PRESS RELEASE
書籍『カラー版 空気圧設備の保全』発売
2025年2月25日
株式会社日刊工業新聞社
日刊工業新聞社(代表取締役社長:井水治博 本社:東京都中央区)は、書籍『カラー版 空気圧設備の保全』(小笠原邦夫著)を発売します。近年の製造現場はコロナ禍による生産調整や人員確保難の影響を受けましたが、徐々に回復しつつあります。一方で日々の生産に追われ、設備の維持管理に十分な手が回らない状況が続いています。特に工場で多用される空気圧設備は高経年化が進み、機器や配管系統に支障を来たすことが増えてきました。
機器の安定稼働に時間がかかるのは異常を抱えている証拠
休日明けに空気圧設備を立ち上げた際に、安定した動きが得られなかったり、稼働中に動作速度や停止位置が変化し、そのたびに調整回数が増えたりして困ったことはありませんか。機器の安定稼働に時間がかかるのは設備に異常が起きている証拠です。
ベテラン技能者の退職を機に、設備の自主保全能力を蓄える意識が高まっていますが、実際には正しく技能が定着していない例も散見されます。現場リーダーに保全状況を聞くと、「動作不具合が起きても、異常原因を突き止める時間が取れない」「頻発するトラブルに対して設備全体を見切れない」などの答えが返ってきます。つまりは部品の交換作業に終始し、事後保全の域から抜け出せていないのです。
配管の施工状況も含めた空気圧設備全体の理解が肝心
特に軸受やⅤベルト、機械式リミットスイッチなど交換によって稼働性能の改善が見込める機械要素部品と比較すると、空気圧機器はエアに含まれる異物(ゴミと水分)が複雑な配管経路や機器を通過して工場全体に行き渡り、末端の制御弁やシリンダの駆動機器に悪影響を及ぼします。
したがって、外部からの異物混入を防ぐ対策など、配管の施工状態も含めて空気圧設備全体を理解することが必要です。制御弁やシリンダなどの機器交換だけではトラブルが再発し、根本解決に結びつくことはありません。
エア漏れ箇所の発見から対策の勘どころをカラー写真で見える化!
本書は、工場設備の中で比較的扱いやすく効果が出やすい空気圧設備に的を絞り、異常発生時の迅速な対策と処置の仕方を、カラー写真をふんだんに使って説きます。機械停止時間を短くし、安全に運転再開できる技能の肝を授けます。
空気圧設備の基本操作や部品交換、エア漏れ箇所の発見と対策に必要な知識などが体得できます。この一冊で、勘に頼らない空気圧機器の正しい調整方法がきちんと身につく実用書です。2016年刊の書籍を内容刷新し、カラー化しました。
目次
第1章 空気圧設備の有効性と弱点
第2章 空気圧システムの構成を知る
第3章 機器の点検ポイントを把握して正常と異常を判断する
第4章 災害を防ぐ安全な保全作業への取り組み
第5章 設備を長もちさせる正しい部品交換作業
第6章 空気圧設備の動作不具合の原因
書籍情報
定価3,080円(本体2,800円+税10%)
仕様:A5判、並製、192頁、フルカラー
ISBN:978-4-526-08370-9
発行:日刊工業新聞社
発行日:2025年2月26日
著者紹介
小笠原邦夫(おがさわら くにお)
高度ポリテクセンター素材・生産システム系講師
1998年、日本工業大学大学院工学研究科機械工学専攻修了(工学修士)。半導体メーカーに勤務の後、2000年に独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(旧・雇用・能力開発機構)入職。愛知センター、東北職業能力開発大学校、千葉職業能力開発促進センターを経て現職。生産設備に関わる技術支援として機械保全全般および装置設計、安全活動などを指導。空気圧装置一級技能士、油圧調整一級技能士、機械プラント製図一級技能士資格を保有する。
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