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荻堂顕著『飽くなき地景』が第46回吉川英治文学新人賞を受賞!

荻堂顕著の新作『飽くなき地景』が第46回吉川英治文学新人賞を受賞したよ!都市の変貌と刀との絡みが面白いんだ😊

解説

吉川英治文学新人賞は、新たな才能を発掘することを目的とした賞で、毎年多くの新作小説がエントリーされます。荻堂顕著の『飽くなき地景』は、特に都市の高度成長期に焦点を当て、主人公が刀に秘められた一族の秘密を探るストーリーが展開されます。この作品は、当時の社会背景や文化的要素を豊かに描き出し、読者に感情移入させる力があります。受賞をステップとして、さらなる作品を期待したい作家です📖💖

この記事のポイント!

1. 激動の時代を生きる主人公の心情を一人称視点で描写。
2. 都市開発と一族の秘宝にまつわるドラマが展開。
3. 受賞歴により作品の信頼性と注目度がアップ。
4. 文学賞にふさわしい、豊かな表現力と独特の視点。
5. 荻堂顕著の才能が次世代の文学界に期待感をもたらす。

2025年3月5日(水)に「第46回吉川英治文学新人賞」(公益財団法人吉川英治国民文化振興会主催)の選考会が行われ、株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田)より刊行しました、荻堂 顕著『飽くなき地景』(24年10月刊)が受賞しました。

第172回直木三十五賞候補作にも選出された話題作にどうぞご注目ください。

※坂崎かおる著『箱庭クロニクル』(講談社)とW受賞です。

◆荻堂 顕氏より受賞の報を受けて喜びのコメントが届きました

このたびは素晴らしい賞をありがとうございます。本作は、激動の時代を生き抜いた主人公・治道の人生を一人称形式で描いています。まだ三十歳の自分が六十代に差し掛かった主人公の心境をどこまで精緻に描き出せるか、僕にとっては大きな挑戦でした。今回の経験を糧に、さらに邁進していきたいと考えております。

吉川英治文学新人賞は、毎年1月1日から12月31日までに、新聞、雑誌、単行本等に優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性のある新人が選ばれます。

近年では、第45回(2024年)藤岡陽子『リラの花咲くけものみち』(光文社)、第44回(2023年)蝉谷めぐ実『おんなの女房』(KADOKAWA)、第43回(2022年)一穂ミチ『スモールワールズ』(講談社)小田雅久仁『残月記』(双葉社)、第42回(2021年)加藤シゲアキ『オルタネート』(新潮社)武田綾乃『愛されなくても別に』(講談社)、第41回(2020年)今村翔吾『八本目の槍』(新潮社)呉 勝浩『スワン』(KADOKAWA)が受賞されています。※敬称略

第46回の選考委員は、朝井まかて氏、大沢在昌氏、京極夏彦氏、辻村深月氏、村山由佳氏の5名。贈呈式は、4月11日(金)に行われる予定です。

※吉川英治文学新人賞に関する情報は公式サイトなどより

https://www.kodansha.co.jp/award/yoshikawa_bn.html

受賞作『飽くなき地景』について

●あらすじ

僕は憎んだ 父が築く東京の景色を

欲望のまま変貌する都市で無銘の刀が起こす悲劇と相克

土地開発と不動産事業で成り上がった昭和の旧華族、烏丸家。その嫡男として生まれた治道は、多数のビルを建て、東京の景観を変えていく家業に興味が持てず、祖父の誠一郎が所有する宝刀、一族の守り神でもある粟田口久国の「無銘」の美しさに幼いころから魅せられていた。家に伝わる宝を守り、文化に関わる仕事をしたいと志す治道だったが、祖父の死後、事業を推し進める父・道隆により、「無銘」が渋谷を根城にする愚連隊の手に渡ってしまう。治道は刀を取り戻すため、ある無謀な計画を実行に移すのだが……。やがて、オリンピック、高度経済成長と時代が進み、東京の景色が変貌するなか、その裏側で「無銘」にまつわる事件が巻き起こる。

刀に隠された一族の秘密と愛憎を描く美と血のノワール。

●書誌情報

発売:2024年10月2日(水)※電子書籍同時配信

定価:2,145円(本体1,950円+税)

頁数:384頁

装幀:坂野公一(welle design)

体裁:四六判並製 単行本

ISBN:9784041150672

発行:株式会社KADOKAWA

初出:書き下ろし

作品情報ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322402001509/

著者情報

荻堂 顕(おぎどう あきら)

1994年3月25日生まれ。東京都世田谷区成城出身。早稲田大学文化構想学部卒業後、様々な職業を経験する傍ら執筆活動を続ける。2020年、「私たちの擬傷」で第7回新潮ミステリー大賞を受賞。21年1月、新潮社から同作を改題した『擬傷の鳥はつかまらない』を刊行し、デビュー。23年、第二作の『ループ・オブ・ザ・コード』が第36回山本周五郎賞候補に。24年、第三作の『不夜島(ナイトランド)』で第77回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)受賞。同年、第四作の『飽くなき地景』で第172回直木三十五賞候補。25年に同作で第46回吉川英治文学新人賞受賞。

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