沙智の成長や苦悩が描かれ、選考委員たちも絶賛した作品。まさに感動の一冊!😭
解説
上村裕香さんのデビュー作『救われてんじゃねえよ』は、女子高生の沙智が難病の母を介護しながら成長していく物語です。💪✨この本には、沙智がどのように母との関係を築き、どのような思いや葛藤を抱えるのかがリアルに描かれています。受賞作として高い評価を得ていて、特に選考委員からはその圧倒的な筆力に驚かれているんだ。📚この本を読むことで、母を支えるという日常がどれほど大変なのか、そしてそれがどのように彼女を変えていくのかを知ることができます!皆さんもこの感動のストーリーに触れてみてください。
この記事のポイント!
1. 母の介護をする女子高生・沙智の心の葛藤
2. 作品は3つの短編小説から構成
3. 選考委員による絶賛コメント
4. 作者・上村裕香の背景
5. イラストは新進イラストレーターが担当
【17歳。誰かの力を借りないと笑えなかった――。満身創痍のデビュー作】
本作は、難病の母を介護しながら高校に通う女子高生・沙智の日常を淡々と描いた衝撃作「救われてんじゃねえよ」、大学生になっても母の介護から逃れられない沙智を描く「泣いてんじゃねえよ」、親元を離れTV制作会社に就職した沙智が、両親とある種の訣別に辿り着く「縋ってんじゃねえよ」で3編で構成されています。
【「女による女のためのR-18文学賞」選考委員の推薦コメント】
上村さんの圧倒的な筆力に、「女による女のためのR-18文学賞」の選考委員も驚愕されています。(選評より一部抜粋)
窪美澄さん(作家)
「最も殺傷力の高い文章を書かれる方だった。「救ってんじゃねえよ」と書き手にいい、「救われてんじゃね えよ」と読み手に絶叫しているのである。 どうしようもなく書かざるを得ない衝動を持った方なのだと思う。」
東村アキコさん(漫画家)
「主人公・沙智の父親がカメラを二回目に買ってきた場面では本当に打ちのめされてしまったものの、だからこそ 読み返してしまう。ですので、選考会でこの作品を受賞作に、となった時も、私が受けたショック、パ ワーというのが、賞にふさわしい、受賞するべき作品なのだと思いました。」
柚木麻子さん(作家)
「我々の想像力の限界をナイフでメッタ刺しにするような切迫感。簡単には救われない、その代わりに簡単な絶望もない。 メディアで知る悲劇は当事者にとってはただの日常であることを、強く認識させてくれました。母親を支える時に人という字の形にさえなれない描写は圧巻です。」
【著者の上村裕香さんは24歳の現役大学院生】
上村裕香(かみむら・ゆたか)さんは、2000年佐賀県佐賀市生まれで、京都芸術大学大学院に通う現役大学院生です。大学院では、「近現代文学におけるケア表象」などメディア論を研究しています。
「救われてんじゃねえよ」で第21回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞。
【特設サイト&試し読み公開中】
新潮社コーポレートサイトで特設サイトを公開! 受賞作「救われてんじゃねえよ」の1篇まるごとの試し読みを公開しています。
https://stage.shinchosha.co.jp/special/sukuware/
【カバー装画は新進イラストレーター、水本さきのさん】
装画を手掛けたのは、書籍やCDジャケット、広告など幅広いジャンルで活動しているイラスト界の若きホープ・水元さきのさん。
主人公の沙智を瑞々しい感性で描いたカバーイラストを見た著者の上村さんは「めっちゃ、沙智!」と感嘆! 若き才能のコラボレーションをお楽しみください。
【書籍データ】
【タイトル】救われてんじゃねえよ
【著者名】上村裕香(かみむら・ゆたか)
【発売日】4月16日
【造本】四六判、128頁
【定価】1,540円(税込)
【ISBN】978-4-10-356231-3