『野田版 鼠小僧』の上映後、中村鶴松が観客との対話を楽しんだんだ✨彼の成長の背景には、勘三郎からの影響が大きいみたい!
解説
中村鶴松は、シネマ歌舞伎の20周年を迎える『野田版 鼠小僧』の舞台挨拶で、観客との絆や自身の成長の背景について語りました。この作品は、彼にとって大切な思い出が詰まった舞台です。彼は子役時代に勘三郎さんと共演し、その経験が歌舞伎俳優としての基礎を築きました。当時のエピソードや、歌舞伎の魅力についても語り、聴衆を楽しませました✨また、今後の歌舞伎の古典演目の重要性についても熱い思いを込めて提案しました。大勢の観客に感謝の言葉を贈り、今後も中村屋を応援してもらうようお願いしました。
この記事のポイント!
1. 中村鶴松が『野田版 鼠小僧』について語った舞台挨拶
2. 勘三郎との思い出が深い彼の演技人生
3. 古典作品の魅力を多くの人に伝えたいという願い
4. 20周年を迎えたシネマ歌舞伎の記念上映会
5. 観客との絆と今後の歌舞伎に対する期待
この度、歌舞伎俳優・中村鶴松登壇の「シネマ歌舞伎20周年記念『野田版 鼠小僧』舞台挨拶付き上映会」を開催いたしました。
『野田版 鼠小僧』は、演出家・野田秀樹と十八世中村勘三郎がタッグを組み歌舞伎座で大盛況を博した舞台。「シネマ歌舞伎」第一弾として2005年に公開しました。シネマ歌舞伎20周年を記念し、《月イチ歌舞伎》2025シーズンの冒頭を飾る作品として4/4(金)~全国34館で上映いたします。
鶴松は、本作の重要な役どころ「孫さん太」役に子役として出演。この共演をきっかけに勘三郎に誘われ中村屋の部屋子となり、歌舞伎俳優としての道を歩み始めました。まさに人生のターニングポイントといえる『野田版 鼠小僧』について、当時を懐かしみながらたっぷりと語りました。
20年を経て勘三郎との思い出
観客の盛大な拍手の中登壇した鶴松は、「今月30歳を迎えたばかりの“おじさん太”でございます(笑)」と挨拶。当時子役として演じた役名“孫さん太”にちなんだ自己紹介に、会場は笑いに包まれました。 「野田版 鼠小僧」出演時の勘三郎との思い出として、「カーテンコールの時にいち子役の僕を呼んで、毎回抱きかかえるようにしてくれて。歌舞伎座の2000人の観客の前で、舞台の中心にいるなんて、ありえないことです。」と語り、さらに「1日だけ、出演の前に挨拶に行くことを忘れた日があって、そのことを謝った時に『そんなのはどうでもいいんだよ。芝居がいいんだから』と言ってくださった。」と、共演後部屋子にスカウトするほど鶴松にほれ込んだ勘三郎の様子が垣間見えるエピソードも披露。
勘九郎・七之助からよく言われるのは…
また、中村屋の“兄”である勘九郎・七之助について「しょっちゅう、お前は鼠小僧の時が一番良かったと言われます(笑)お兄さんたちは当時はまだ若くて怒られることが多く、子供ばっかり褒められて嫌だったんだろうな。今仕返しをされています(笑)」と、仲の良さを覗かせた。
今年20周年を迎えるシネマ歌舞伎については、「古典の作品をもっとやって欲しい。古典の演目には、実はすごく細かい決まりがあって、例えば黒目の動かし方とか。そういった部分は客席からは見えにくいので、寄りで撮るとよくわかると思う」といった提案も。
最後に、観客の皆様に向け「人生のターニングポイントとなった舞台を見てくださりありがとうございました。こんなにたくさんの方が足を運んでくださり、みなさんが味方でいてくれることが自分のモチベーション。今後も中村屋をよろしくお願いいたします」と結びました。