株式会社ワコール（本社：京都府京都市、代表取締役社長執行役員：川西啓介）は、3月1日の「防災用品点検の日」に向け、「防災準備と下着に関する調査」を実施しました。
男女計18,271名に対して「あなたは防災リュック（バッグ）を現在用意していますか？」と調査したところ「防災リュック（バッグ）を用意している（35.6％）」が「防災リュック（バッグ）を用意していない（64.4％）」を大幅に下回りました。また、防災リュックを所持し、中身を把握している人の中で「下着を用意している」は52.6％にとどまり、アンケート回答者全体のうち、防災リュックの中身を把握し下着まで用意している人は10.9％という結果に。快適で清潔な生活に不可欠な下着が十分に備えられていない実態が浮き彫りになりました。
防災アドバイザーの南あきこさんは、「災害時は一週間もしくはそれ以上、洗濯できない、お風呂に入れない、着替えられない環境になるため、せめて下着など地肌に直接ふれるものは清潔に保ちたい」とし、下着や靴下などの準備は重要だと説きます。
「防災用品点検の日」は、季節の変わり目に防災用品の準備や定期的な見直しを促すために設けられた日です。ワコールはアンケート調査の結果や防災意識向上につながる情報を発信し、“防災用品としての下着の重要性”を伝えてまいります。
《プロ直伝》備えて安心！備蓄のコツと、防災に役立つ下着の選び方
【防災準備と下着についてのポイント】
●「防災リュック（バッグ）を用意している」と回答したのは35.6％のみ。政府などが防災準備の必要性を呼びかけているにもかかわらず、64.4％の人が未準備であることが判明。
●防災リュックを所持し、中身を把握している人のうち「下着を準備している」のは52.6％。約半数の人が、快適で清潔な生活に欠かせない下着を備えていませんでした。
●防災アドバイザーは、災害時は入浴や洗濯ができない状況が続く可能性があるため、“清潔な下着”の準備は不可欠だと指摘。防災用品としておすすめのワコールアイテムも紹介します。
【防災準備と下着についてのアンケート調査】
（1）「防災リュック（バッグ）を用意している」と回答したのは35.6%
「あなたは防災リュック（バッグ）を現在用意していますか？」という質問に対して、「防災リュック（バッグ）を用意している（35.6％）」「防災リュック（バッグ）を用意していない（64.4％）」という結果になりました。
性別ごとにみると、男性は32.5％、女性は38.5％が防災リュック（バッグ）を用意しており、女性の方が6.0ポイント準備している人の割合が高いことがわかりました。
地震や豪雨などによる災害が発生する日本では、日常生活においての「災害の備え」の必要性を叫ばれています。しかし、今回の調査では6割以上の方が防災リュック（バッグ）を持っていない結果となりました。
（2）防災リュック（バッグ）を準備していない理由は「何を用意したら良いか分からない」が最大の課題
防災リュック（バッグ）を用意していない理由（複数回答）は、「何を用意したら良いか分からないから（47.3%）」がトップ。次いで「用意することが面倒だから（32.5％）」という結果になりました。
性別ごとにみると、男性は「何を用意したら良いか分からないから（43.0%）」「用意することが面倒だから（35.6％）」、女性は「何を用意したら良いか分からないから（51.5%）」「用意することが面倒だから（29.6％）」と、用意するアイテムが多い女性の方が、「何を用意したら良いか分からないから」の数値が高く、防災リュック（バッグ）に準備する下着を悩んでいる傾向がありました。
（3）防災リュック（バッグ）を持っていても、下着を用意しているのは約半数
防災リュックを用意し、中身を把握している人を対象に「防災リュック（バッグ）に下着は用意していますか？」と質問すると、「下着を用意している」と回答したのは52.6％でした。日常生活で災害への備えをしている人でも、約5割が「下着を準備していない」ことがわかりました。
年代別にみると、20代（63.6%）、30代（55.7%）、40代（48.2%）、50代（44.3%）と、年代が上がるほど「下着を用意している」割合が下がっていることが明らかになりました。
(4) 防災リュック（バッグ）を準備していても、下着を準備していない理由は「かさばるから」
防災リュック（バッグ）に下着を用意していない理由を質問すると、「かさばるから（30.7%）」「どんな下着を用意すれば良いか分からないから（22.9%）」「実際に使用しない可能性がありもったいないから（17.8％）」と、持ち出し用の防災リュックは収納スペースに限界があり、多くのアイテムを入れる必要があるため、「かさばるから」が下着を準備していない理由のトップとなりました。
性別ごとにみると、男性は「かさばるから（35.2%）」「下着が必要だと思わない（20.2%）」「実際に使用しない可能性がありもったいないから（19.1%）」、女性は「かさばるから（27.7%）」「どんな下着を用意すればいいのか分からないから（26.6%）」「実際に使用しない可能性がありもったいないから（16.9%）」という結果に。女性の方が「どんな下着を準備すれば良いか分からない」と感じていることが明らかになりました。
（5）防災リュック（バッグ）には「普段利用している下着を同じもの」用意している人が
もっとも多い一方で、「防災リュックに用意するために購入」して用意している人も
防災リュック（バッグ）に下着を用意している人を対象に「用意している下着の種類は何ですか？」（複数回答）という質問には、「普段利用している下着を同じもの（32.4%）」「防災リュックに用意するために購入した下着（27.0%）」「古くなった下着（26.0%）」
性別ごとにみると、男性は「普段利用している下着を同じもの（38.8%）」「防災リュックに用意するために購入した下着（28.4%）」「古くなった下着（25.2%）」、女性は「使い捨ての下着（27.6%）」「古くなった下着（26.8%）」「普段利用している下着と同じもの（26.0%）」という結果に。女性の方が「使い捨ての下着」を活用して用意しているなど、男女で用意している下着の種類に異なる傾向があることがわかりました。
（6）女性は防災リュック（バッグ）に「ショーツ」や「肌着」、「ブラジャー」を用意
肌着とブラジャーを兼ねる「ブラトップ」を備える人も多い
防災リュックに下着を入れている女性に、「防災リュック（バッグ）に下着は何を用意していますか？」（複数回答可）と質問すると、「ショーツ（84.6％）」「肌着（58.8％）」「ブラジャー（ブラトップ、カップ付きインナーも含む）（53.8％）」という結果になりました。
また、用意しているブラジャー（ブラトップ、カップ付きインナーも含む）の平均枚数は1.0枚。 種類別では、「ブラトップ、カップ付きインナー」を備えている人が最も多いことがわかりました。
（7）男性は「パンツ」を防災リュックにセット
「ノーマルパンツ」を選び、「通年使用できる肌着」を準備する人も
防災リュックに下着を入れている男性に、「防災リュック（バッグ）に下着は何を用意していますか？」（複数回答可）と質問すると、「日常的に身につけているノーマルパンツ（91.6％）」「通年使用できる肌着（78.2%）」「冬用の肌着（68.4%）」「夏用の肌着（67.2%）」「使い捨てパンツ（56.6%）」「その他（2.2%）」ということがわかりました。
（8）防災リュック（バッグ）に下着を準備している人でも 、子どもの下着を準備をしていない人も
小学生以下の子どもがおり、防災リュック（バッグ）にご自身の下着を準備している人のうち、21.9%は子どもの下着の準備をしていないことがわかりました。
（9）防災用品として下着を準備する場合、知りたい情報は「下着の種類」や「用意する枚数」などが上位に
「防災に役立つ下着に関して知りたいこと」（複数回答可）を尋ねたところ、「防災にも役立つ日常の下着の選び方（42.6％）」が最も知りたいこととして挙げられました。次いで「防災リュック（バッグ）に用意する下着の枚数（40.9％）」「防災リュック（バッグ）に用意する下着の種類（形・色を含む）（35.4%）」と続きました。
【防災準備と下着についてのアンケート調査概要】
調査期間：2025年1月
調査対象：（1）（2）（3）（4） 女性9,650名・男性8,621名 計18,271名（20～50代）
（5）（6）（7）（9） 女性500名・男性500名 計1,000名（20代～50代）
（8）女性115名・男性145名 計260名
調査手法：インターネット調査
【防災アドバイザーによるアドバイス】
日々の生活になじむ防災備蓄を楽しく広める活動をされている防災アドバイザーの南あきこさんに、今回のアンケート調査を踏まえたうえでのアドバイスをお聞きしました。
― 防災リュック（バッグ）を備えておくべき理由を教えてください。
防災リュックは、命を“どこで”守るかを考え、災害時に“今いる場所から移動する必要があるとき”に、移動した先で過ごすために必要なアイテムを持っていくものです。
いざというときに慌ててしまい、準備に時間がかかって逃げ遅れたり、必要なものを忘れたりしないよう、事前に準備しておくことが大切です。お家に防災リュックを置いておくのはもちろん、移動中のカバンの中や車の中にも防災グッズを入れておくことをおすすめします。
― 防災用品として下着は必要ですか？
防災リュックの中に、清潔な下着を用意しておくのはとても大切です。
災害が起こると、一週間もしくはそれ以上の間、「洗濯できない」「お風呂に入れない」「着替えられない」環境になります。せめて、地肌に直接ふれるものは清潔に保ちたいですよね。それに、不潔な環境が続くと大きなストレスになりますし、感染症や皮膚病などを引き起こしてしまう恐れもあるため、清潔な下着は不可欠です。
― とくに女性は多様な下着を着用します。おすすめのアイテムはありますか？
「カップ付きインナー」もしくは「ナイトブラ」、「ノーマルショーツ」、「生理用ショーツ」、季節に適した「保湿性のあるインナー」や「通気性の良いインナー」があればいいでしょう。下着ではありませんが、「ナプキン」や「おりものシート」を準備しておくのも重要です。「ショーツ」の替えがなくても、シートを使えば清潔を保てますから。
また、女性のバストは個人差が大きく、ほかのもので代用しづらいので、「ブラジャー」は必ず準備しておきましょう。肌着とブラを兼ねる「カップ付きインナー」や、寝るときも着用できる「ナイトブラ」を準備しておくといいでしょう。
― 男性が防災として用意しておくべき下着はどうでしょう。
「パンツ」を基本として、「保湿性のあるインナー」や「通気性の良いインナー」がおすすめです。「パンツ」はかさばらない薄地で、さらに「尿パッド」も備えておくと洗濯できないときに役立ちますよ。
― 枚数はどれくらい必要ですか？
たとえば、避難時に身につけているものが「ナイトブラ」であれば、洗い替えに1枚、使い切りブラが２・３枚あると安心できます。身に着けているのが普通の「ブラジャー」なら、「ナイトブラ」を2枚に加えて使い捨てのブラが２・３枚あるといいでしょう。
男性の「パンツ」は、ゆったりはけるものを2枚、さらに使い捨て用に２・３枚あると安心できるのではないでしょうか。
【南さんおすすめ、防災リュック（バッグ）に準備しておく下着選びのポイント】
防災リュック（バッグ）に入れやすい、かさばらない下着
ノンワイヤーブラ、使い切りの下着、生地が分厚くないものなど、かさばらないかどうかがポイントです。寝るときも着用できる「ナイトブラ」を準備しておくといいでしょう。
ぱっと見たときに下着だとわかりづらい下着
カップ付きインナー、ユニセックス、色やデザインが地味な下着など、ぱっと見たときに下着だとわかりづらい下着を準備しておくのがポイントです。また、自分のものだと分かるよう記名や刺繍などで印をつけておくことも忘れずに。
着ごこちが良い下着
着用していて安心できる、肌ざわりが良い下着を準備するのがポイント。
夏には通気性の良い肌着、冬には保温性のある肌着を用意しておくことも忘れずにしましょう。
子ども用の下着を準備する場合は・・・
支援物資でも子ども用の下着は少ないため、3枚以上は準備しておきましょう。普段とは異なる生活で、おもらしなどをしてしまうことも考えられるので多めの準備がおすすめです。
子どもは下着のサイズがどんどん変わるので定期的にチェックし、体型の変化に順応するワンサイズのものを準備しておくと便利。
使い慣れたもの、気に入っているキャラクターのものなど、できるだけいつも通りにして気分を落ち着かせることも大切です。
【南さんおすすめ、防災リュックに用意しておくべきアイテム】
必ず入れるもの
・からだの一部として使っているもの（眼鏡、補聴器、入れ歯、処方薬など）
・処方箋のコピー（保険証兼身分証明証になるマイナンバーカードも盗難に注意しながら所持する）
・（アレルギーのある方）アレルギー食やアレルギー用の薬
・（赤ちゃんのいる方）乳児用ミルクや哺乳瓶、離乳食
・通帳の番号を控えたもの（通帳本体でなくてよい）
・連絡先一覧表（家族、会社、学校、親戚、他府県の知り合いなど）
・モバイルバッテリーとコード
・携帯用トイレ、ポケットティッシュ
・アルコールスプレー
・ヘッドライトや懐中電灯、予備の電池
・いざというときについて書かれたもの（ハザードマップ、救急処置法など）
・小銭（貴重品は入れない）
重さを考え注意しながら足していくもの
・着替え用の服や下着
・生理用品やおりものシート、おむつなど（必要に応じて）
・ティッシュペーパー、ウェットティッシュ
・保温できるシート
・雨具（ポンチョタイプ）
・アイマスク、耳栓、マスク
・化粧落としシート、旅行用サイズの洗顔や化粧品、マルチオイル（全身に使えるもの）
・歯磨きセットやマウスウオッシュ
・常備薬（胃腸薬、風邪薬、痛み止めなど）
・飲みもの、ニオイのすくない軽食（ニオイ対策は周りへの配慮のため）
・筆記用具とメモ帳
・笛（ホイッスル）
・家族やペットの写真（印刷したもの）
・アイマスクや耳栓、エアーまくら
・携帯ラジオ
・使い捨てカイロや冷却シート（季節に応じて）
・虫除けスプレー…など
※リュックは必ず一人につき一つ、その人が必要な物の準備をしてくださいね。
【防災アドバイザー・南あきこさんプロフィール】
おもしろ防災アドバイザー 南あきこ
大阪府出身、滋賀県在住。
様々な業種での経験を経たのちに、整理収納アドバイザー1級、防災備蓄収納1級プランナーを取得。
また、防災士やペット防災指導員など、防災にまつわる資格をさらに取得し、多角度からの防災を考えながら、企業や自治体での講演会の他、様々な媒体を通じ、誰でも出来て続けられる防災術を楽しくパワフルに広めている。
【防災用品としておすすめの下着】
ワコールでは、災害時の備えとして「防災リュックに入れておきたいおすすめの下着」を提案。紹介する商品は、全国の取扱店舗、ワコールウェブストアをはじめとするECサイトで販売しています。
＜使い切りインナー＞
女性用 ウイング［AnyAnyインナー］３枚セット
品番：CW1000
価格：990円（税込）
サイズ：M-LL（ワンサイズ）
商品特長
災害時や入院時などで使用可能なラクな着用感の使いきり下着。紙素材（パルプ40%）と不織布を使用し、横方向に伸びてやさしくフィット。軽量のパッケージで持ち運びに便利。
男性用 ウイング［AnyAnyインナー］５枚セット
品番：CW3000
価格：990円（税込）
サイズ：M-LL（ワンサイズ）
商品特長
災害時や入院時などで使用が可能なラクな着用感の使いきり下着。紙素材（パルプ40%）と不織布を使用し、横方向に伸びてやさしくフィット。軽量のパッケージで持ち運びに便利。
＜カップ付きインナー＞
ウイング［シンクロブラトップ 綿混タイプ］
品番：ET1132
価格：2,970円（税込）
サイズ：S・M・L・LL・3L
※記載のサイズは、店舗にてお取り扱いのあるものです。WEB限定サイズについてはワコールウェブストアをご確認ください。
商品特長
ラクなつけごこちながら左右一体型の成型カップでキレイなバストシルエットにととのえるブラトップ。アンダーゴムをなくし背中の段差やしめつけ感を軽減。
シリーズ累計出荷枚数は100万枚（※）突破。
※2019年4月〜2024年6月
＜ナイトブラ＞
ワコール［ナイトアップブラ（レーシィ）］
品番：BRA166
価格：5,500円（税込）～
サイズ：M(UB-)・M・L(UB-)・L・LL(UB-)・LL・3L(UB-)・3L
商品特長
眠るときのバストを独自構造でささえ、適正な位置に安定。睡眠中のバストの不快感をやわらげ、ここちよい眠りへと誘います。
＜ユニセックスのボクサーパンツ＞
ワコールメン［WACOAL MEN÷beautiful people ボクサーパンツ］
品番：WT8000
価格：3,960円（税込）
サイズ：S-LLまでワンサイズ
商品特長
ユニセックスではけるワンサイズのボクサーパンツ。伸縮性の良い素材で締めつけすぎないここちよいフィット感を追求。
＜季節に合わせたインナー＞
ウイング［綿の贅沢オーガニック］トップス（5分袖）
品番：EL1556
価格：1,760円（税込）
サイズ：M・L・LL
商品特長
汗やムレが気になる季節も快適な機能性インナー。薄手で軽いオーガニックコットン混素材を使用。
ウイング［綿の贅沢オーガニック］はらまき
品番：ER0532
価格：1,760円（税込）
サイズ：S-M・L-LL
商品特長
身生地部には肌側オーガニックコットン100%の綿混素材を使用。薄手でかさばらず防災リュックにも入れやすい。
＜子供用下着＞
ウイングティーン［娘のためにまず選びたいブラ］
品番：RL6405
価格：2,200円（税込）
サイズ：2S-Lまでワンサイズ
商品特長
2S〜Lサイズまでよく伸び、STEP1〜３の成長期のバストに幅広く対応。サイズアウトしやすい子どものために防災リュックへの準備がおすすめ。
ウイングティーン［女児用ショーツ］
品番：RJ6400
価格：1,430円（税込）
サイズ：2S-Lまでワンサイズ
商品特長
タテ・ヨコによく伸び、2S〜Lまでワンサイズで対応するショーツ。サイズアウトしやすい子どものために防災リュックへの準備がおすすめ。
ワコールキッズ［男児用ボトム（ボクサーパンツ）］
品番：CPS557
価格：2,640円（税込）
サイズ：130-160
商品特長
身長130〜160cm、ウエストサイズ53〜70cmのお子さまに対応する、ワンサイズのニットボクサーパンツ。サイズアウトしやすい子どものために防災リュックへの準備がおすすめ。