この本は、桜木紫乃が語る一人の女性の成長を描いていて、読者は新しい視点を得られるかも!気になる方は是非チェックしてみて!📚✨
解説
『孤蝶の城』は、桜木紫乃が女性としての生き方を描いた作品で、主人公秀男が手術を経て「女の身体」を手に入れ、様々な困難に挑戦していく様子が描かれています。彼女はカーニバル真子として活動し、世間の目に晒されながらも、自分を見失わない強さを持っています。この物語は、昭和の時代背景を交えつつ、個人の生き方や自己探求について深く考えさせられる内容です。内藤麻里子の解説も交え、読者の心に響くメッセージが詰まっています。📖✨
この記事のポイント!
1. 女性としての生き方に挑戦する主人公の姿
2. 昭和の厳しい時代背景を反映した物語
3. 桜木紫乃による深い人間描写
4. カーニバル真子をモデルにした独自の視点
5. 読者に勇気を与える成長の過程
カーニバル真子として活躍する秀男は、手術を受け、念願だった「女の体」を手に入れます。そして、次々と立ちはだかる壁に挑み――。読む人の運命を変える圧倒的な物語。カルーセル麻紀さんをモデルにした『緋の河』に連なる作品で、本作が完結編に当たります。
著者の桜木紫乃さんが、「自分から逃げない主人公の生き方と成長に、大きく励まされたのは、誰よりも作者であるわたしでした」という本作『孤蝶の城』。
『孤蝶の城』は、俳優のカルーセル麻紀さんをモデルにした小説です。ある対談をきっかけに親しくなったというカルーセルさんと桜木さん。桜木さんが、「麻紀さんのことを小説に書きたいです」とお願いしたところ、「いいわよ。そのかわり、あたしをとことん汚く書いてね」と言われたというエピソードも。
こうして、釧路に生まれ、家を飛び出して札幌、東京、大阪の夜の街、そして芸能界へ道を切り拓いていくまでを描いた『緋の河』、さらにその後モロッコにわたって女の身体を手に入れ、芸能界での生き残りをかけ奮闘する姿を描いた本作『孤蝶の城』が生まれました。
本作の文庫解説で、文芸評論家の内藤麻里子さんは「一人の人間として居場所を求めてもがく哀しみ、苦しみ、そして陶酔にまでも筆が及ぶ物語」と評し、「時代は昭和、悩む余裕がまだ社会になかった。とにかく働いて生きていかねばならなかった。時代は違えど、生きていくとは、そういうことだ。そのことに現代の我々は妙に励まされるのだと思う」と書いています。
■書籍内容
カーニバル真子としてクラブや芸能界で活躍する秀男は、モロッコで手術を受け、念願だった「女の体」を手に入れた! 帰国後の凱旋ショーは大成功をおさめるが、気まぐれな世間の注目を集め続けることは難しい。歌手デビューや地方回り、話題づくりのための結婚などあの手この手で奮闘するが、その先に待っていたのは!? 出会い、別れ、新たな始まり──。読んだ人の運命を変える圧倒的な物語。
■著者紹介:桜木紫乃(さくらぎ・しの)
1965年、北海道釧路市生まれ。2002年、「雪虫」でオール讀物新人賞を受賞し、2007年、同作を収録した単行本『氷平線』でデビューした。2013年、『ラブレス』で島清恋愛文学賞、『ホテルローヤル』で直木賞を、2020年、『家族じまい』で中央公論文芸賞を受賞。ほかの著書に『硝子の葦』『起終点駅(ターミナル)』『裸の華』『ふたりぐらし』など多数。
■書籍データ
【タイトル】孤蝶の城
【著者名】桜木紫乃
【発売日】2025年3月28日
【造本】新潮文庫
【定価】1045円(税込)
【ISBN】978-4-10-125486-9