株式会社ジンズ（以下JINS）は、手を使わずに頭の小さな動きで直感的にデジタルデバイスを操るメガネ「JINS ASSIST（ジンズ アシスト）」を、2月26日（水）午前11時よりJINSオンラインショップ（www.jins.com）とデジタル障害者手帳「ミライロID」内のオンラインストア「ミライロストア」※1にて発売いたします。
※1：ミライロストアは、スマホアプリ「ミライロID」（https://mirairo-id.jp/）にて提供。
社会課題「デジタルデバイド」解消へ貢献し、あなたの可能性が広がるきっかけを
JINSは、2015年に“世界初、自分を見るアイウエア”を掲げるメガネ型ウエアラブルデバイス「JINS MEME（ジンズ ミーム）」※2を開発。JINS MEMEに搭載された独自のセンサー技術を、コントローラー（操作デバイス）として活用する方法を研究してきました。研究に取り組む中で、障害のある方やそのご家族から「JINS MEMEでマウス操作ができるようにならないか」「デジタルデバイスを使って、家族ともっと自由にコミュニケーションをとりたい」という切実な声が届きました。こうしたお客様の声におされて誕生したのが、ハンズフリーマウスのJINS ASSISTです。
現在、ITの進展によりデジタル化が加速し、日常生活などあらゆる場面でデジタルデバイスの使用が当たり前になっています。一方で、ITを利用できる人と利用できない人との間に生じる格差「デジタルデバイド」が社会課題になっています。JINS ASSISTは、これまでデジタルデバイスの操作に不自由を感じていた人が、自由にデジタルとつながることで、日常の「できること」が増え、自身の可能性が広がるきっかけを提供します。
長時間でも快適。簡単に始められ自由自在な操作を、お客様の声を反映し続け実現！
JINS ASSISTは、手を使わずに頭の小さな動きでPC操作を可能にします。開発過程でオープンテストを繰り返し、お客様の声を反映しながら、簡単に使い始められて、長時間でも使いやすく、自由で直感的な操作性を実現しました。
使用方法は、JINS ASSISTをお持ちのメガネに装着し、コネクタをPCと接続するだけ。有線のため、充電や接続が切れる心配はいりません。操作には大きな動作を必要としないため、長時間使い続けても疲労感を抑えることができます。基本的なマウス操作に加え、補助ソフトの拡張機能により、ショートカットキーやスクロールなどさまざまな操作が可能です。
※2：JINS MEMEは一般向け販売を終了しております。
商品概要
【商品名】JINS ASSIST（ジンズ アシスト）
【ラインアップ】1種
【価格】¥15,000（税込）
【発売日】2025年2月26日（水）
【販路】JINSオンラインショップ、ミライロストア（※数量限定）
※ミライロストアは、スマホアプリ「ミライロID」（https://mirairo-id.jp/）にて提供。
【公式サイト】https://www.jins.com/jp/jins-assist/
【対応OS】Windows 10以降（x64, ARM64）、macOS 13以降（Apple silicon, intel）
【対応ポート】USB-Cポート
【仕様】質量：約13g（本体 4g、ケーブル 9g）／材質：プラスチック（本体）、シリコン（アタッチメント部分）
【備考】メガネのテンプルのサイズ・形状によって装着ができない場合※3があります。詳細は公式サイトをご覧ください。
※3：テンプルのサイズ・形状が以下のような場所には装着できません
厚さが0.8mm以下、4mm以上／縦幅が2mm以下／断面形状が円形、または平面部分が無い
商品特徴
1）簡単に始められて、使いやすい
本体であるデバイス部分はわずか4gと軽くて小さい、ケーブルが付いたシンプルなデザイン。アタッチメントでメガネに装着し、コネクタでPCと接続するだけで使い始められます。有線のため充電や接続が切れる心配は不要。JINS商品に限らずほぼすべてのメガネに装着できます。また操作をサポートする補助ソフト※4で、PC画面にコマンド表示を行ったり、操作方法を習得できるチュートリアルを体験できます。
※4：補助ソフトを使用せずに、JINS ASSISTの接続だけでも使用いただけます。
2）長時間でも疲れにくく、操作のカスタマイズが可能
メガネに簡単に装着できる構造によって、頭の動きに応じたカーソル移動やクリックなど、直感的なPC操作を実現。JINS ASSISTが頭の動きの速さを検知することで、頭の小さな動きでも操作が可能です。大きな動作が不要なため、長時間使っても疲労感を抑えることができます。基本的なマウス操作に加え、補助ソフトの拡張機能により、ショートカットキーやスクロールなどさまざまな操作が可能です。
3）お客様の声から、使いやすさと操作性の実現を追求
完成までに障害のある方などに参加いただいたオープンテストを3回行い、その都度いただいた声をもとに、改良を重ねてきました。4年の開発期間のあいだに3回ほど一から作り直しを行い、コード規模は開発当初に比べて20倍になりました。
また、JINSで初めて100％内製でソフト開発を行い、小さなアタッチメントタイプという形状にしたことで、お客様にとって手にとりやすい価格を目指しました。
簡単に始められるセッティング
メガネの左右どちらかのテンプルにアタッチメントを装着。アタッチメントの金属部分に、ケーブルがテンプルと並行になるようにJINS ASSISTを取り付け、そのままメガネをかけます。
PCのUSB-Cポートに接続し、3～5 秒程度でJINS ASSISTが起動します。
基本的なマウス操作は3ステップ
1. うなずくとカーソルが動くようになります。
2. 頭を動かしカーソルを移動させ、動作を行いたい場所で止めます。
3. 移動を止めるとクリックする種類を選択できるコマンドが表示されます。操作に割り当てられた頭の動きを行います。
操作をサポートする補助ソフト
補助ソフトが、クリックなど基本操作を行う際にコマンド表示で操作をサポートします。また、カーソルの移動速度やクリック操作の感度など、お好みにあわせて調整することができます。他にもコピー＆ペーストなどのショートカットキーやスクロール、よく使うキー入力やマウス操作、便利な機能をショートカット設定で割り当てることができます。さらにステップバイステップで操作を習得できるチュートリアルもご用意しました。
デジタル障害者手帳「ミライロID」のオンラインストア「ミライロストア」でも販売
株式会社ミライロでは、利用者数40万人を超えるスマートフォン用アプリのデジタル障害者手帳「ミライロID」を運用しています。「ミライロID」のオンラインストア「ミライロストア」でもJINS ASSISTを販売することで、より多くの障害のある方やそのご家族にも確実に情報をお届けします。
【株式会社ミライロ 代表取締役社長 垣内 俊哉氏コメント】
JINS ASSISTは、障害のある方の強力なサポートとなることを確信しています。既存のツールは多くが情報伝達機能にとどまっていましたが、JINS ASSISTはパワーポイントの作成なども可能で、障害があってもクリエイティブな作業を行うことができる画期的なツールです。また、リモートワークやSNSを通じて、仕事や日常生活で社会との接点を持ち、孤立感を減らす手助けにもなります。障害のある方のバリアを解消する可能性を持ち、選択肢を大きく拡げ、また日本企業に多くの刺激を与えるとともに、社会性と経済性の両面で大きな価値を生み出す取り組みです。当社もJINS ASSISTを多くの方に届けるため、「ミライロストア」を活用し、障害のある方の社会参加を後押ししていきたいと考えています。
一つずつ、“できる”が増えていく。今日が良くなることを。
JINS ASSISTの発売にあたり、障害のあるモデルとして活躍する樹希さん・本間未来さんが登場するWeb動画を2月26日（水）に公開します。
事故以来、デバイスでの文章作成を諦めることもあったという樹希さん。JINS ASSISTを使って、大好きなアーティストに手紙を書きます。ゆっくりと丁寧に思いを込めて紡ぐのは、言葉だけではありません。樹希さんの前向きさやひたむきさ、可能性を紡いでいきます。
これまでPC操作で悔しさを覚えることもあったという本間さんは、苦労していたスライド作成もサクサクとこなします。広がるのは日常の何気ないオフィスでの光景ではありません。本間さんが持つ、これからの可能性です。
昨日までできなかったことが、できるようになる。日常の“できる”が増え、一人ひとりが持つ可能性を広げていきたい、そんな「今日がよくなる」きっかけをJINS ASSISTは届けていきます。
■「JINS ASSIST まだ見ぬ、ひかりを。（樹希さん篇）」
https://youtu.be/LAMXac5hZoM（30秒）
https://youtu.be/TAHvrUg4Jjw（15秒）
■「JINS ASSIST まだ見ぬ、ひかりを。（本間さん篇）」
https://youtu.be/buqlK0Yjemk（30秒）
https://youtu.be/TBZKvRRPEmQ（15秒）
樹希さん コメント
JINS ASSISTを試用してみて、率直に「欲しい」と思いました。私は交通事故で全身麻痺となり、ここ1年、2年でようやくタッチペンを使ってデジタルデバイスの操作ができるようになりました。しかし、タッチペンでの入力は手への負担が大きく、細かい操作が思うようにできませんでした。文字入力を途中で諦めることもありました。しかし、JINS ASSISTはコツさえつかめば、サクサクとカーソルを動かすことができ、今ではカーソル操作や文字入力もかなりスムーズにできるようになりました。特に文字入力にかかるストレスが大きく改善されました。入力速度は2倍以上に、ストレスは5分の1程度になったと思います。
本間未来さん コメント
私は、2017年に体操の大会中の事故により車いす生活になりました。腕は動かせますが、指先を動かすことはできません。主に在宅ワークでPCを使うものの、指の関節を使った操作ではドラッグやスクロール、ショートカットキーの操作に苦労し、効率が悪く、猫背にならないと操作できないため疲れやすい状況でした。そんな中、JINS ASSISTを使い始めて、ドラッグやスクロール、ショートカットキーの操作など、これまでの苦労がうそのように楽になりました。操作の姿勢も、画面を見ながら頭を動かすだけなので、自分が楽な姿勢で使うことができます。JINS ASSISTで確実に私の生産性は上がったと思います。障害があっても、JINS ASSISTのようなツールを使えば、PCを使って仕事ができ、社会の一員として貢献できることを実感しました。
※個人の感想です。使用感・結果には個人差があります。