2025年に発売されるこの本は、角川春樹の多面的な人生をより詳細に語るんだ。驚きのエピソードが満載で、心惹かれる!🚀
解説
『完全版 最後の角川春樹』は、伊藤彰彦氏が描く角川春樹の多面的な人生に迫るノンフィクションです。角川春樹は、戦後の日本の出版界において革命的な存在で、書籍と映像を融合させた商法で多くの話題を呼びました。本書では、初めて深掘りされたテーマが豊富に用意されています。著者のインタビューを通じて明らかにされる角川氏の思いや、彼がどのようにして出版界や映画業界を変革してきたのか、さらには彼の私生活に至るまで、多岐にわたる側面をお楽しみいただけます!✨📚
この記事のポイント!
1. 角川春樹の多面的な人生とその影響力を詳細に描写
2. メディアミックス商法を駆使した出版業界の変革
3. 深い人間関係を通じた著者の新たな視点
4. 文化論としての意義や戦後日本の歴史的背景
5. 出版と映画という二つの大きな舞台での成功を探求
株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、戦後最大の出版人・角川春樹を描く伊藤彰彦氏によるノンフィクション『完全版 最後の角川春樹』(河出文庫 税込1,430円)を2025年3月6日に発売いたしました。
存命中の出版人のなかで、角川春樹氏は戦後最大の存在と言っていいのではないでしょうか。その破天荒な軌跡を描き切って話題となった『最後の角川春樹』(2021年毎日新聞社刊)を全面的に改稿、大幅加筆して、文庫化したのが本書です。
物語を提供する側でありながら、自らが物語となった出版人は角川春樹氏をおいて他にいないと言って過言でないでしょう。本書で描かれる角川氏はたいへん多くの顔を持っており、それぞれのエピソードが単行本刊行時から話題になりました。
●既存の出版界、映画界から反感を買いながら、書籍と映像の相乗効果を得るメディアミックス商法で業界を変革した風雲児。
●翻訳文庫を創設して日本に文庫文化を創成し、大藪春彦、森村誠一、横溝正史らのミリオンセラーを連発し、中上健次、片岡義男、北方謙三らに伴走した名編集者。
●角川書店創業者である父・源義との壮絶な闘いのすえ社を率い、『野性時代』『バラエティ』などのクロスメディア雑誌を発刊し、角川春樹事務所に転じてからは他社に先駆けて時代小説文庫、警察小説文庫の分野を切り拓いた先進的な出版社社長。
●映画『犬神家の一族』『人間の証明』『野性の証明』『野獣死すべし』『汚れた英雄』『セーラー服と機関銃』『時をかける少女』『Wの悲劇』などをプロデュースないし監督し、戦後日本史上に類例のない社会現象を巻き起こした映画人。
●父・源義と葛藤しながら日本語と日本史の古層に触れ、古代と超近代を往還する独自の句を生み出すようになった俳人。
●神社を建立して予言者を自認し、何人もの政治家に指針を与えるスピリチュアリスト。
単行本の『最後の角川春樹』は、著者の伊藤氏による40時間に及ぶ角川氏本人へのインタビューに加え、脚本家の丸山昇一氏、映画監督の崔洋一氏、文芸評論家の福田和也氏ら角川氏に縁の深い関係者に徹底取材して書かれた作品でしたが、文庫版『完全版』では、角川アニメを牽引した監督のりんたろう氏、音楽プロデューサーの石川光氏、宣伝プロデューサーの福永邦昭氏、映画プロデューサーの岡田裕氏、内閣総理大臣の石破茂氏、前経済産業大臣の齋藤健氏らに取材し、角川氏にもあらためて5時間にわたるインタビューを行いました。
文庫版で初めて深められたテーマは、例えば以下のようなことがあげられます。
●「最後」は「終わり」ではないとばかりに、角川氏が全身全霊を上げて取り組む「街の本屋を守る」運動について。
●姉・辺見じゅんの『収容所から来た遺書』の映画化、弟・角川歴彦の逮捕と「人質司法」告発運動など、かつてない「角川一族」のクローズアップについて。
●『幻魔大戦』などの角川アニメの世界的な先駆性について。
●大病を経た角川氏の「最後の」心象風景について。
本書著者の伊藤氏は2025年の今、あらためて角川春樹像を彫り込み、その軌跡を丹念にたどって、ノンフィクションの秀作を、新たな完全版として編み直しました。
評伝としても、戦後文化論としても、新たな記念碑的一冊となった『完全版 最後の角川春樹』(河出文庫 税込1,430円)発売に、ぜひご注目ください!
■著者紹介
伊藤 彰彦 Akihiko Ito
1960年生まれ。映画史家。著書に『映画の奈落 北陸代理戦争』『仁義なきヤクザ映画史』『無冠の男 松方弘樹伝』など。
■新刊情報
書名:完全版 最後の角川春樹
著者:伊藤彰彦
仕様:文庫判/472ページ
発売⽇:2025年3⽉6日
税込定価:1,430円(本体1,300円)
ISBN:978-4-309-42176-6