2025年からICA京都が新体制を導入!新たなディレクター陣がアートシーンを国際的に発展させます🌍👍
ICA京都は、2020年に設立された現代アートの拠点で、京都と世界のアートシーンを結ぶ重要な役割を担っています🌏。新所長の片岡真実が就任することで、教育プログラムの充実を図り、アジアのアート界とのコネクションを強化することを目指しています🎨。具体的には、国際シンポジウムやアジア美術系大学学生会議などのイベントを通じて交流を深め、更にはICA KYOTO JOURNALを通じてアートの情報を発信します🖊️。新しい取り組みを通じて、次世代のアーティストやキュレーター育成を推進していく予定です!
1. 新所長片岡真実が就任!
2. 国際シンポジウムの開催で多様な対話促進。
3. アジア美術学生会議による交流強化。
4. ICA KYOTO JOURNAL創刊で情報発信。
5. 京都とアジアの文化を結ぶプログラムが展開。
2020年4月に京都芸術大学大学院の付置機関として設置されたICA京都は、設立時より所長を務めた浅田彰(本学教授)に代わり、2025年度より片岡真実(森美術館館長・本学教授)が新たに所長に就任いたします。あわせて、プログラム・ディレクターに堤拓也(本学准教授)、特別プロジェクト担当ディレクターに金澤韻(本学准教授)、エディトリアル・ディレクターに桐惇史を迎え、体制を刷新いたします。4月3日(木)には、新たなディレクター陣による、トークセッションを、京都河原町クエスチョンビルにて開催いたします。
新所長・片岡真実からメッセージ
アートの実践がグローバルに拡がるなか、ICA京都は伝統文化が深く根付いた京都からダイレクトに世界の現代芸術の動向と繋がることを目指し、京都芸術大学大学院の付置機関として2020年に創設されました。この度、大学院の芸術専攻改編に合わせ、ICA京都がより具体的に教育活動に参画し、次世代の人材育成に貢献していくこととなりました。京都を中心とするアートシーンをグローバルなネットワークと接続するなかで、とりわけアジア地域間での繋がりを重視し、アジアの歴史的、地政学的文脈の相互理解を深めて行きたいと考えています。
具体的には大学院教育におけるグローバル・スタディーズ、アジア・スタディーズの創設(2018〜2024年度に実施したグローバル・ゼミを踏襲)、国際シンポジウムやアジア芸術学生会議などトーク、ワークショップ系事業、ウェブマガジン『ICA KYOTO JOURNAL』創刊、アーティストとの協働プログラムなどを通して、ICA京都のミッションを果たしていく所存です。
「国際シンポジウム」は、現代アートをめぐる国際的な対話と交流を促進するプラットフォームです。地域や文化を超えた協働を通じて、アートシーンを支える多様な実践者をお迎えし、その生態系を考察します。2022年には、京都、チェンマイ、ジョグジャカルタという歴史的背景や規模が類似する3都市を繋ぎ、共同体形成の可能性を探る議論を展開しました。2025年は、インディペンデントシーン、民間財団などの中間支援組織、公的美術館という多角的な視点から、アジアにおける現代アートの複層的な関係性と未来を探求します。(担当:堤 拓也)
アジアの芸術系大学の学生が京都に集い、共に関心のある課題について議論する、数日間のカンファレンスです。地理的に近く、文化や歴史を色濃く共有しながら、それぞれ多様な言語、宗教、文化、歴史を有する東南アジア、東アジア圏域で、欧米中心だった美術の潮流を見直しつつ、次世代のアーティスト、キュレーターを中心にしたネットワークを強化していくことを目的にしています。(担当:金澤 韻)
「ICA KYOTO JOURNAL」は、ICA京都の活動を記録・配信し、京都と世界のアートシーンを接続させるためのウェブジャーナルです。ICA京都のプログラムアーカイブを中心に、展覧会批評をはじめとする高次のレビューや、様々な国・場所で活動するシーンの担い手からの寄稿記事、学生記事などの配信も行っていきます。多様な書き手のプラットフォームとして機能しながら、言論を通して世代や国境を超えて人と人を繋いでいくことを目指します。(担当:桐 惇史)
ICA Kyoto TALK 055
「リ・ポジショニング:京都、アジア、世界〜現代アートのエコシステムを考える」
日時:2025年4月3日(木)18:00-19:30
※トーク終了後、交流会を行います。お飲み物をご用意いたしております。
会場:京都河原町クエスチョンビル4F Community Steps
定員:50名 対面開催 日本語のみ
料金:無料(事前予約不要)
登壇者:
・片岡真実(ICA京都所長、京都芸術大学教授)
・堤拓也(ICA京都プログラム・ディレクター、京都芸術大学准教授)
・金澤韻(ICA京都特別プロジェクト・ディレクター、京都芸術大学准教授)
・桐惇史(ICA京都エディトリアル・ディレクター)
進行:中山和也(ICA京都副所長、京都芸術大学教授)
森美術館館長、国立アートリサーチセンター長、京都芸術大学大学院教授(2025年4月1日-)。第9回光州ビエンナーレ(2012年、共同監督)、第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督(2018年)、国際芸術祭「あいち2022」芸術監督を歴任。2014年〜2022年国際美術館会議(CIMAM)理事/2020-22 会長。2017-2019年度京都芸術大学KUA ANN UALディレクター。
2019年アダム・ミツキエヴィチ大学大学院カルチュラル・スタディーズ専攻修了。展覧会という限定された空間の立ち上げや印刷物の発行を目的としつつも、アーティストとの関わり方に制約を設けず、自身の役割の変容も含めた有機的な実践を行う。滋賀県にあるシェアスタジオ・山中suplex共同プログラムディレクター。
現代美術キュレーター。熊本市現代美術館など公立美術館での12年の勤務を経て、2013年よりインディペンデント・キュレーターとして活動。メディアアート、漫画、地域とアート、障害とアートなど既存の美術の枠を超える領域を扱う。国内外で展覧会企画多数。株式会社コダマシーン共同代表。
NPOでの国際協力活動、教育業界での経験を基軸にライター・編集者として経験を積む。近年はアートを通した言論空間の拡張をキーワードに様々なプロジェクトを実践し、現代社会におけるメディアの役割を再考している。公益財団法人西枝財団のWEBマガジン「+5(plus five)」編集長。
大学院との教育プログラム連携
国際的なゲストによるトークイベントの開催
国際シンポジウムの開催
アジア芸術大学学生会議の開催
アジア地域のリサーチ、交流を図るアーティスト・プログラムの実施
機関誌「ICA KYOTO JOURNAL」の配信
所長:片岡真実
副所長:中山和也
顧問:浅田 彰
プログラム・ディレクター:堤 拓也
特別プロジェクト・ディレクター:金澤 韻
エディトリアル・ディレクター:桐 惇史
マネージング・ディレクター:清水千帆
ICA京都とは https://icakyoto.art/
ICA(Institute of Contemporary Arts)の名称は、1946年に創設されたICAロンドンが広く知られています。その前衛的・実験的なコンセプトは世界各地に広まり、現代アートを中心に多様なジャンルが交わるクリエイティブな空間として発展してきました。ICA京都はこの精神に共感し、現代アートの実験的制作や研究活動の場として創設しています。現代アートのエコシステムが複雑化する中で、グローバルな世界と接続する道のりは容易ではありません。また、京都は日本の伝統文化が深く根付いた特異な都市であり、その社会・歴史・文化的な文脈の中で、グローバルな現代アートとどのように呼応し、新たな価値を創出できるかを考える必要があります。ICA京都はこれらの課題を共有し、京都と世界をつなぐ開かれたプラットフォームとして、またグローバルに活躍できる人材を育成する場として機能します。大学院教育とも連携しながら、これからのアートシーンでグローバルに活躍する人材を育成するため、アジアを中心にアーティストやキュレーターのネットワークを構築することに尽力していきます。