2024年の日本の広告市場が前年比104.9%増の7兆6
解説
2024年の日本の広告費は、総広告費として過去最高の7兆6,730億円に達しました🌟。特にインターネット広告は、社会のデジタル化の進展が背景にあり、前年比109.6%の増加で3兆6,517億円となりました。ビデオ広告やソーシャル広告が成長を牽引し、広告市場全体の構成比も変化しています。2025年にはさらなる成長が期待されており、デジタル領域の重要性がますます高まる中、広告主も新しい戦略を模索しています。動画広告の急成長も見逃せないポイントで、今後も注目を集めるでしょう🔥。
この記事のポイント!
1. 2024年の日本の総広告費は、前年比104.9%の7兆6
730億円。
2. インターネット広告は過去最高の3兆6
517億円、前年比109.6%増。
3. ビデオ広告が前年比123.0%で最も高い成長率を記録。
4. ソーシャル広告が初の1兆円突破となり、業界を刺激。
5. 2025年にもインターネット広告費は増加予測。
※2024年 日本の広告費: https://www.dentsu.co.jp/news/release/2025/0227-010853.html
2024年の日本の総広告費は、通年で前年比104.9%の7兆6,730億円となり、2021年から4年連続で成長し、3年連続で過去最高を更新しました。その中でインターネット広告費(1996年に推定開始)は、社会のデジタル化を背景に堅調に伸長し、前年より3,187億円増加して3兆6,517億円(前年比109.6%)と過去最高を更新し、その構成比は日本の総広告費全体の47.6%を占めました。また、インターネット広告費からインターネット広告制作費および物販系ECプラットフォーム広告費を除いたインターネット広告媒体費は、ビデオ(動画)広告、中でもSNS上の縦型動画広告などの伸長により、前年比110.2%の2兆9,611億円となりました。
「2024年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」のポイント
1. ビデオ(動画)広告は 前年比123.0%の8,439億円と、最も高い成長率
内訳は、インストリーム広告が 4,260億円(構成比50.5%)、アウトストリーム広告が 4,178億円(同49.5%)と、ほぼ同水準となった。
2. ソーシャル広告は1兆1,008億円と、推定開始以降はじめて1兆円を突破
3. 広告種別では検索連動型広告が約4割と、最も高い構成比
4. 2025年のインターネット広告媒体費は3兆2,472億円へ増加すると予測
インターネット広告媒体費の広告種別構成比
~ビデオ(動画)広告は前年比123.0%の8,439億円と、最も高い成長率~
【広告種別の定義】
・ビデオ(動画)広告:動画ファイル形式(映像・音声)の広告
・ディスプレイ広告:Webサイトやアプリ上の広告枠に表示する画像、テキストなどの形式の広告
・検索連動型広告:検索サイトに入力した特定のワードに応じて、検索結果ページに掲載する広告
・成果報酬型広告:インターネット広告を閲覧したユーザーが、あらかじめ設定されたアクションを行った場合に、メディアや閲覧ユーザーに報酬が支払われる広告
・その他のインターネット広告:上記以外のフォーマットのインターネット広告、メール広告、オーディオ(音声)広告など。タイアップ広告を含む
インターネット広告媒体費の取引手法別構成比
~運用型広告は2兆6,095億円で、インターネット広告媒体費に占める構成比は9割に迫る~
【取引手法の定義】
・予約型広告:純広告やタイアップ広告として、代理店・メディアレップ経由、もしくは直接広告主に販売されたもの、およびデジタル・プラットフォーム(ツール)やアド
ネットワークを通じて非入札方式(固定価格)で取引されるもの
・運用型広告:検索連動型広告、およびデジタル・プラットフォーム(ツール)やアドネットワークを通じて入札方式で取引されるもの
・成果報酬型広告:インターネット広告を閲覧したユーザーが、あらかじめ設定されたアクションを行った場合に、メディアや閲覧ユーザーに報酬が支払われる広告
インターネット広告媒体費の広告種別×取引手法別構成比
~ビデオ(動画)広告は運用型が前年比123.0%、予約型も前年比123.2%といずれも大きく伸長~
ビデオ(動画)広告市場
~インストリーム広告とアウトストリーム広告の構成比はほぼ同水準~
【ビデオ(動画)広告の定義】
動画ファイル形式(映像・音声)の広告。以下のようなものを含みます
・インストリーム広告:動画コンテンツの前、中、後に再生する動画ファイル形式の広告
・アウトストリーム広告:ディスプレイ広告枠などの動画コンテンツ外で表示される動画ファイル形式の広告
Web上の広告枠や記事のコンテンツ面などで表示されるインフィード広告で動画ファイル形式のものも含む
ソーシャル広告市場
~ソーシャル広告は前年比113.1%の1兆1,008億円~
ソーシャル広告を種類別に「SNS系」、「動画共有系」、「その他」に分類すると、SNS系が4,550億円(構成比41.3%)、動画共有系が4,054億円(構成比36.8%)、その他が2,404億円(構成比21.8%)となり、 動画共有系の割合が前年から増加した。【グラフ5】
【ソーシャル広告の定義】
・ソーシャルメディア(※)のサービス上で展開される広告
※ユーザーが投稿した情報をコンテンツとし、ユーザー間で共有・交流するサービスを提供するメディア(プラットフォーム)
-JIAA「インターネット広告基礎用語集 2024年度版」より-
・ソーシャルメディア例:SNS/ブログサービス/ミニ(マイクロ)ブログ/動画共有サイト/ソーシャルブックマーク/電子掲示板 など
【ソーシャル種別の定義】
SNS系はSNSプラットフォーム(動画共有系を除く)、動画共有系はユーザー投稿型動画共有サイト、その他はブログや電子掲示板 など
インターネット広告媒体費総額の推移と予測
~2025年のインターネット広告媒体費は、前年比109.7%の3兆2,472億円へ~
ビデオ(動画)広告市場の推移と予測
~2025年のビデオ(動画)広告は、前年比114.7%の9,677億円へ~
調査主体 :株式会社CARTA COMMUNICATIONS(CCI)/株式会社電通/株式会社電通デジタル/株式会社セプテーニ
調査時期 :2024年12月~2025年2月
調査方法 :以下の調査に基づき、推定作業を実施
①インターネット広告媒体社などを対象としたアンケート調査(Web調査)
「2024年(令和6年) 日本の広告費 インターネット広告媒体売上についてのお伺い」 として実施
② 同、追加ヒアリング調査
③ 各種データ収集・分析
・本資料内グラフにおける数値は、表示単位未満を四捨五入して表示しているため、計算値が一致しない場合があります。
株式会社CARTA COMMUNICATIONS( https://www.cci.co.jp/ )
所在地 : 〒105-5536 東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー36F
代表者 : 代表取締役社長 目黒 拓
事業内容 : 総合デジタルマーケティング事業を展開。広告枠の販売に加えて、メディアや
プラットフォーマーと共にプロダクトやソリューション、サービスを開発し事業会社に提供。
株式会社電通( https://www.dentsu.co.jp/ )
所在地 : 〒105-7001 東京都港区東新橋1-8-1
代表者 : 代表取締役 社長執行役員 佐野 傑
事業内容 : 顧客のマーケティング全体に対するさまざまなソリューション提供に加え、
デジタル時代の変革に対応する効率的な広告開発、最適なお客様体験のデザイン、
マーケティング基盤そのものの変革、さらには顧客の事業変革などを支援しています。
また、マーケティング領域を超えて進化させた多様なケイパビリティを掛け合わせ、
顧客と社会の持続的成長に貢献する統合ソリューションを提供。
株式会社電通デジタル( https://www.dentsudigital.co.jp/ )
所在地 : 〒105‐7077 東京都港区東新橋1-8-1
代表者 : 代表取締役社長執行役員 瀧本 恒
事業内容 : 電通デジタルは、国内最大規模の総合デジタルファームです。
「人の心を動かし、価値を創造し、世界のあり方を変える。」をパーパスに、生活者に寄り添う
クリエイティビティとテクノロジーを統合的に活用することで、あらゆるトランス
フォーメーションを実現しています。クライアント企業の事業成長パートナーとして、
共に新たな価値を創造することで、経済そして社会の「変革と成長」を目指しています。
株式会社セプテーニ( https://www.septeni.co.jp/ )
所在地 : 〒160-6128 東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー28F
代表者 : 代表取締役社長 清水 雄介
事業内容 : デジタル広告をはじめ、データ、AIを活用したソリューションの提供などを通じて、
企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を総合的に支援。
(株)CARTA COMMUNICATIONS 経営戦略室 Email: cci_contact@cartahd.com