彼の言葉は、今苦しんでいる子どもたちにとっての心の処方箋。保育者にも嬉しい実践的アドバイスが満載です!👩🏫🍀
解説
自閉症作家の東田直樹さんは、子どもたちの心を代弁するエッセイを出版✨彼の本『だから毎日、幼稚園に通えた』は、幼少期の思い出を振り返りながら、保育者への温かいアドバイスや応援メッセージがいっぱい!発達障害についての理解を深めるためのヒントも盛り込まれていますよ!😊この本は、自閉症に限らず多くの人にとって心の処方箋のような存在となることでしょう。みんなに読んでもらいたい一冊です📚💖
この記事のポイント!
1. 自閉症作家の東田直樹の幼少期エッセイ。
2. 保育者への実用的なアドバイス満載。
3. 発達障害の理解を深める内容。
4. 温かい心の処方箋としての役割。
5. オンラインでのトークイベントも開催予定。
世界文化社は、自閉症作家・東田直樹さん初の幼稚園時代のエッセイ『だから毎日、幼稚園に通えた』 を、3月23日(日)に発売します。重度自閉症の著者が描く、子ども時代の気持ちや世界は、今を生きる発達障害のある子どもたちの心を代弁しています。本書は、発達障害など「困った」を抱える子のための保育専門誌『PriPriパレット』の連載を纏めたものです。支援のお悩みに答えるQ&Aも収録、実用的で温かなアドバイスで保育者に寄り添います。発達障害のある子どもが増えている今、保護者や支援に尽力する方々がほっと一息つける、心の処方箋のような一冊です。また、本書は岡山大学学術研究院・佐藤 曉教授による解説も収録しています。
◎ 幼稚園時代を振り返る35のエッセイで、子どもたちの心を代弁
僕もみんなみたいに話せたらいいのに。口をパクパク動かしても、大きく息を吐いても、僕の口から言葉は出てきてくれません。気がつくと、ひとりぼっちになっていることもありました。だから、話せない僕の気持ちに寄り添ってくれる先生の言葉には、何度も救われました。「楽しかったね」「ごめんなさいだね」「ありがとうって言いたいよね」、僕の代わりにお喋りしてくれる先生。友だちは、それが僕の言葉だと信じていたと思います。(本書「代わりにお喋り」より)
◎ 現役保育者13名からの支援にまつわるお悩みに、東田直樹さんが回答
Q.子どもが、保育者である私との関わりをいやがっていないか不安です
(Y・Kさん/保育歴9年)
A. 「先生はあなたのことが好き」という気持ちを伝えて
子どもの気持ちがわからないと不安ですよね。もしかしたら、その子も、園でどうしたらよいのか戸惑っているのかもしれません。その子は、家やほかの場所では、どのような反応なのでしょう。保護者や周りの人から情報収集して、その子が感じているかもしれない不安材料をできるだけ取り除いてあげてください。(一部抜粋)
◎ イベント開催
『PriPriパレットブックス 自閉症の僕の子ども時代 だから毎日、幼稚園に通えた』発売記念
東田直樹さん、東田美紀さんトークイベント
■ 日程:2025年4月5日(土)13:00~14:30
■ 開催形式:オンライン配信 *ZOOM
■ 参加費: ①イベント視聴 2,000円
②イベント視聴+『だから毎日、幼稚園に通えた』著者サイン本+送料 4,000円
※①②ともに、見逃し配信あり
■参加方法:https://peatix.com/event/4330322
◎ 著者プロフィール
東田 直樹 (ひがしだ なおき)
作家。1992年千葉県出身。会話が難しい重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングにより、コミュニケーションができる。 13歳の時に執筆した『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール、角川文庫、角川つばさ文庫)で理解されにくかった自閉症の内面を平易な言葉で伝え、注目を浴びる。同作は翻訳され、『The Reason I Jump』が2013年に刊行。現在30か国以上で翻訳、世界的ベストセラーに。 『自閉症の僕が跳びはねる理由2』『ありがとうは僕の耳にこだまする』『あるがままに自閉症です』『跳びはねる思考』『自閉症の僕の毎日』(以上すべて角川文庫)、『自閉症の僕がみつけた 生きづらい世界の変え方』(河出文庫)など著書多数。 2021年10月『Forbes JAPAN』誌が選ぶ、世界を変える30歳未満の30人「30 UNDER 30 JAPAN 2021」に選出。
『だから毎日、幼稚園に通えた』
■著者:東田直樹
■発売日:2025年3月23日(日)
■定価 :1,760円(税込)
■判型 :A5・128ページ
■発行 :株式会社世界文化ワンダーグループ
■発行 ・発売:株式会社世界文化社
https://books.sekaibunka.com/book/b10131681.html
【目次】
はじめに
第1章 あの頃 僕を見守ってくれたみんなへ
僕も幼稚園生になった!/新年度の始まり/代わりにお喋り/僕とモンシロチョウ/ふたりは魔法使い
/牧場での親子遠足/いただきまーす/小さなこいのぼり/だから毎日、幼稚園に通えた/みなさんお片づけ/小さな虹/七夕まつりのお遊戯/ボールブランコは夏空へ/夏休みの公園/僕のお誕生会/【コラム】 僕の歩んだ学びの道/9月1日の僕/空にバルーン/防災訓練の日/お父さんと親子体操 /運動会のかけっこ/大きな紙に絵を描こう/畑で芋掘り/ハーモニカと鈴虫/楽しい粘土遊び/【コラム】 書くことで伝えられた、僕の気持ち/君は頑張ったね/鳥の観察画/サンタさんに会えたなら
/初めての消防署見学/冬のおしくらまんじゅう/ぐるんとジャンプ/鬼はそと、福はうち/ひなまつり/ジャンケンポンはパー/おしまいの合図/もうすぐ1年生/【コラム】 絵を描くことについて
第2章 東田直樹のお悩み相談室
Q1 子どもが、保育者である私との関わりをいやがっていないか不安です
Q2 保育者との関わりで、楽しかった思い出はありますか?
Q3 子どもの要求や困りごとがわからない時は、どう支援をすればよいのでしょう?
Q4 活動後に同じ遊びばかりしている子。満足できているのでしょうか?
Q5 絵カードを使った支援について、東田さんはどう思いますか?
Q6 子どもがパニック状態の時、どう対応すればよいのでしょう?
Q7 東田さんにとって「友だち」ってなんですか? 思い出とともに教えてください
Q8 東田さんの幼稚園には、どんな先生がいましたか?
Q9 子どもがじーっと顔をのぞいてくる時は、どんな気持ちなのでしょうか?
Q10 児童発達支援のほうが園よりも子どもに合っているのでは、と考えてしまいます
Q11 気持ちを切りかえやすい言葉はありますか?
Q12 急に飛び出したり大声を出したり……。落ち着かない子が心穏やかに過ごすには?
Q13 大人と子どもの「教える・教わる」関係は、どう築けばよいのでしょう?
おわりに
解説 佐藤 曉(岡山大学学術研究院教育学域 教授)