『ドリーム・アイランド』というヴィム・ヴェンダースの未公開作品が再び光を浴びるチャンスが来たよ!クラウドファンディングが成功すると、貴重なドキュメンタリーも制作予定だって📽️ みんなで応援しよう!
解説
『ドリーム・アイランド』は、ヴィム・ヴェンダースが手掛けた幻のアートフィルムで、映画『夢の涯てまでも』のために制作された夢のシークエンスをもとにしています📽️。この作品が未公開だった理由は、レーザーディスク版の特典映像としてのみ収録されていたから。だけど今、プロジェクトが立ち上がり、クラウドファンディングが始まりました🙌。目標金額は800万円、達成すればデジタルリマスター化されるんです!お金の使い道も明確で、デジタル化や著作権料に使われます。あの頃の映像が新たに蘇る可能性をみんなで広げよう✨
この記事のポイント!
1. ヴィム・ヴェンダースが参加した幻のアートフィルム
2. デジタルリマスター化を目指すクラウドファンディング
3. 目標金額は800万円で資金配分が明確
4. 映画祭やドキュメンタリー制作も計画中
5. 東京を舞台にしたユニークなストーリー
国内最大級のクラウドファンディング・プラットフォームを運営する株式会社MotionGallery(本社:東京都中央区 /代表取締役:大高健志)は、東京のトイレ清掃人の清貧な生活を描いた『PERFECT DAYS』で世界中から絶賛され、近年改めて注目を集めている映画監督ヴィム・ヴェンダースが、出演・ナレーションを担当した劇場未公開の幻のアートフィルム『ドリーム・アイランド ーヴィム・ヴェンダースの失われた夢』をデジタルリマスターし、世界へ届けるためのクラウドファンディングをスタートしました(目標800万円、2025年5月15日23:59まで)。
https://motion-gallery.net/projects/DreamIsland
本作はヴィム・ヴェンダース本人が「一番好きな作品」(※高松宮世界文化賞ホームページより)と語った映画『夢の涯てまでも』(1991)のために制作された“夢のシークエンス”がきっかけとなり、東京を舞台に実写ドラマとして作られた幻の未公開アートフィルムです。『夢の涯てまでも』で使用されなかった約100分間の“夢のシークエンス”の中から、厳選したシーンをヴェンダース自らが編集し、自身が12歳の時に撮った8mmフィルムも使用しています。この“夢のシークエンス”からは、後に“エレクトロニク・ペインティング”と呼ばれる当時最先端のメディアを駆使した平面作品が生まれ、ヴェンダースを語る上では外せない表現手法のひとつとなりました。また、ヴェンダース自らが出演・ナレーションを務めているという点でも貴重な作品であると言えます。 しかし、この幻の傑作は『夢の涯てまでも』のレーザーディスク版(19年発売)の特典映像として収録されたのみで、現代では観る術がなく、長い間、関係者やヴェンダースファンの間で幻の作品とされていました。
プロジェクト立ち上げの経緯
2020年1月、ヴェンダースからアソシエイト・プロデューサーへの一通のメールが――。
2020年1月7日、ヴェンダースから『夢の涯てまでも』のアソシエイト・プロデューサーの御影雅良氏に一通のメールが届く。
「30年が過ぎ去った。以来、私は再び『ドリーム・アイランド』を見ることができなかった。私は何ひとつコピーを持っていない…ところで、 『夢の涯てまでも』のディレクターズカット版ブルーレイを送ってあげましょうか?ついに30年後にやっと私が意図したかたちの映画をリリースできました。 ヴィム・ヴェンダース」
そこで御影氏は『ドリーム・アイランド』のコピー(VHS)をヴェンダースに送った。ヴェンダースが笑顔で朗らかに東京を歩いているシーンが随所に映し出されている本作。きっとヴェンダースにとって、この作品を撮影した東京での日々はかけがえのない時間だったのではないでしょうか。 そして―――
『ドリーム・アイランド』の撮影監督だった父の想い、そしてヴェンダースの“夢”の原点を追い――。
時が経ち、ヴィム・ヴェンダース監督は東京を舞台にした『PERFECT DAYS』の撮影に着手。世界中で大絶賛されたことが記憶に新しい。 そんな折、一人の女性が御影氏にアプローチしました。今回のプロジェクトの共同代表となる仲田早織氏、『ドリーム・アイランド』の撮影監督をした故・仲田能也氏の娘さんです。『PERFECT DAYS』に映し出される東京の下町を観ていて、幼い頃に何度も父と観ていた『ドリーム・アイラン ド』を思い出し、もう一度本作が観れないか相談をするため、急遽、東京都写真美術館で実施された『夢の涯てまでも』ディレクターズ・カット 4Kレストア版上映のイベントに登壇する御影氏を突撃訪問。亡き父がどんな気持ちで本作へ向き合っていたのか、そしてヴェンダースの“夢”とは――?そこから紆余曲折を経て、なんとまさに失われていたと思われていた本作のオリジナルテープや16mmフィルムを執念で見つけ出し、このプロジェクトを発足しました。
『ドリーム・アイランド』デジタルリマスター製作委員会 共同代表・仲田早織氏からのメッセージ
私の父は『ドリーム・アイランド』の撮影監督をした仲田能也です。私がまだ幼い頃、父は毎晩のようにこの作品を観ていました。その鑑賞タイムに何度も付き合わされていた私は「この不思議な映像はなんなのだろう?」と思ったのを覚えています。父はフィルム時代に生きてきた人間で、フィルムとデジタルの転換期に踠き、この作品から何かを導き出そうとしていたのかもしれません。残念ながら父は 2013年に66歳で亡くなりました。時は流れ、2023年。ヴェンダースは再び、東京を舞台にした『PERFECT DAYS』を発表します。公開を待ち侘びていた私は、『PERFECT DAYS』に映し出される東京の下町のシーンを観て、あの時観ていた『ドリーム・アイランド』を思い出しました。そして、象徴的に描かれている夢の シーンを観て、ヴェンダースが「夢」をどように捉えているのか気になって仕方がなくなりました。さらに『ドリーム・アイランド』ではどのように「夢」が描かれていたのか、そして今は亡き父がどのような気持ちで『ドリーム・アイランド』と向き合っていたのかを知りたくなったのです。 しかし手元にはメルカリで手に入れたレーザーディスクしかなく、『ドリーム・アイランド』を観る術がありません。よく父からお名前を聞いていた「御影さん」なら、この作品のデータを持っているのではないかと思い、御影さんのお名前をネットで検索すると、東京都写真美術館で5時間版の『夢の涯てまでも 』(ディレクターズ・カット)が上映され、御影さんがトークイベントをされるという情報が目に飛び込んできました。私 はこれしかない!と思い、御影さんに会いにいきます。御影さんは私の突然の訪問にとても驚き、私が父によく似ていると喜んでくださいました。
『ドリーム・アイランド』が観たい!と相談したところ、 「VHSをヴェンダースに貸してしまったから、他にデータがあるか分からないが自宅を探してみるよ」と言ってくださり、その日は連絡先を交換して別れました。その後、御影さんか「DVDのコピーが見つかった!」と連絡があり、同時期に中目黒のN&A Art SITEで開催されていた「ヴィム・ヴェンダースの透明なまなざし」展で再会。DVDのコピーを貸してもらうことができました。 30年ぶりに観た『ドリーム・アイランド』は衝撃的にアーティスティックで、ヴェンダースを知る上でとても貴重な作品であると共に、ヴェンダースが思い入れのある東京で生まれた私たちが後世に残し、世界に発信しなければならない作品であると確信しました。そして、父が切り取った映像を観て、久しぶりに父を近くに感じ、やはり当時の父の気持ちに触れたくなりました。そのためにもヴェンダースに会って、撮影当時の父や、家族のこと、そしてどのようにしてこの作品に向き合っていたのかを聞くことが私の夢です。
「あなたにとって夢とは何ですか?」
その後、私と御影さんは何度も話し合いを重ね【『ドリーム・アイランド』デジタルリマスター製作委員会】を立ち上げました。幸いなことに、失われたとされていたハイビジョンのオリジナルテープと16ミリフィルムを天王州の倉庫で発見することが出来ました。映像素材は全部で34本(HDTV1インチ、D1、D2テープ、16ミリフィルム )。保存状態は良好でしたが、ハイビジョンの1インチテープは劣化もしやすく、レーザーディスク同様、デジタイズしなければ観ることも編集することもできないことが判明しました。デジタイズには費用がかかります。しかし、デジタル映像黎明期の実験的な表現が隠されたこの作品を、過去のものとして葬り去ってしまうわけにはいきません。是非、皆様にもこの幻のアートフィルムを体験して頂きたく、ファンディングにご協力いただけないでしょうか。クラウドファンディングが成功した暁には、どのようにして『ドリーム・アイランド』が制作されたのかを探るドキュメンタリーを制作予定です。また、海外の映画祭への出品にもチャンレンジしたいと思っています。
クラウドファンディング概要
プロジェクト名:ヴィム・ヴェンダース出演!
未公開作品『ドリーム・アイランド』をデジタルリマスターし、世界に届けたい!
https://motion-gallery.net/projects/DreamIsland
▼資金の使い方
・デジタルリマスター化費用(デジタル上映素材(DCP)制作費用など含む)—約150万円
・著作権者への支払い(音楽著作権を含む)—約180万円
・キャンペーン運用費用(モーションギャラリー手数料、PR費用)—約210万円
・リターン製作費用(ブルーレイディスクなど)—約260万円
▼スケジュール
2025年6月 デジタルリマスター作業開始
2025年8月 特設サイト公開予定
2025年11月 完成披露試写会&記念パーティー実施、オーサリング・プレス作業開始
2025年12月 オンライン試写会・試写会実施、ブルーレイディスク・リターン発送開始
▼リターン(3,000円~30万円)
オンライン試写会、オリジナルTシャツ、試写会(パンフレット付き)、ブルーレイディスク、クレジットコース(個
人)、完成披露試写会&記念パーティーコース、クレジットコース(企業・団体)
X:https://x.com/DreamIsland1991
Instagram:https://www.instagram.com/dreamisland1991/
ストーリー『ドリーム・アイランド ―ヴィム・ヴェンダースの失われた夢』
恋人を失った女性(ふみ)が見ている東京は、彼女だけの空間。彼女にとっては、今一番大切なのは想い。そして、東京の新宿公園に毎日のよう に出かけ、街中の音をDATで拾い集めている男(ダットマン)にとっては、音の方が良く見える。だから、彼の見る空間はとても絵的。子供の目 は、大人たちが見る見方とは常に異なっている。夢だって違う。純粋な気持ちを忘れるように大人たちは、いつからか「モノ」にこだわっていく。「モノ」は、いつかはクズになる。しかし、イメージはどうだろうと、観察者(ウォッチャー)と名乗る男(ヴイム・ヴェンダース)は問いかける。東京の子供たちの笑い声は、さまざまな夢の空間から私たちを解き放ち、目覚めさせてくれる。少年(大ちゃん)は、そんな大人たちの思考経路に関係なく、どこかで全員と巡り合って、その人生の中の一時に関与しているのだ。夢の島を、一緒になって歩いているのだ…。
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作品タイトル:『ドリーム・アイランド ーヴィム・ヴェンダースの失われた夢』※「アイランド」と「―」の間は半角スペース
1991年制作 60分 スーパー16mm/ハイビジョン映画作品
原題:Dream Island― The Lost Dreams of Wim Wenders
コピーライト:©2025 Dream Island Association
プロデューサー: ヴィム・ヴェンダース マサ・ミカゲ
監督:ショーン・ノートン 撮影:仲田能也 出演・ナレーション・「夢」の制作:ヴィム・ヴェンダース
音楽:ニック・ウッド オスカー・デリック・ブラウン 主なキャスト:スー・ダック・リー フミコ・オブセ 仲田英樹 仲田大記
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一般のお問合せ:contact@motion-gallery.net
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