望
コヒーレントイジングマシンの最近の進展
より高精度,高速に周波数を読む,原子時計の小型化戦略
量子もつれ光を利用した光量子センシングの社会実装にむけて
量子慣性センサーの実用化にむけた最近の研究開発動向
ナノ量子センサーによる細胞イメージング・センシング
◆第2章 注目の光量子計測・センシング
特集「注目の光量子計測・センシング」を企画するにあたって
量子もつれ光子対発生のための擬似位相整合素子技術
超伝導ナノワイヤ単一光子検出器の基礎と応用
量子赤外分光の高度化に向けた研究動向
量子光干渉断層イメージングの現状と展望
量子もつれ2光子吸収分光
高感度分子イメージングのための量子増強誘導ラマン散乱顕微法の開発
光ポンピング磁気センサによる量子センシング
超高速な光強度揺らぎによる2 光子励起蛍光の増強と局所制御
◆第3章 光が拓く量子技術の未来
総論 ─ 我が国の量子技術戦略 ─
量子コンピューターとフォトニクス
量子暗号とその社会実装
量子中継技術への期待
実用化を目指した光格子時計の可搬化
ダイヤモンド量子センサの発展
光量子センシングの現状と展望
量子集積フォトニクスの展開
◆第4章 量子光と量子生命
量子光と量子生命:光量子技術で量子生命現象を理解する
量子生命科学の将来展望
生体ナノ量子センサーで微小環境を測る
炭化ケイ素(SiC)半導体量子センサー
量子ナノセンサーの幹細胞・再生細胞イメージング応用
超偏極-核磁気共鳴代謝イメージングと生命科学・医療への応用展開
光捕集タンパク質の2次元電子分光
量子確率論の脳科学への応用に向けて
量子構造生物学の創成と挑戦
◆第5章 特別インタビュー
光量子コンピューターで開発競争に挑む ─光の特性が混戦を制する!
東京大学 武田俊太郎 氏
申込方法
▼光のオンライン書店から
http://shop.optronics.co.jp/products/detail.php?product_id=830
問合せ先
株式会社オプトロニクス社 編集部 販売担当 緒方
Tel: 03-5225-6614
E-mail: booksale@optronics.co.jp