19世紀のロマンを受け継ぎつつ、現代的な要素も取り入れたマックスマーラのコレクション✨女らしさとタフさが共存するスタイルは見る者を魅了します。
解説
マックスマーラの2025年秋冬コレクションは、情熱的なヒロイン像を描いています。ブロンテ姉妹からインスパイアされたデザインは、控えめな美しさと感情を秘めた力強さを表現。クラシックなスタイルにネオゴシックなタッチが加わり、どんな場面でも映えるファッションが揃っています✨夜の舞台に似たドラマティックな要素が、特別なシーンのための装いを演出。例えば、心躍るベルベットのガウンは、ヒロインの新たな一面を引き出します。マックスマーラは、静かに自己制御を保ちながらも、内に秘めた情熱を解放する女性たちのためのコレクションです。
この記事のポイント!
1. クラシックにネオゴシックなエッセンスをプラス。
2. ブロンテ姉妹の影響を受けたヒロイン像。
3. 情熱と理性の絶妙なバランス。
4. 夜のドラマティックな装い。
5. 高級感とタフさを兼ね備えたデザイン。
マックスマーラは2月27日(日本時間)、ミラノにて2025年秋冬コレクションのショーを開催しました。
Untamed Heroine(情熱を秘めたヒロイン)
「理性はしっかりと保ち、手綱を握る。感情が爆発して荒れ狂う深淵へと突き進まぬように。」
― シャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』(1847年)
「もう一度少女に戻りたい。野生的でたくましく、自由な存在に。」
― エミリー・ブロンテ『嵐が丘』(1847年)
19世紀イギリスの小説家、シャーロット・ブロンテの『ジェーン・エア』に登場するような理性と感情が交錯するヒロイン像。彼女は冷静にすべての状況に立ち向かい、自己制御を徹底してきたものの、次第にその情熱を抑えきれなくなります。深く劇的なロマンを求める気持ちは、ブロンテ姉妹の作品に見られるような、激しくも美しい愛の物語に触発されています。
彼女の心を動かすのは、道徳的に受け入れられない相手と過ごすくらいなら、厳しいヨークシャーの荒野で眠ることを選ぶ女性。あるいは、激しい愛に翻弄される登場人物たちの物語。現実の彼女は、スマートなスーツをまとい、権力の中を颯爽と歩く。しかし、新たに感じるロマンティックな感情は、今までとは異なるスタイルを求めています。
今シーズンのマックスマーラは、クラシックなスタイルにネオゴシックなエッセンスを加え、都会的でありながらも自然にインスパイアされたコレクションを展開します。『ジェーン・エア』の慎み深さと『嵐が丘』のキャサリン・アーンショーの激情が組み合わさり、意思と品格を備えた装いへと昇華します。例えば、レディングコートは、ウエストで引き締め裾を広げたデザインに、取り外し可能なキルティングライニングとレザーやシアリングの袖で、よりタフな印象に仕上げられています。
ウエストでカットされたこのコートは、フロントが開いたロングスカートへと変化し、リブ編みの
ストッキングとキュロットパンツを覗かせます。アンティークのブリーチズ(乗馬用ズボン)にインスパイアされたパンツは、膝に向かって柔らかくプリーツが施され、ワイドなウエストバンドが特徴的です。
ショート丈のジャケットは、構築的な袖のデザインが長い脚を際立たせ、ベストはジャケットの下に着るコンパクトなプロポーションに仕上げられています。
コートには、ミリタリー要素を取り入れたグレートコートや、英国の地主風のフロックコート、実用性を兼ね備えたポケット付きのデラックスなパーカ、そして優雅に羽織るクチュールライクなケープなど、多様なスタイルが揃っています。
Cascia(カシャ)という色は、マックスマーラだけが知る特別な色名で、ブロンテ姉妹の故郷ヨークシャーの風景を連想させます。ダブルフェイスのウール、光沢のあるドレープ、羽のように軽いウーステッドウール、そして、カシミアの肌触りが、ヒロインの些細な日常に優雅さを添え、ベリーレッド、モスグリーン、秋のわらび色から織り上げられたツイードは、その無骨な手織りの風合いが、柔らかな高級感を醸しだしています。
そして、夜が訪れると、彼女は何を纏うのでしょうか?オペラの舞台さながらのドラマティックな黒いベルベットのガウン、そしてボーン入りのボディス(コルセットベスト)が登場し、それらはヒロインの新たな一面を表現します。
ブロンテ姉妹の作品は今なお読み継がれ、数々の映像化もされています。彼女たちが描いた人間の心の奥深さは、時代を超えて今も多くの人々に愛されています。そして、マックスマーラのヒロインのように、冷静で理性的に生きてきた女性が、心の声に導かれて新たな一歩を踏み出す姿に共感することができるのです。
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