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「なぜ」と聞かない質問術の秘訣を学ぶ

本書では、論理的思考に必要な「事実質問術」の重要性を詳しく解説。具体的な対話の事例もあり、誰にでも使えるメソッドです!🤔💡

解説

中田豊一による『「なぜ」と聞かない質問術』は、40年以上の国際協力の経験をもとにした実践的なガイドです。著者は、立場の異なる人々との対話が多い中で、どうすれば本質的な理解にたどり着けるかを追求しました。この本では、「なぜ」と聞くのではなく、「いつ」や「何」を問うことで、誤解を減らし、真正の対話が生まれることを教えてくれます。👥💬言葉選びの重要性を感じさせる内容は、ビジネスや教育現場において、ごく日常的に役立つ考え方を提供します。このメソッドを通し、あなたもコミュニケーションスキルを一段階アップさせましょう!

この記事のポイント!

1. 「なぜ?」を排除し、「いつ?」を重視する
2. 事実質問術を通じて認識のズレを解消
3. 立場の異なる相手との効果的な対話
4. 論理的思考を基盤とした対話力
5. 開発途上国における長年の経験

 『「なぜ」と聞かない質問術』(中田豊一 著)が3月5日に発売となります。40年以上、開発途上国支援に携わってきた対話のプロが、お互いの思い込みや解釈のズレを取り除き、最速で問題を解決する知的質問術&対話術です。

中田豊一 著『「なぜ」と聞かない質問術』ダイヤモンド社 刊

賢くなりたければ、「なぜ」と使わず「いつ」と聞け!

 「なぜ?」を使って考えることは論理的思考の基礎だとされていいます。しかし、クライアントとの商談や社内の会議など、誰かとのコミュニケーションにおいては、「なぜ?」という問い方には注意が必要です。たとえば、部下がミスをしたとき、上司が「なぜ、ミスをしたのか?」と尋ねると、どのような答えが返ってくるでしょうか?この問いかけでは、部下が「理由だと思い込んでいること」を話すだけになり、結果として誤った問題認識に陥ることが少なくありません。一方で、「いつミスをしたのか?」「何度ミスをしたのか?」といった客観的な事実のみを聞くことで、お互いの認識が一致し、正しい結論を導き出しやすくなります。本書は、このメソッド=「事実質問術」の大切さと、その具体的な実践方法を解説します。

「良い質問」を40年磨き続けた対話のプロが教える「事実質問術」とは?

 本書の著者・中田豊一氏は、40年以上にわたり国際協力の現場で活躍してきました。立場の異なる開発途上国の人々と対話し、支援の判断を行うという難しい状況下で知的対話を繰り返してきた経験から、「事実質問術」の重要性に気づきました。事実と解釈が混じり合うことで生じる「会話のねじれ」は、上司と部下、先生と生徒、専門家と非専門家といった「立場の異なる相手」との対話において特に顕著に現れます。本書は、コンサルタント、営業職、教師、カウンセラーなど、知的質問力や対話力を磨きたいすべての人におすすめの一冊です。

■対話イメージ(本書P.18より抜粋)

 以下は、仕事のミスに悩む部下との対話の例です。「なぜ?」と問いかけるのではなく、「事実質問術」を用いることで、「ミスが続いている」という認識が部下の思い込みであることが明らかになりました。これは、「なぜ?」という質問では導き出せなかった結論です。

<Side1>

A 会社で何かあったの?

B ミスが続いてて……。今日も、上司のCさんから「君、やる気あるのかね」って言われました。

A なぜ、そんなにミスをするの?

B 「すぐやらなきゃ」と思ってるところに、他の大事な連絡が入ると、そちらに気を取られてしまうんです。

僕、この仕事に向いてないのかもしれません。

<Side2>

A 会社で何かあったの?

B ミスが続いてて……。今日も、上司のCさんから「君、やる気あるのかね」って言われました。

A 何をミスしたの?

B 会議の時間を勘違いしてて、遅刻しちゃったんです。

A ミスしたのって、いつのこと?

B 昨日です。

A その前は?

B この月曜ですね。

A じゃあ、その前は?

B え~っと……。あれ、思い出せない。

A ……。

B あ〜、入社してすぐの頃に一度ありました。

  でも、その時はCさんにも落ち度があったらしくて、あまり怒られませんでした。

A そうなんだ。月曜は何をミスしたの?

B Cさんが急に、「早く出せ!」って怒ってきて。でも、本当は「木曜まででいいよ」って言われてたんです……。

  なんだ、よく考えてみれば、自分のせいでミスしたのは、昨日だけだったんですね。

  じゃ、なんで僕、こんなに落ち込んでるんでしょう……。

■本書の見どころを紹介

・「なぜ」を何回繰り返しても、一生答えにたどり着かない

・悪い質問は相手の「思い込み」を引き出す

・思い込みがぶつかり合うと会話が「空中戦」になる

・自分も相手も、思い込みからは逃れられない

・思い込みを取り去る唯一の方法が「事実」の力

・事実を聞けば、解釈のずれが自然と浮かび上がる

・「事実質問術」で思い込み・バイアスから抜け出せる

・事実質問術なら、俯瞰力=「メタ認知力」が上がる

 

■著者プロフィール:中田豊一(なかた・とよかず)

1956年、愛媛県生まれ。東京大学文学部卒。1986~89年、シャプラニール=市民による海外協力の会・バングラデシュ駐在員。以後、国際協力コンサルタントとして活動。現在、認定NPO法人ムラのミライ代表理事。

20年近く開発途上国援助の現場で活動しながら、文化もライフスタイルも異なる人達とのコミュニケーションに悩み続ける日々を送る。ある時、同じく支援活動に携わっていた和田信明氏の「どんな相手とも正確に意思疎通する知的コミュニケーションの技法」に出会い、衝撃を受ける。同技法を「メタファシリテーション®」として共同で体系化し、すべての解釈を排する質問術=事実質問術として確立。その後20年以上にわたり和田氏とともに、内外の対人支援専門家、ビジネスパーソン、医療・福祉関係者など延べ10,000人以上に「事実質問」の研修を行い、同技法の伝播に努めている。著書に『対話型ファシリテーションの手ほどき』、共著に『途上国の人々との話し方 国際協力メタファシリテーションの手法』他多数。

 

■『「なぜ」と聞かない質問術』

著者:中田豊一

定価:1,804円(税込)

発売日:2025年3月5日

発行:ダイヤモンド社

判型:46判並製・256ページ

https://www.amazon.co.jp/dp/4478120781

※リリース内の画像・写真は、本書籍に関わる報道を目的とした使用に限ります

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