2025年2月22日(土)に開催された、りそなグループB.LEAGUE 2024-25シーズン【ライジングゼファーフクオカvs.鹿児島レブナイズ】の結果は、 “福岡82-79鹿児島”で福岡の勝利となりました。
【試合結果】
【福岡】82-79【鹿児島】
1Q 16-14
2Q 18-23
3Q 14-18
4Q 34‐24
【戦評】
【前半】
GAME1の快勝から一夜明け迎えた西地区首位攻防戦のGAME2。第1クォーター序盤、鹿児島の#23ゲインズ選手が非常に高い集中力でオフェンスを牽引すると、#93上良選手も3Pシュートを沈め、福岡は0-9のランを許す展開となる。福岡は残り5分まで無得点が続いたが#5ランダルがチーム初得点をあげると、#25バーレルがバスケットカウントをねじ込んだのを皮切りに、#50ブラウンのスティールからのトマホークダンクも決まり反撃する。第2クォーターに入ると福岡はインサイドの柱であるハームズ選手を欠く鹿児島にポストプレーで加点。鹿児島の#9藤本選手が3Pを決めれば福岡の#7西川が3Pシュートで返し、ゲインズ選手がドライブを決めるとランダルがお返しにドライブ決める点の取り合いが続く。しかし、福岡が前半だけで12個のターンオーバーを犯したことで、鹿児島のオフェンスの勢いが上回り34-37と3点ビハインドで前半を折り返す。
【後半】
第3クォーター最初のオフェンスでバーレルのダンクシュートが炸裂し、さらに#34アギラールの得点で早々に逆転し、勢いに乗るかと思われたが、鹿児島の前線からのゾーンプレスに苦しみ思うようにオフェンスを展開できない。鹿児島はゲインズ選手が積極的なオフェンスを仕掛け、3Pシュートに加え、オフェンスリバウンドからプットバックを決めじりじり福岡を離し始める。
7点差を追いかける第4クォーター、福岡は#1中村とアギラールの得点で点差を詰めようとするものの、鹿児島の高精度な3Pシュートを前に残り6分27秒で54-69と15点差をつけられてしまう。
しかし、ここから福岡の反撃が始まる。バーレルが気迫溢れるポストプレーによって会場全体の雰囲気を変えると、3Pシュートを西川がねじ込む。さらにオールコートゾーンプレスディフェンスを仕掛け、鹿児島のガード陣のターンオーバーを誘発。残り1分41秒で4点差まで追い上げると、本日MVPとバスケットLIVE ON FIRE賞をダブル受賞した谷口が値千金の2連続3Pシュートを沈めついに逆転に成功。今シーズン最多入場3,912名の大声援を背に、最後のディフェンスで3点差を守り切った。
福岡は後半、ターンオーバーがわずか3つという高い集中力を発揮し、西地区首位攻防戦で連勝を飾り、プレーオフ進出へ大きく弾みをつけた。
コメント
【浜口炎HCコメント】
・今日のゲームを振り返って
今日は選手たちが最後まで諦めずにプレーしたことが結果に繋がったと思います。会場の雰囲気が非常に良く、たくさんのブースターが西地区の首位攻防戦へ応援に来てくれたことで、ゲームをひっくり返すことができたと思っています。
・今日の試合のターニングポイントを挙げるとしたら、どのあたりの時間帯ですか?
後半に入って大きく変わった点としては、ターンオーバーがなくなったことだと思います。
今日はマンツーマンディフェンスをしてもなかなか止められる状態ではなく、藤本選手だったり、AJ(アンソニー・ゲインズ・ジュニア選手)が当たっていました。うちが残り時間も少なくなったので、フルコート(ディフェンス)で当たらないとなかなか追いつけないという状態になって、前から仕掛けたのが逆転のきっかけになったと思います。
・今後の意気込みは?
苦しいゲームをひっくり返しましたが、まだ1位が決まったわけではありません。残りの試合もプレーオフの準備をしながらしっかり勝ち上がって、1位をキープしたいと思っています。
【寒竹隼人選手コメント】
・今日の試合を振り返って
前半は自分たちのペースが噛み合っていなくて、ターンオーバーも多くなってしまって自分たちで苦しい展開にしてしまった部分がありました。前半のターンオーバーは12個でしたが、後半は3つに減らすことができました。点数が最大15点開いても、自分たちがやるべきペースに持ち込んで、狙うべきところで全員が強い気持ちを持って戦うことができたと思います。最後の谷口選手だったり、スクーティー(アンドリュー・ランダル選手)がフリースローを決めたりと自分たちの良い展開に持っていけたので、今日はチームとしてプレーオフに向けた良いゲームができたと思います。
・熊本戦2連敗からカムバックできた理由
先週2連敗したという事実は僕たちにとって受け入れがたいことだったし、チームのプライドとしても本当にこのままでいいのかというところがありました。今節はホームで、何よりも自分たちのプライドを証明するためにも一人ひとりがプライドを持って戦い抜けたことが大きな要因の一つではないかと思います。
・アギラール選手の復帰について
パブロ(アギラール選手)は怪我をしていた間ずっとリハビリを続けていて、なかなかチームに貢献できないことを本人としてもすごく歯がゆく思っていたと思うし、復帰した熊本戦で連敗してしまって彼自身も責任を感じていました。ですが僕たちは彼の人間性や、これまでのチームに対する献身的な彼の行動を見ていたので、仲間としても助けたいと思ったし、彼の良さを引き出したいと思っていたので今節のホームでパブロがチームの大黒柱として仕事をしてくれたことはすごく嬉しかったです。パブロの存在というのは、ライジングにとって不可欠なものだなと思いました。
・今季最多入場者数について
試合前からお客さんの入りや雰囲気というのはいつもと違っていたものを感じていましたし、特に感じたのは後半追い上げているときに皆さんの歓声やブーイング全てがコートにいる僕たちのパワーとなって届いたことです。本当にお客さんの力はすごいと思います。この光景を日常にするには僕たちが結果を残し続けて、応援に値するチームだと皆さんに思ってもらうことが一番だと思います。必ず僕たちもいい試合を続けて、皆さんに来てもらってB1に上がってこの景色が日常になるように、プライドを持ってコートで結果を示し続けなければいけないと改めて思いました。
・ブースターにむけて
スポーツの世界なので勝ち負けはあると思いますが、その中でもしっかり結果を追い求めていきたいと思います。どんな形でもいいからしっかり勝ち切るとか、もし負けたとしても胸をはって100%戦いきることがすごく大事になってくると思うので、精一杯一試合一試合戦っていきます。ぜひ会場に足を運んでいただき、応援をよろしくお願いします。
【谷口光貴選手コメント】
・今日の試合を振り返って
試合の流れとしては苦しい時間が続いていましたが、最後までみんなが我慢して巻き返せました。チームとしてもとても重要な1試合になったと思います。
残り数分のタイミングで全員がギアをあげて自分たちがすべきことを遂行して、プレーをシンプルにできたと思います。シュートはもちろんですが、リバウンドやディフェンスなどそれぞれの仕事を全うできた4Qの後半だったと感じています。
シーズンは長いので苦しみながら負けることもありますし、勝ち切れることもあります。前節の熊本戦で連敗をした次の節でこのような試合をできたことは、自分たちの自信になります。
残りの17試合をプレーオフに向けて、しっかり積み重ねていかなければならない部分が明確になったと思いました。
・勝利の要因
チームが信じて僕にパスを回してくれて、また会場の皆さまの大声援のおかげで僕たちがこうやって勝ちを取れたと思います。僕自身の力よりも、応援してくださった方やチームを含む全員にシュートを打たせてもらった、入れさせてもらったという思いが強いです。
最後の追い上げている時間の声援はとても力になりましたし、確実に背中を強く押してもらっていました。15点ビハインドでも、会場がまだまだいけるぞという空気に変えてくれたので、とても感謝しています。
・今季最多の来場者について
観客数によらず、僕たちは見に来てくださった方に何か心動かすようなプレーをして、何かを感じてもらえるような試合をしなければと常に思っています。よりたくさんの方に楽しんでもらえるように、これからもいいバスケットボールを見せたいと思います。
【ハイライト】
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