🌟アンパンマン、実は民間の人気ヒーローには理由があったんです。7兆円の売上を支えた、やなせたかしの生涯を紐解きます!
解説
😄 アンパンマンってみんな知ってる、日本のアイドルとも言えるキャラクターですよね!でも、その背後には漫画家やなせたかしさんの苦労と情熱があるんです。彼は、ただのキャラ作りにとどまらず、子供たちに「困ったときは助け合う」という大切なメッセージを伝えています。その結果、アンパンマンは見る人に楽しさを与え、ついには7兆円のビジネスに成長しました。今や、国内外問わず多くの愛好者がいますが、彼の魅力はその深い背景にあることを知るともっと好きになります!✨
この記事のポイント!
1. アンパンマンは1973年に誕生したキャラクター。
2. 7兆円の累計売上を誇る国内屈指の人気。
3. やなせたかしが生みの親であり、彼の努力があった。
4. キャラクターの哲学には「困った人を助ける」という理念がある。
5. アニメや絵本など関連商品も大ヒットしている。
今や国民的ヒーローともいえるアンパンマン。国内の乳幼児ほぼ限定なのに、売上累計7兆円、世界第6位の人気キャラクター。絵本やアニメだけではなく、様々な関連商品が多いのも、その人気を証明していま。しかし、その道のりは平たんなものではありませんでした。アンパンマンがどのような形で生まれ育ってきたのか、生みの親である漫画家やなせたかしさんの生涯を辿りながら解き明かします。なぜ、顔を食べさせるのか? やなせたかしはアンパンマンが売れるまで評価されていなかったのか? 夫を支えた妻・暢さんはどんな人だったのか? アンパンマンの謎を解く新潮新書『アンパンマンと日本人』(柳瀬博一著)は3月17日の発売です!
アンパンマンが国民的な知名度を得たのは、1988年にテレビアニメが始まって以降なので、それまでに子育てを終えた人、あるいは子育てにあまり関わらなかった人にとって、それほど親しみがありません。しかし、平成以降に子育てをした人にとって、その存在感は巨大です。その結果、絵本はもちろん、玩具や食品などを含め、キャラクター別の関連商品売り上げは、累計7兆円、世界6位に位置付けられます。1位のポケットモンスター、2位のハローキティは海外での売り上げが大きいですが、アンパンマンはほぼ国内の乳幼児限定。それでもディズニープリンセスやバットマン、スパイダーマンよりも上なのです。いかに国内の乳幼児に人気があるかということです。そのアンパンマンも、理解されるまでには時間がかかりました。1973年に絵本が出た時も「残酷」「くだらない」と評判は最悪。テレビ放送が始まった時も、その後の成功を予想する声は皆無でした。ではなぜ、そのアンパンマンが日本の国民的ヒーローになったのか? アンパンマンの生みの親である漫画家やなせたかしさんの生涯を追うこと
で、その秘密を明らかにします。
■目次
第1章 世界6位、7兆円の巨大ビジネス
平成以降のヒーロー/テレビアニメで大ブレイク/不動のナンバーワン人気/学生の88%がアンパンマン消費者/日本限定なのに世界6位/本格化する海外展開/「幼児は大人のグループの中にいる」/妻・暢への感謝と鎮魂etc.
第2章 高知の自然とデザインと死と
愛する肉親たちの相次ぐ死/東京高等工芸学校で学んだ商業美術/学校と銀ブラで身につけた現場主義/生涯の伴侶、小松暢との出会い/三越の包装紙と「まんが入門」etc.
第3章 アンパンマンはこうして生まれた
中国戦線、仲間の死、紙芝居/「喰わないと死ぬ」という当たり前/敗戦とともに消えた「正義」/正義は逆転するが、空腹は真実/向こう見ずなロイス・レイン=小松暢?/中年スーパーマン「アンパンマン」誕生/顔を食べさせるという発明/「残酷」「くだらない」評判は最悪/敵役「ばいきんまん」誕生/そして奇跡が始まった/発見したのは幼児たちetc.
第4章 天才たちが愛した天才、やなせたかし
「遅すぎた」ではなく「早すぎた」天才/自宅に押しかけた永六輔/宮城まり子の舞台衣装/いずみ・たくと「手のひらを太陽に」/若き向田邦子と「父の詫び状」の挿絵/サンリオの創始者、突然の来訪/手塚治虫と「千夜一夜物語」/詩を「普通の人々」とつないだ『詩とメルヘン』/アンパンマンは、やなせたかしだったetc.
第5章 「困った人を助ける」利他的本能
「お客さん」がいるかいないか/ご当地キャラは全国で200/震災で注目された「詩」の力/アンパンマン=人工知能=AI?/人間にある普遍的な利他性etc.
■内容紹介
乳幼児の人気は不動のトップ、アニメや本におもちゃや食品など関連グッズを含めれば今や7兆円の巨大ビジネス。おなかが空いた人に自分の顔を食べさせる不思議なキャラクター、アンパンマンはどのように誕生し、国民的ヒーローとなったのか。愛する人たちとの別れ、過酷な戦争体験、幾多の天才からの高い評価、最愛の妻の支え……生みの親である漫画家やなせたかしの生涯をたどりながら、その秘密を解き明かす。
■著者紹介:柳瀬博一(やなせ・ひろいち)
1964年、静岡県浜松市生まれ。東京科学大学教授(メディア論)。慶應大学経済学部卒業後、日経BP社入社。2018年より現職。『国道16号線』『カワセミ都市トーキョー』『上野がすごい』(滝久雄と共著)『「奇跡の自然」の守りかた』(岸由二と共著)など著書多数。
■書籍データ
【タイトル】アンパンマンと日本人
【著者】柳瀬博一
【発売日】3月17日発売
【造本】新書版
【定価】968円(税込)
【ISBN】 978-4106110801