ライカが発表した国際女性デーにちなんだ受賞者たちのユニークな作品を紹介します👩🎨💪テーマは『多様性を通じた協調』です!
解説
このLeica Women Foto Project Awardは、国際女性デーに合わせて発表されたもので、多様性をテーマにした作品が評価されています。受賞者たちは、それぞれ独自の視点で社会の課題や自らのルーツを探求しています📚✨ プライヤ・スレシュ・カンブリは家族の歴史を掘り下げ、ジェニファー・オズボーンは環境保護のための闘いを捉えています💪🌳 コラル・カルバロはアイデンティティをテーマにした作品を発表し、アナ・ノイバウアーは社会的通念に挑戦する写真を展開しています📸これらの作品を通じて、視覚的な物語がいかに女性たちの声を強調し、エンパワーメントを促進するのかが感じられます🌈
この記事のポイント!
1. プライヤ・スレシュ・カンブリの作品は家族のアイデンティティを探求
2. ジェニファー・オズボーンの作品は環境保護活動を描写
3. コラル・カルバロは歴史的な家族のトラウマをテーマに
4. アナ・ノイバウアーは社会的通念に挑戦し多様性を表現
5. 「Leica Women Foto Project Award」は女性のエンパワーメントを強調
3月8日の「国際女性デー」に敬意を表して、ライカカメラ社は第6回「Leica Women Foto Project Award」の受賞者を発表しました。
今年のテーマは「Unity Through Diversity(多様性を通じた協調)」。
分断の時代においてつながりを持つことの大切さを探求し、女性の視点で表現したフォトエッセイを投稿するようフォトグラファーたちに呼びかけました。
今年の受賞者はプライヤ・スレシュ・カンブリ(米国)、ジェニファー・オズボーン(カナダ)、コラル・カルバロ(メキシコ)、アナ・ノイバウアー(英国)です。受賞歴を誇るフォトジャーナリストから写真撮影の世界に貢献してきた名高い寄稿者まで、幅広い著名人が審査を担当しました。各地域から選出されたこれらの受賞者には、ライカのカメラ「ライカSL3」、レンズ「バリオ・エルマリートSL 24-70mm f/2.8 ASPH」、そして1万米ドルの賞金が授与されました。
「ライカI」誕生100周年を記念する行事の一環として、2026年に開催予定の次回、第7回「Leica Women Foto Project Award 2026」は、ライカカメラの生産拠点であるドイツ・ウェッツラーにて毎年秋に開催されている国際写真コンテスト「ライカ・オスカー・バルナックアワード」(LOBA)に統合される予定です。
「毎年大勢の応募者があり、その優れたアイデアと賞賛がこのコミュニティの刺激になっています」ライカギャラリー・インターナショナル代表でアートディレクターを務めるカリン・レーン=カウフマンは述べています。「この『Leica Women Foto Project Award』は、最前線で個性的な仕事に携わる非凡な才能の持ち主たちを惹き付けています。受賞者に選ばれたアーティストの一人ひとりが、写真撮影と、それを自分自身のナラティブ(物語・語り口)へ共鳴させる方法について、とてもユニークなアプローチを採用しています。このプロジェクトをLOBAの第3の独立した重要な部門として統合できることを大変嬉しく思います。写真界で活躍する新進気鋭の女性の才能を可視化し、支援するために必要不可欠なものと捉えています」
「Leica Women Foto Project Award」は、私たちがコミュニティを多様化する方法に視覚的な物語を通じて脚光を当て、クリエイターたちによる女性のエンパワーメントを強調する役割を果たしています。視覚的なナラティブの範囲を広げるうえで重要な役割を果たしているこの賞は、Women Photograph、Women Street Photographers、そしてPhotovilleとの協力の下に助成金を提供しています。
第6回「Leica Women Foto Project 」受賞者
プライヤ・スレシュ・カンブリ(米国)
Archive as Companion(道連れとしてのアーカイブ)
プライヤ・スレシュ・カンブリの作品はとても私的であり、移住者としての体験という文脈に根ざしています。アルカジ財団が展示したインド特有の手塗りのスタジオ人物写真に着想を得て、自身の家族写真のアーカイブを題材にしてアイデンティティ、想い出、帰属感というテーマの探求を始めました。プライヤは20年にわたる創作活動を通じて、家族の肖像写真と先祖伝来の遺産を見直し、再創造し、新たな文脈に当てはめることで、祖先のルーツおよび彼女が帰化した国の両方と自身を結びつけるアーカイブを構築しています。彼女は作品を通じて不在と喪失について熟考し、家族の変遷の歴史をたどって、思慮に富んだ冷静なナラティブで家族の人生を記録しています。
ジェニファー・オズボーン(カナダ)
Fairy Creek(フェアリークリーク)
ジェニファー・オズボーンの連作写真は、フェアリークリークの抗議活動のまっただ中へと見る者を誘います。そこにはバンクーバー島の原生林保護を訴える活動家たちが集まっていました。抗議のために封鎖したバリケード内の生活をオズボーンが記録し始めたのは、警察が抗議活動の差止命令を執行する1週間前のことでした。彼女はそこで、執行初期の日々の生々しい瞬間をありのままに捉えました。その後も差止命令の執行後3ヶ月間にわたり抗議活動を記録し続け、活動家たちの勇気と献身を直に目撃しました。多様な背景を持つ活動家たちはテントや車に寝泊まりをしながら、その土地を守るために休むことなく闘っていました。オズボーンは力強い写真を通じてそれらの人々の揺るぎない団結と決意に脚光を当て、森林を守るために費やされた各々の瞬間が、その土地のためだけでなく、未来の世代のための闘いでもあったことを明らかにしています。現在は撤去されてしまったバリケードと、彼らが懸命に闘って守ろうとした木々を記録したこの連作は、環境保護のために奮闘することの深遠な意義を如実に示しています。
コラル・カルバロ(メキシコ)
Blood Summons(血が呼んでいる)
コラル・カルバロのフォトエッセイは写真撮影と口述歴史をミックスしたもので、メキシコのベラクルス州にあるアフリカ系住民とメスティーソ(白人と先住民であるインディオの混血者)のコミュニティにおけるアイデンティティの追究がテーマ。パワフルな写真を通じて複雑な家族のトラウマのルーツを明らかにしており、自分自身の過去とのつながりをじっくり考えるよう見る者を誘います。彼女のプロジェクトである「Blood Summons <La Sangre Llama>」とはメキシコでよく言われることわざで、自分のルーツを知りたいという欲求を意味し、彼女自身がたどった私的な旅と、歴史に残る不当な仕打ちに対するより幅の広い探求の両方を表しています。カルバロがこの作品によって呼びかけているのは関係の修復であり、分断よりもむしろつながりを育むことを目指しています。そしてこれらの物語および自分自身の歴史と関わりを持つよう、見る者を誘います。
アナ・ノイバウアー(英国)
Ashes from Stone(石から灰へ)
アナ・ノイバウアーの現在進行中のドキュメンタリー・プロジェクトである「Ashes from Stone」は、美しさや強さやアイデンティティに対する社会的通念を覆す人々を描く力強いフォトエッセイです。ノイバウアーは印象的なポートレート写真を通じて、多様な文化的・社会経済的背景を持つ人々をエンパワーされた状況で表現することで、社会の隅に追いやられた声を増幅し、女性らしさや強さに対する伝統的な見方を再考するよう見る者に促します。このプロジェクトは固定概念に異議を唱え、美しさの定義を改め、家族や関係や母性にまつわるナラティブを包含しています。それぞれの写真に私的なナラティブを添えることで、被写体との結びつきを深めて人間性を表現し、共感を育み、多様性に対する理解の進展を促しています。
「2025 Leica Women Foto Project Award」の詳細はこちら:
https://leica-camera.com/en-US/leica-women-foto-project/about
100 years of Leica: Witness to a century (1925-2025)
ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀
ライカは2025年、記念すべき節目の年を迎えます。ライカ初の量産35mmカメラとして知られる「ライカI」がライプツィヒ春季見本市で発表された1925年から100年の時を経て ── 2025年は「ライカI」誕生100周年にあたります。小さく扱いやすいサイズが大きな特長だった「ライカI」は写真の新たな用途の可能性を切り拓き、写真の世界へ革命をもたらしました。ライカは2025年、この節目の年を記念して「 100 years of Leica: Witness to a century (1925-2025) | ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」と銘打ったセレブレーションを世界の主要5カ国の都市(ドバイ、ミラノ、ニューヨーク、上海、東京)で展開、数々のカルチャーイベントやエキサイティングな新製品をリリース予定です。また、6月には、記念すべき年のメインを飾るイベントがドイツ・ウェッツラーにあるライカ本社にて開催されます。さらに、世界各地のライカギャラリーでは、傑出した写真家の作品を展示する写真展を開催予定です。
ライカカメラ社について
ライカカメラ社はカメラ、レンズ、スポーツオプティクスを製造・販売するグローバルなプレミアムメーカーで、150年以上の歴史を誇ります。近年は成長戦略の一貫として事業領域を拡大しており、モバイルイメージング(スマートフォン)の分野にも進出しています。また、高品質な眼鏡用レンズと腕時計の製造も手がけるほか、自社製プロジェクターによりホームシネマ市場に参入しています。本社はドイツ・ウェッツラーにあり、ポルトガルのヴィラ・ノヴァ・デ・ファマリカンには第2工場を置いています。世界各地に独自の販売会社と120を超えるライカストアを構え、グローバルな販売ネットワークを構築しています。現在の従業員数は約2,400名で、2023-24会計年度の売上高は5億5,400万ユーロでした。ライカは、革新技術と組み合わさった「最高水準の品質」「ドイツならではのクラフツマンシップ」「インダストリアルデザイン」の代名詞となっています。そのブランド力を活かした活動の一環として、世界各地に約30箇所のライカギャラリーを設置、ライカアカデミーの開催、「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード(Leica Hall of Fame Award)」や「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」といった国際的アワードの主催をはじめ写真文化の振興に取り組んでいます。
Leica Camera Japan
https://leica-camera.com