シビック・クリエイティブ・ベース東京がお届けする新たなアーティスト・フェロー募集💕2025年度のテーマは「これからのコモンズ」。未来のクリエイティブを共に探求しよう!
解説
シビック・クリエイティブ・ベース東京(CCBT)は、アートとデジタルテクノロジーを通じて、人々の創造性を社会に発揮するための拠点です。今年度のアーティスト・フェロー募集は4月1日から始まりますが、これは単に作品を発表するだけでなく、市民を巻き込んだクリエイティブな活動を通じて、社会をより良く変えることを目指しています✨新たな表現やアイデアを共に探求し、都市を舞台にした多様なプロジェクトを展開していくんですよ!ぜひ参加して、あなたのクリエイティブな視点を共有してみませんか?🎉
この記事のポイント!
1. シビック・クリエイティブ・ベース東京でのアート活動
2. 市民参加型のクリエイティブプログラム
3. テクノロジーとアートを融合させた新たな表現
4. サポート内容が豊富(制作費、メンター紹介など)
5. 応募期間は2025年4月1日~4月20日
アートとデジタルテクノロジーの活用を通じて人々の創造性を社会に発揮するための活動拠点「シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]」(以下、CCBT)では、CCBTを拠点に活動を展開する2025年度 アーティスト・フェローの募集を4月1日(火)より開始します。
CCBTのコアプログラムのひとつ「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。CCBTでは、制作費上限1,000万円のほか、制作スペースや技術・広報・マネージメント、メンターをはじめとした専門家からのアドバイスなどのサポートを行います。
今年度は、募集活動テーマ「これからのコモンズ」を思考するアイデアや姿勢、ナラティブを、市民を巻き込んで実験・触発(インスパイア)する、あらゆるクリエイティブな企画・表現活動を公募し、審査のうえ、アーティスト・フェロー5組を6月中旬に発表します。
募集概要
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
アート・インキュベーション・プログラム 2025年度 CCBTアーティスト・フェロー募集
応募期間:2025年4月1日(火)~4月20日(日)(応募資料等必着)
公式サイト:https://ccbt.rekibun.or.jp/core-programs/art-incubation
主催:東京都、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT](公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)
1. アーティスト・フェロー活動とは
クリエイティブ × テクノロジーで東京をより良い都市に変える表現・探求・アクションをつくり
出す、国内最大規模のアーティスト・フェロー制度
2022年の開所時より継続して展開する本プログラムでは、これまでに15組のアーティスト・フェローを輩出。「アート・インキュベーション」を通じて生み出された作品・プロジェクトの多くは、活動期間後もアップデートが施され、異なる場所や機会において発表が続けられています。
2024年度の同プログラムでは、これからの「人間らしさ(ヒューマニティー)」をテーマに企画を募集・選出。全5組のフェローによる多様なプロジェクト ̶VRデバイスを装着して巡るツアー型展覧会、虚実が入り混じる未来像(ディストピア)の構築、ライフスタイルの3Dアーカイブ、がん細胞から生命倫理や自己の実在性を考えるアーティスティック・リサーチ、渋谷特産代替食の提案̶ をCCBT内のみに留まらない、ストリート、公園をはじめとする街なかで展開しました。1月末から開始した成果発表期間の延べ39日間で、5つの展覧会と32回のワークショップやレクチャーなどのイベントを開催し、アートとテクノロジーによる創造性を、社会へと積極的にアウトリーチしました。
【アーティスト・フェローの活動】
(1)新たな表現の創造・研究開発および発表
CCBTを拠点に創作活動・研究開発等を行い、その成果をCCBTおよび都内にて発表・展開する。
(2)創作活動・研究プロセスの公開
創作活動およびそのプロセスの公開や、ワークショップ、レクチャー、ハッカソン等の開催を通じ、市民がテクノロジーを通じた創造性を学ぶ機会を創出する。
(3)多様な人々との協働と共創
市民、アーティスト、デザイナー、エンジニア等、CCBTに集う人々、さらにはCCBTを取り巻く様々な主体との協働を牽引し、未来を共創する場を創造する。
【これまでのアーティスト・フェロー】
2024年度 |
布施琳太郎、市原えつこ、HUMAN AWESOME ERROR、MVMNT、柴田祐輔+Token Art Center |
2023年度 |
TMPR(岩沢兄弟+堀川淳一郎+美山有+中田一会)、Synflux、contact Gonzo、SnoezeLab.、ELECTRONICOS FANTASTICOS! |
2022年度 |
浅見和彦+ゴッドスコーピオン+吉田山、木原共 + Playfool、SIDE CORE、犬飼博士とデベロップレイヤーたち、野老朝雄+平本知樹+井口皓太 |
【2024年度アーティスト・フェローの活動】
布施琳太郎「パビリオン・ゼロ」
「日本の大地=根拠(ground)とはなにか?」をあらゆる手段を通じて問いかけ、拡張されたランドアートとして制作したプロジェクト。「パビリオン・ゼロ」の中心かつ最大の企画「ツアー型展覧会」では、参加者はヘッドマウントディスプレイを装着し、拡張現実(AR)と仮装現実(VR)を行き来しながら、葛西臨海公園の大地、海、空を布施のガイドにより巡った。
市原えつこ「ディストピア・ランド」
「最悪な時代に、人はどのように愉快に生きられるのか?」との問いのもと、多様な問題を抱える社会をユーモアとフィクションを通して生き抜く術を検討し、虚実が入り混じる未来像を市民とともに構築するプロジェクト。科学や人類史にまつわる多層的なリサーチをもとに、展覧会では、ディストピアと化したパラレルワールドの日本の姿を描くインスタレーション作品を発表。
HUMAN AWESOME ERROR「Super Cells Infinite」
HUMAN AWESOME ERRORの福原志保の乳がん罹患を機に開始した「Super Cell」シリーズの最終章となる、アーティスティック・リサーチ・プロジェクト。病院や研究機関の協力を得て、冷凍保存された福原のがん細胞を持ち出し培養、さらに血液から培養したiPS細胞より再生免疫細胞を作製し、がん細胞に対峙させることを計画。展覧会では、このプロセスを実行するには課題や制限があることを映像作品等を通じて明らかにするとともに、過程で表出した倫理や慣例、法などの制限から生じる細胞の所有権の問題、そこから見出される生命倫理や自己の実在性を問いかけた。
MVMNT「TOKYO [UN]REAL ESTATE」
東京で暮らす人々の生活空間のデータを募集・収集し、3Dスキャンで記録、東京の多様なライフスタイルをデジタルアーカイブとして構築するプロジェクト。等身大の人間らしさを記録・考察することで、現代社会の特質や変化を読み解く「考現学」に取り組んだ。成果発表となる展覧会では、収集した東京のリアルな暮らしのデータと、そこから見えてくる多様なライフスタイルのあり方を紹介。また、収集した3Dデータは特設ウェブサイトで公開し、創作やクリエイティブな活動に利用可能としている。
柴田祐輔+Token Art Center「続・代替屋」
近代以降の日本食文化を構成する重要な要素である「代替」をコンセプトに、食べること、そして生きることについて探求するプロジェクト。高度に都市化され田畑のない渋谷周辺の食文化や歴史、生態系のリサーチを通じ「今、どう食が揺れているか」を探り、その成果を展覧会と飲食体験型パフォーマンス、そして特設ウェブサイトで公開。
2022-2024年度
CCBTアーティスト・フェロー
15組のプロジェクト詳細
詳細はこちら:https://ccbt.rekibun.or.jp/core-programs/art-incubation
2. 本プログラムの特徴と成果 ー2022~2024年度の活動よりー
●多彩な分野にわたる表現活動やリサーチが実現
ARやVR、AIなど最新のテクノロジーを活用した表現から、食や福祉、さらには新しい生命観を問うアーティスティック・リサーチまで、多様なテーマを扱うプロジェクトを展開。ワークショップやレクチャー等を通じて、技術的な進歩から見出される可能性、そして議論されるべき社会的な課題について市民はじめ、研究機関や企業などとも共有し、クリエイティブな解決策をともに探求する機会を創出しました。
●制作サポートによるプロジェクトのクオリティアップ
制作費の提供に留まらず、プロジェクトの企画から実現までをCCBTがサポート。メンターによるメンタリングに加え、制作場所の提供や技術面での助言・支援とともに、広報、公的機関との調整、プロデュースの観点からの伴走など、制作活動におけるマネジメントにCCBTが積極的に参加することで、企画のクオリティ向上を実現しました。
●制作プロセスを公開し、フェローや専門家、参加者の協働・交流を促進
ワークショップやレクチャーの開催のみならず、CCBTを開放した公開制作や、R&Dの記録やプログラムの開催レポートなどを公開している「CCBTの活動」(CCBT公式ウェブサイト内)を活用し、制作のプロセスを広く公開。クリエイターの知識や思考、プロジェクトの全体像を市民に普及・共有。クリエイティブな活動への理解と参加を促し、アーティスト・フェローと参加者・来場者、あるいは参加者同士の協働の機会を生み出しました。
●CCBTを拠点に街へ、世界へと巡回
CCBTを中心に、公共空間をはじめとした都内の様々な場所で展示やイベントを開催。都市空間を活用した表現の可能性を広げ、街全体をクリエイティブなフィールドへと変貌させました。さらに、制作された多くの作品やプロジェクトは、プログラム内での発表に留まらず、国内外の多様な場・地域において発表の機会を獲得。国際的なクリエイティブネットワークの構築に貢献し、新しい視点そして実験的なアプローチによるクリエイティブの波を東京から世界へと発信しました。
3. 2025年度 募集概要
2025年度は、メディア研究者、法律家に加えて、シビック・テックの専門家が参画。
メンターとしてアーティスト・フェローの活動に専門的視点から伴走します。
【2025年度 アート・インキュベーション・プログラム メンター】
清水知子(しみずともこ)|(文化理論、東京藝術大学教授)
関治之(せきはるゆき)|(一般社団法人コード・フォー・ジャパン 代表理事)
水野祐(みずのたすく)|(法律家/シティライツ法律事務所) ほか
【募集概要】
※詳細は公式サイト「募集要項」よりご確認ください。
公式サイト:https://ccbt.rekibun.or.jp/core-programs/art-incubation
エントリー・申込期間:2025年4月1日(火)~ 4月20日(日)(応募資料等必着)
・一次選考(書類):2025年5月上旬
・二次選考(面接):2025年5月中旬
・選考結果発表:2025年6月中旬(公式ウェブサイト内で発表)
※上記メンターに加え、CCBTクリエイティブディレクター・小川秀明、CCBT職員が審査します。
1. 募集活動テーマ「これからのコモンズ」
テクノロジーの発展が拓いた新たな活動空間「デジタル・コモンズ」、地球環境や生態系の自然資源「グローバル・コモンズ」等の考え方を前提に、これからの社会や個人の在り方を考えるための「これからのコモンズ」を思考するアイデアや姿勢、ナラティブを、市民を巻き込んで実験・触発(インスパイア)する、あらゆるクリエイティブな企画・表現活動を募集。
<例>
・ブロックチェーンを用いたこれからのコミュニティの提案と試行
・環境問題や気候変動への思考を促す映像作品
・身体感覚や知覚、世界の捉え方を変容させるパフォーミング・アーツ作品
・都市・公共空間を新しいストリートに変容する仕掛けの提案 など
2. フェローへのサポート内容
(1)制作サポート
フェロー活動に対する経済的・環境的なサポートとして、1,000万円を上限とした制作費および制作活動やミーティング等に必要なスペースを提供する。
(2)レベルアップサポート
企画の具体化にあたって、メンターをはじめとする専門家によるアドバイス・技術支援等を受ける機会を提供する。
(3)プロモーションサポート
CCBTウェブサイト・SNSにおける情報発信、本プログラムを紹介するパンフレットや会場サイン等への掲載、作品や企画の記録・アーカイブの構築をサポートする。
(4)マネージメントサポート
作品や企画を広く公開するために必要となる会場手続き、会期運営、機器運用、作品設営等のマネージメントをサポートする。
3. フェロー委嘱予定期間
2025年7月1日から2026年3月31日まで
(委嘱期間中、コア活動期間を延べ20日程度設け、CCBTの活動に多方面から参画すること)
4. 応募者の条件
・日本在住であること
・18歳以上であること
・5年以上の活動履歴を有すること
・応募した企画を2025年12月~2026年2月の間にCCBTまたは都内で発表すること
ほか、詳細は募集要項をご確認ください
5.採択数
5組
【応募に関するお問い合わせ】
CCBTアートインキュベーション・プログラム運営事務局[TASKO内](加藤・吉良)
Email:contact@ccbt-art-incubation.jp
電話:044-299-9788
(受付時間10:00~18:00(土日祝日を除く))
※内容は、都合により変更になる場合がございます。予めご了承ください。