アイドルを愛するすべての人必見の『アイドルだった君へ』。偏った愛が描かれた短編語りは心に響きます!📚
解説
小林早代子の『アイドルだった君へ』は、地下アイドルをテーマにした物語で、ファンの独占欲や欲望を鮮明に描いています。これを読むと、アイドルとの距離感や、ファンが持つ感情が深く理解できちゃいます!もしもあなたが推しを持っているなら、作品に触れて共感する部分が多いはず✨文庫として新たにリリースされるこの作品、ぜひ試し読みをしてみてね!📖
この記事のポイント!
1. 地下アイドルを題材にした短編集
2. 独占欲や自己顕示欲を描いている
3. ファンとアイドルの関係を深く考察
4. 大ヒットにより重版決定
5. 解説があることで理解が深まる
2015年、「くたばれ地下アイドル」で「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞しデビュー。いま注目を集める作家・小林早代子さんのデビュー作『アイドルだった君へ』を2月20日、新潮文庫より刊行いたしました。
Xにて「めっちゃくちゃ刺さる」と話題になり、発売からわずか1か月経たずに重版が決定!増刷分は4月上旬より順次書店で展開される予定です。
無責任に他人の人生を消費したいから私たちはアイドルが好きなんじゃないですか?
p196より抜粋
本作は「第14回女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞した「くたばれ地下アイドル」を収録しており、アイドル本人やそのファン、そしてアイドルの子どもたちが登場する珠玉の短編集です。
アイドルグループが続々と誕生し、推し活にも理性やマナーがいっそう求められるようになったいま、なぜ私たちはアイドルを推すのか。私たちにとって推しとはなんなのか……。
推しがいる人は必見の、間違いなく大注目の作品です!吉川トリコさんによる解説も必読です。
■試し読み
「第14回女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞した「くたばれ地下アイドル」の試し読みを公開中です。小林さん渾身の作品を、是非体感してください!
吉川トリコさんコメント
私たちは一人では埋められない大きな空洞を抱えている。
愛したい、だれかを心の底から愛したい。思うぞんぶん欲望をぶつけられる場所がほしい。
だからみんな、好きなだけ欲望を注ぎ入れられる空っぽの器としてのアイドルを求めてしまうんじゃないだろうか。(解説より)
■内容紹介
地下アイドルをしている同級生の男子に対し、だんだんと独占欲や自己顕示欲のようなものが湧いてくる女子高生を描いた「くたばれ地下アイドル」。“ノンシャラン”というアイドルユニットの結成から、デビュー、低迷期、再ブレイク、そしてスキャンダルなどを記録した「犬は吠えるがアイドルは続く」。親友の推しに顔を似せようと奮闘する女子大生の「君の好きな顔」。家族がアイドルであることの苦悩に迫った「アイドルの子どもたち」。自分にとってアイドルはなんなのか、アイドルに何を求めるのか自問自答を繰り返す「寄る辺なくはない私たちの日常にアイドルがあるということ」。
アイドルは色んなものを覆い隠して、私たちに微笑みかけてくる。曖昧に乱暴に過ぎていく毎日に推しがいてくれてよかった。
■小林早代子さん最新作『たぶん私たち一生最強』
小林さんの単行本最新刊『たぶん私たち一生最強』(新潮社)も絶賛発売中です。本作は、宇垣美里、酒寄希望(ぼる塾)、スケザネ、武田砂鉄、ヒャダイン、マキヒロチ、三宅香帆、宮島未奈、柚木麻子、吉川トリコ、吉田大助の各氏が推薦した話題作です。あらすじを紹介したマンガを公開中!是非ご覧ください。
著者紹介:小林早代子(こばやし・さよこ)
1992(平成4)年、埼玉県生れ。早稲田大学文化構想学部卒業。2015年、「くたばれ地下アイドル」で「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、同名の単行本にてデビュー(文庫化にて『アイドルだった君へ』に改題)。ほかの著書に『たぶん私たち一生最強』がある。
■書籍データ
【タイトル】アイドルだった君へ
【著者名】小林早代子
【発売日】2025年2月28日
【造本】文庫
【定価】605円(税込)
【ISBN】978-4-10-105781-1