スタノヴィッチの『ロボットの反逆』、新訳で再登場!📖 ダーウィニズムに異議を唱える内容が、AIの発展とどう結びつくのかが気になるね!
解説
『THE ROBOT’S REBELLION』は、キース・E・スタノヴィッチが認知心理学と進化論を交えて、人間の自由意志や合理性について深く考察する著作です。近年のAIの進歩が進む中で、この本は特に重要性を増しているんです。なぜなら、私たちがただの遺伝子の乗り物なのか、それとも自分で意思決定ができる存在であるのか、という問いがますますリアルになってきているから。新訳版では、旧版の説明不足を補い、より読みやすくなっているので、多くの人に手に取ってもらいたい一冊です!👀💡
この記事のポイント!
1. スタノヴィッチによる人間の合理性に関する探求
2. 進化論への新たな視点と挑戦
3. AI時代における自己決定の重要性
4. 読書猿氏の解説による理解の深さ
5. 新訳版でより明確になった内容
人間は本当に遺伝子の乗り物にすぎないのか?――この問いに真っ向から挑んだキース・E・スタノヴィッチの名著『THE ROBOT’S REBELLION』(旧題:心は遺伝子の論理で決まるのか)がついに新訳で復刊!『THE ROBOT’S REBELLION ロボットの反逆 ヒトは生存機械(サバイバルマシン)にすぎないのか』(キース・E・スタノヴィッチ:著/木島泰三・藤田美菜子:訳)が2025年3月26日にダイヤモンド社から発売されます。
■AI時代にこそ読みたい一冊!
本書は、リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』に代表される「ダーウィニズム」に一石を投じる一冊です。私たち人間は単なる「生存機械(サバイバルマシン)」なのか? それとも、進化の影響から脱し、自らの理性で意思決定を行うことができるのか? 本書でスタノヴィッチは、認知心理学と進化論の視点から、人間の合理性と自由意志についての根源的な問いに挑みます。
2004年に発売された原著『THE ROBOT’S REBELLION』は、20年以上経った今も、世界各国に熱烈な読者を持ちますが、読書猿氏の著書『独学大全』にも影響を与えた重要な一冊であり、氏もその価値を高く評価しています。旧訳は長らく絶版となっていましたが、今回、新訳として生まれ変わり、より読みやすくなりました。さらに、読書猿氏が解説を担当し、人間の非合理性とその進化的な起源について、今後ますます広く共有されるであろう探究の先駆けとして、本書の意義を深く掘り下げています。
地球上の生物のなかで、人間だけに可能な「合理的な自己決定」。それはAIの発展が目覚ましい現代において、ますます重要なテーマとなっています。ダーウィンの進化論を超えた「人間の可能性」に迫る必読の一冊です。
■目次
解説─読書猿 ダーウィンのアビス(奈落)より
第1章 ダーウィニズムの深淵を覗きこむ
第2章 自己自身と対立する脳
第3章 ロボットの秘密兵器
第4章 「自律的な脳」のバイアス──ショートリーシュ型の心が苦しみをもたらす理由
第5章 進化心理学はどこで間違ったのか
第6章 合理性障害──たくさんの賢い人が、たくさんの愚かなことをしでかす理由
第7章 遺伝子の奴隷からミームの奴隷に
第8章 謎なき魂──ダーウィン時代に生きる意味を見いだす
■『THE ROBOT’S REBELLION ロボットの反逆 ヒトは生存機械(サバイバルマシン)にすぎないのか』
著者:キース・E・スタノヴィッチ
訳者:木島泰三・藤田美菜子
定価:4,840円(税込)
発売日:2025年3月26日
発行:ダイヤモンド社
判型:A5判・並製・1C・584頁
https://www.amazon.co.jp/dp/4478116768
■著者プロフィール:
キース・E・スタノヴィッチ
カナダ・トロント大学応用心理学・人間発達部門名誉教授。認知心理学者として教育心理学、とりわけ読字能力の研究で多くの業績をあげ、この分野で多くの賞を受賞している。また、近年は本書の主題である「合理性」の心理学を主要な研究テーマとしている。邦訳された著書に『心理学をまじめに考える方法』『私たちを分断するバイアス』(共に誠信書房)、『現代世界における意思決定と合理性』(太田出版)などがある。本書は2008年にみすず書房より発行された『心は遺伝子の論理で決まるのか』の新訳による復刊。
■訳者プロフィール:
木島泰三(きじま・たいぞう)
1969年生まれ。法政大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士後期課程満期退学。現在、法政大学ほかで非常勤講師。博士(文学)。専門はスピノザおよびホッブズを中心にした西洋近世哲学。著書に『自由意志の向こう側』ほか、翻訳書にキース・スタノヴィッチ『現代世界における意思決定と合理性』(太田出版)、ダニエル・デネット『心の進化を解明する』(青土社)、ブルース・ウォーラー『道徳的責任廃絶論』(平凡社)ほか。
藤田美菜子(ふじた・みなこ)
翻訳者・編集者。翻訳書にピーター・スコット-モーガン『NEO HUMAN ネオ・ヒューマン』(東洋経済新報社)、カマラ・ハリス『私たちの真実』(共訳、光文社)、バラク・オバマ『約束の地 大統領回顧録』(共訳、集英社)、マイケル・ウォルフ『炎と怒り』(共訳、早川書房)ほか。
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