2月9日(日)、いきものがかり・HIROBAの水野良樹さんがDJを務める特番「FMヨコハマ開局 40周年記念特別番組~神奈川県民ホールと私~=音楽が大好きな場所=」(FMヨコハマ)が放送。
1975年の開館以来、多くのアーティストに愛され、数々の名公演が繰り広げられてきた「神奈川県民ホール」が2025年3月末に休館。今回の放送では、そんな「神奈川県民ホール」の50年の歴史を振り返りつつ、ゆかりのあるアーティストのメッセージを紹介。水野さんの後輩で、FMヨコハマで12年DJを務めているwacciの橋口洋平さん、横浜出身のCrystal Kayさんから届いた神奈川県民ホールにまつわる思い出に続き、歌手の渡辺美里さんのメッセージに水野さんが心を打たれます。
水野: 続いて、先輩のお話を伺いたいと思います! 渡辺美里さんです。それではよろしくお願いします。
渡辺: 水野さん、番組をお聴きの皆さん、こんばんは! 渡辺美里です。神奈川県民ホールの好きなところは、コンサート会場の入り口までのアプローチですかね。階段がまるで舞台の一部のようで、コンサートホールに入っていく段階から、すでにライブが始まっているような、舞台の主役になれるような、そんなところが好きです。
渡辺: 産業貿易センタービルにFMヨコハマがある頃からと言いますか、開局前からと言ってもいいですね。番組に携わらせて頂きましたので、金曜日は「横浜の日」と自分の中で決まっていました。
渡辺: そんな中、全国ツアーがあって、神奈川県民ホールでライブをやった後に、そのまま22時からFMヨコハマの生放送ということがありまして、それがとても印象に残っていますね。「コンサートをラジオの生放送までに終わらせなきゃ」って思いながら、“かなけん”からラジオのスタジオに走って行ったことが凄く記憶に残っています。
渡辺: 横浜に向かう道すがらを歌にしたいと思ったり、その出会った景色や人だったりを思わず音楽にしたくなる、そんな魅力がある場所だと思っています。『輝く道』や『サマータイムブルース』も横浜があったからこそできた歌です。
渡辺: この仕事を始めて今年で40年、FMヨコハマの開局と同じ40周年を迎える渡辺美里ですが、全国各地で「あの時、神奈川県民ホールのライブに行ったんです」「生まれて初めてのコンサートが“カナケン”でした!」という方に、結構お会いします。また、エンターテインメントを紹介する雑誌、そしてコンサートのチケットを販売したり、お手伝いをしてくれてる仕事の方も、「初めて行ったのは“かなけん”のコンサートでした」って言ってくれます。神奈川県民ホールが持つ力、音楽の仕事に携わりたいと思わせる何かがあるんじゃないでしょうか。
渡辺: 私にとってコンサートホールは、生きていく力が湧いてくる場所です! 私自身も音楽を届けることによって、心に力が湧いてきますし、ちゃんと受け取ってもらった時に、元気に生きていく力が湧いてくる場所になっているのではないでしょうか。ということで、渡辺美里でした!
水野: 今聴いてびっくりしましたけど、『輝く道』や『サマータイムブルース』のような名曲たちも、神奈川県民ホールや横浜のような場所からインスピレーションを受けて、生まれていったんですね。だから単純にライブ会場っていうだけじゃないんですよね。たくさんの物語がいくつも生まれて、次のエンターテインメントになっていくという歴史が繰り返し生まれていく場所なんだと、改めて渡辺美里さんの話を伺うと思いますね。
渡辺美里さんのエピソードを受けて、神奈川県民ホールや横浜で生まれてきたエンターテインメントの歴史を感じたという水野さん。水野さん自身の神奈川県民ホールの思い出を語り場面もありつつ、また、アーティストだけではなく、ライブを支える地元コンサートプロモーターとして、KMミュージックの下田等さん、キョードー横浜の土田英貴さんからも神奈川県民ホールの魅力、そして休館になることへの思いと同時にこれから先への期待などの思いが語られます。
番組終盤では、2月2日(日)に神奈川県民ホールで開催された『クレイジーケンバンド 火星ツアー2024-2025 Presented by TATSUYA BUSSAN』のライブ直前に収録された、横山剣さんによる、観客として、そしてアーティストとしての神奈川県民ホールへの熱い思いに加え、この日の臨場感あふれるライブ音源をオンエア。番組ラストを飾りました。
FMヨコハマ(横浜エフエム放送)
FMヨコハマは、1985年日本初の独立系FM局として誕生。神奈川県を放送対象として地域に根ざした放送を行い、地元横浜を象徴するメディアとして心地よい音楽を中心にさまざまな情報を発信しています。周波数は84.7MHz(小田原80.4MHz・磯子87.0MHz)。可聴エリアは神奈川県全域、近隣1都7県の一部。2025年12月20日に開局40周年を迎えます。
オフィシャルサイト:https://www.fmyokohama.co.jp/
開局40周年スペシャルサイト:https://www.fmyokohama.jp/40th/
パソコン・スマホからは、radiko(http://radiko.jp/#!/live/YFM)でお聴きください。