本書では、渋谷ゆう子が日本のクラシック音楽の未来について語り、文化とビジネスの交差点を探ります。😌
解説
『揺らぐ日本のクラシック』は、音楽プロデューサーの渋谷ゆう子さんが執筆した新書です。この本では、日本のクラシック音楽が直面している課題をユニークな視点で探ります。歴史の中での音楽ビジネスの発展や、助成金や協賛金なしには成立しない現状も深く掘り下げられています。文化事業の最前線に立つ著者が、オーケストラ運営や地域間の音楽資源の差をどう乗り越えるか、未来へ向けたビジョンを問いかけます。音楽が持つ力、その背景にある人々の思いについても知ることができる一冊です。
この記事のポイント!
1. クラシック音楽が直面する現代の課題を掘り下げる
2. 歴史的背景から日本の音楽ビジネスを知る
3. 文化事業の重要性と持続可能な未来を考える
4. 渋谷ゆう子氏の独自の視点での音楽論
5. 地域間格差に対する解決策を模索する
NHK出版新書『揺らぐ日本のクラシック 歴史から問う音楽ビジネスの未来』が3月10日にNHK出版から発売されました。
収益の少ないコンサート、助成金頼みのオーケストラ運営、音楽に接する機会の地域間格差……。日本のクラシックは今、大きな曲がり角に立っています。
それでもなぜクラシックは日本で必要なのか? どうすれば存続できるのか? 文化事業の最前線に立つ渋谷ゆう子氏が、 明治の黎明期から「世界のオザワ」の戦後まで、興行としての音楽芸術の発展史を、世界各国の事情と比較しながら鮮やかに活写。芸術とビジネスが交差する場所を求め、これからクラシックが進むべきビジョンを問う一冊です。
「日本人は本当にクラシック音楽が好きだね。いつ頃からなの? そして、なぜなの?」
なぜ日本人が西洋古典音楽を、税金を使ってまで、あるいは民間の助成金や協賛金を必死で集めてまで、守り続けようとしているのだろうか。もう少し平たく言うならば、なぜ私たちは西洋由来の音楽であるクラシック音楽を、この日本で存続していこうとするのだろうか。
その答えを探しに、日本のクラシック音楽の歴史に潜ってみよう。
(第1章「かくも厳しきクラシック」より)
■『揺らぐ日本のクラシック 歴史から問う音楽ビジネスの未来』目次
第1章 かくも厳しきクラシック
第2章 日本のクラシックの騒々しい夜明け
第3章 興行としての長い道のり
第4章 ボストンにあった源流
第5章 どうやって資金を調達するか――アメリカ、イギリス
第6章 資金さえあればいいのか――オーストリア、ドイツ、フランス
第7章 ビジネスと芸術は交わるか
第8章 社会にクラシックをつなぐには
■著者
渋谷ゆう子(しぶや・ゆうこ)
音楽プロデューサー、文筆家。大妻女子大学文学部卒。株式会社ノモス代表取締役。香川県民ホール文化事業プロデューサー。著書に『ウィーン・フィルの哲学─至高の楽団はなぜ経営母体を持たないのか』(NHK出版新書)、『名曲の裏側─クラシック音楽家のヤバすぎる人生』(ポプラ新書)など。
■商品情報
NHK出版新書739『揺らぐ日本のクラシック 歴史から問う音楽ビジネスの未来』
渋谷ゆう子 著
2025年3月10日発売
ISBN:978-4-14-088739-4
定価968円(税込)新書判 224ページ
ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000887392025.html
■著者既刊
『ウィーン・フィルの哲学 至高の楽団はなぜ経営母体を持たないのか』
著者:渋谷ゆう子
2023年1月10日発売
ISBN:978-4-14-088691-5
定価1,023円(税込)新書判 224ページ
ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000886912023.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140886919/